さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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ある世界のシングレ軸で史実夫婦が同室だったよ!って話。



シンデレラグレイの同室

ひとり部屋に新しく同室となるウマ娘が来るのだと█████████(シロガネミコト)が知ったのはある日のこと。

その日から細々と部屋の掃除をし、『あの何日すれば…』とカレンダーにバツ印をつけながら待ちわびた。

そして、その日がやってきた。

 

「どうぞ」

 

ノックと共にドアが開き、一人のウマ娘が入ってくる。

 

「っ……!」

 

その姿に█████████(シロガネミコト)は息を呑んだ。

身長は170cmあるかないか。

自身と同じ芦毛の髪と白い肌をしたウマ娘。

彼女は部屋の奥にいる█████████(シロガネミコト)に気づくと、ぺこりと頭を下げた。

 

「はじめまして。今日から同室になるオグリキャップという」

 

その姿を見て──█████████(シロガネミコト)は思わず涙を流した。

ずっと、会いたかった相手に再会できたような…。

そんな感情を抱いて。

幸い流れた雫は欠伸の時に流れ出るものと同じぐらい少量だったのでバレぬようにソッと拭い。

 

「こちらこそ。私は█████████(シロガネミコト)と言います。よろしく、オグリさん」

 

 

カサマツから転入してきたオグリキャップに寮部屋が与えられるというのは、オグリキャップ自身も知っていた。

だが共に来たベルノライトと同室だろうという予想は早々に打ち砕かれ、選手は選手、サポート科はサポート科と分かれると、各々案内されることになり。

 

「キミの同室になる子はやさしい子だから、助けになってくれると思うよ」

「そうか。ありがとう、ございます?」

「いえいえ。それじゃあ」

 

案内された部屋の前で一呼吸。

そしてコンコン、とノックすれば「どうぞ」とやわらかな声。

 

「失礼───」

 

そう言いかけてすぐ、オグリキャップの言葉は止まった。

部屋の中にいたのは自分と同じ芦毛のウマ娘。

しかしその髪はオグリキャップのものよりもずっと白く、また肌の白さも相まって。

まるで雪のようだ───と、身惚れてしまった。

 

「…はじめまして。今日から同室になるオグリキャップという」

 

だからだろうか、つい自己紹介が遅れてしまい。

すると彼女は何故か驚いたような表情を浮かべてから慌てて頭を下げ。

 

「こちらこそ。私は█████████(シロガネミコト)と言います。よろしく、オグリさん」

 

そう名乗ったのだった。

 

 

「やぁ、███(ミコ)ちゃん。電話なんて珍しいね」

「あぁ…、同室の子が来るの今日だったんだ」

「同じクラスで…へぇ、隣の席。すごい偶然だ」

「じゃ、時間もそろそろだろ?また明日、学校でね」





█████████(シロガネミコト):
オグリキャップと同室になった芦毛のウマ娘。
ひとり暮らしをしながら学園に通っている姉がいるらしい。
また『星を視たアルファルド』が連載されるならお姿が続投になる御方。
そして元のご立派ァ!体格も相俟って肉体が盛りに盛られていそう。
とりあえずオグリには初対面で見惚れられたとか。
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