さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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互いに見る目がありましたね。



惚れた欲目で惚れ惚れと

(斬れ味のある美人だなぁ…ホントに)

「ンだよ」

「何も?」

「…」

 

ヒカルイマイの愛しい女性(ヒト)は無言でいると威圧感がすごい。

元から顔がいいってのもそうなのだけど、その…眼力がすごい。

 

「なに?見惚れたか?」

「お〜」

「…チッ」

「今も昔もずっと見惚れてら」

「……そうかい」

 

でも、そんな眼力も自分の前では緩まって。

ちょいちょいと指で撫でてやるとご機嫌な猫のように目が細まるのだから愛らしい。

 

「お前は懐かない猫ちゃんだもんな」

「誰が猫だ」

「お前」

「やめろ」

 

猫パンチを食らった。

だが、その猫パンチはフルスピード出ていなかったから本気ではないのだろう。

 

「懐かない猫ちゃんなのが可愛いんだよ」

「……」

 

今度は無言で頭を叩かれた。

それも軽くだ。

本当に痛くない強さで叩かれて、なんだかそれがむず痒くて笑った。

そんな俺の笑い声に彼女も小さく笑ってくれた。

ああ……やっぱり、

 

(可愛いなぁ)

 

*

 

お前の方がよっぽど懐かない猫じゃないか?とホワイトリリィは、自分をそう称した伴侶-ヒカルイマイを見やる。

家族に対しては何を頼まれても二つ返事で了承するぐらい甘々なのに、ひとたび外に出れば「なんで俺が?」という顔をする。

 

(…にしても、)

「どうした?」

「…なに、私らといる時、いい顔するなって思ってよ───なぁ、ダーリン?」

「そりゃあ愛しいハニーとそのハニーの子どもだしなァ?」

「へぇ?」

「なんだ?嫉妬か?」

「いいや、お前といると私もいい顔になるんだろなって自覚しただけだ」

「……そうかい」

「ああ。だから、お前が私らを大事にしてくれるのは嬉しいが……お前も自分を大事にしろ」

「お〜」

「返事は短くだ」

「はいよ!」

 

───────

─────

───

 

(あ〜……)

(またやってる)

(仲良いなぁ……)

(ふたりとも、よく同じようなやり取りやって…飽きないなぁ)

 

居間にてテレビを見たり宿題をしたりなどしている子どもたちがいる傍でイチャコラしているヒカルイマイとホワイトリリィ(父と母)に、もう慣れたもの。

だって幼き日よりイチャコラしては痴話喧嘩してまたイチャコラするというループを飽きることなく繰り返しているのを何度も見てきている。

 

「…コーヒーほしい」

「イチャコラしてるねぇ」

「仲良いねぇ」

 

子どもたちは呆れながら、でも微笑ましそうに両親を見ていた。

 

「ふふ…」

「おじいちゃん?」

「…いや、うん。さすがって思ってさ」

 

それは子どもたちの祖父であるウマもそうであり。

 





ふたり:
ヒカルイマイ&ホワイトリリィ。
今日も今日とてラブラブ。
そしてそれを家族は「またやってんなぁ」って気持ちで見ている。
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