さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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はぁ〜…!



眼福

そのクラスのメンバー自体、名家生まれが多いのでそう目立つものではないがよくよく見ると、

 

(シルバーって、所作綺麗だよね)

 

故郷ではまぁまぁな家柄の生まれだという彼女-シルバーバレットは今日も背筋が伸びていた。

友人間と雑談をする時も、食事をする時も、授業を受ける時だって。

シルバーバレットは美しい。

 

(……アタシも見習わなきゃな)

 

そう思いつつ、ふと隣を見るとパチッと目が合った。

 

「なんだい、ミスター」

「え、あ…その、」

「そんなに見つめられると…照れるぜ?」

 

イタズラっ子のように「んへへ」なんて。

シルバーバレットは笑った。

 

「いや、ごめん……その、シルバーって所作綺麗だなって」

「そうかい?」

「うん。姿勢とか仕草が綺麗で、羨ましいよ」

「そりゃどうも」

 

そう言ってまた笑う彼女は相変わらず。

 

(アタシもこんな風になりたいな…とか言って、なったらなったで「風邪引いたの?!」とか言われそう)

 

そう思いながら、ふと隣を見るとパチッと目が合った。

 

(あれ?)

 

また目が合ったのだ。しかも今度はさっきよりも長く目が合っている気がする。

そして、何故かポッ…と赤く染まる相手の頬に…。

 

(えっ?)

 

 

実のところ、シルバーバレットはミスターシービーのことを『綺麗』だと思っている。

いや、クラスメイトみんな美女揃いではあるけれどルドルフは『荘厳』って感じだし、カツラギは『身近な幼なじみ』って感じだし…etc.

自分が面食いだと自覚があるシルバーバレットは日々『眼福…』と思いながら、気づかれないように周りを眺めているワケなのだが。

 

(やっぱミスターが一番綺麗だねぇ…。おめめがパッチリでまつ毛…。お肌も健康的に焼けてるし…いや、変態臭いな我ながら)

 

なんて思いながら、ふと隣を見るとパチッと目が合った。

 

(…お、oh......)

 

 

という前提をもって。

 

「え?」

「あ」

 

目が合うとほぼ同時に互いに声を漏らす。

そして同時に顔を赤くした。

 

「……えっと、その……なに?」

 

先に口を開いたのはミスターシービーだった。

しかしその顔は赤いままである。

 

(はずかし!)

 

シルバーバレットも顔が熱くなるのを感じたが、ここは余裕を見せるべくニッコリと笑ってみせた。が、

 

「なぁに?アタシに見蕩れた?」

 

先手を打たれた。

ゆえにパクパクと餌に群がる鯉みたく開閉するしかなくなった唇が憎らしくなるがどうも言い返すことができない。

 

「そ、そっか…」

「な、何か言えよ…!」

「いやぁ、ねぇ…?」





僕:
シルバーバレット。
実は面食い。
美形揃いのトレセン学園にて日々眼福している。
ちなその中でもMr.CBの顔立ちが好みだとか。
(しかし性格面で好みなのは葛城とのこと。『拭い切れない幼なじみ感』とは本人の談)。
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