さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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主に……的な意味で。



お兄ちゃんはたいへん!

あのシルバーバレットが何かいろいろデカくてマブい女をたくさん侍らせてる───。

そんな話がヒソヒソと人から人へ伝播されていっているその時、当の本人であるシルバーバレットは「侍らせてないですぅ!」と唇を尖らせていた。

 

「いーや、侍らせてんだろ」

「侍らせるも何も実のきょうだいなんだからさぁ…」

 

シルバーバレットの周りには急かせかと世話を焼いたり、または甘えるように垂れかかる妙齢の女たち。

一目見ただけで分かる類いまれなる美貌だが、よくよく見るとどこか脊髄を撫であげられるかのような妖しい艶がある。

 

「侍らせてないですぅ! 実のきょうだいだし、この子らにももう相手いるよ!!」

 

シルバーバレットがそう抗議すると、女たちは一様に悲しげな顔になって「そんな……」と声を漏らした。

 

「私たち、みんなお兄様のことが大好きなのに?」

「へっ!?…いやいやいや!」

「私たちのこと、嫌いになったの?」

「ち、違う違う! 嫌いじゃないけど……」

「じゃあ好きってことね」

「え? いや、だから!」

 

目を白黒させるシルバーバレットに女たちは畳みかける。

 

「私たちの中で誰が一番好き?」

「……えっ!?」

「お兄様は私を選んでくれるわよね?」

「ちょっと待ってちょっと待って!」

 

そんなやり取りを遠巻きに見ていた親友にシルバーバレットは助けを求める目線を送るも、その親友は両手をあげて降参のポーズを取る。

 

「おい、ちょっと待ってよサンデー!…おい、おい逃げるな卑怯者ォ!!」

 

 

彼女たちにとって、『お兄様』であるシルバーバレットは指針であると同時に、自分たちが守ってやらねばならない幼子でもあった。

なにせ体はずっと小さいままで、『知らない人には着いていってはいけません』という標語も意味をなさないほどのほほんと、警戒心のない。

シルバーバレットが家を出て、元々住んでいた土地から離れてからも彼女たちは心配でならなかった。

そんな折に、『お兄様』が帰ってきたという知らせを聞いて、彼女たちは喜び勇んで駆けつけたのだ。

 

「兄さん!」

「ああー! お兄さまだー!」

「久しぶりですー!」

「お兄さまーー!!」

「うわっ!?……とっと」

 

あっという間に取り囲まれるシルバーバレット。

その勢いに気圧されて彼は後ずさった。

が、そしてそのまま抱きすくめられ、胸部装甲の餌食になる。

柔らかいものも密着させられれば呼吸困難ということを彼は知っている。

 

「ちょ、ちょっと待って! みんな落ち着いて!!」

「お兄さまー!」

「お兄様ーー!!」

「兄さん……ぐすっ」

「おにいさまぁ……」

「むぐぐぅっ!?」

 





僕:
シルバーバレット。
妹sに抱き締められたら身長差的に宙ずりになりかけるウッマ。
なのでよく綺麗な川の情景が見えるとかどうとか。
あ…川の向こうの人がめっちゃ手ェ降ってる…。

妹s:
4人いる。
長女はシルバフォーチュン。
全員揃いも揃ってタッパはあるしデカい。
今日も元気なブラコンおねーさんたち。
なお全員が全員母である【白百合】の血が強いらしく、見た目がマジでソックリな模様(ところどころ目の感じが光今井パパ似とかはいるけど遠目で見るとマジで…)。
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