さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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生存IF‪√‬で史実寄りウマ息子‪√‬にいったらこうなるのでは…?という自分の趣味。
僕がだいぶクズっぽいので注意。

…でもあれだけ仕事してたんならお相手のこともよっぽどのことがない限り覚えてなさそうだなぁ、と。
僕自体が元々他の馬に興味のないウッマだったし…。

なんか問題があったら消します。



番狂わせの一族-その父について

俺たちの父は放浪癖がある。

『まだまだ世界を引っくり返したい』と、名家から死ぬほどアプローチを受けていた癖にそれを無視して全国行脚しているのが俺たちの父親だ。

 

「この子が新しく兄弟になるよ」

 

パッと見は子どもにしか見えない父は各地に現地妻()がいる。

しかもほぼほぼが一回こっきりの関係で、俺たちの母が父に関わるためには子どもである俺たちを経由しなければならないくらい父は何もかもに無頓着だ。

 

「お久しぶりです。おかえりなさい父さん」

「うん。ただいまハイセイコ、また身長伸びたかい?」

「はい」

 

父は自分がそんなにも人に想われているとはこれしきも思っていない。

父にとって子を成すことは世界を引っくり返すための布石のひとつであり、それ以上でもそれ以下でもない。

名家連中から婿入りに誘われていたこともリップサービスだと思っている始末だから…、はぁ。

 

「ため息ついてたら幸せが逃げるよ」

「まぁ、はい。分かりましたよ」

 

父が選ぶ女性たちのほとんどは地方出身か、遠い昔に有名だったウマの血を持つ女性たちだ。

そんな忘れ去られるはずだった彼女たちを救いあげて、救いあげるだけ救いあげて、誰かに求められる幸せを与えて去っていく酷い人間が我が父なのだ。

 

「今回はどれくらいこっちにいますか?」

「ん〜。とりあえず今回こっちに引っ張ってきたあの子がトレセンに入学するまでは面倒見るかな。それにサンデーにも会いたいし…」

「そうですか」

 

隠れて兄弟たちに一斉メールをする。

シルバーバレットが帰ってきたと。

そうすると1分も経たない内に全員から「すぐ行く」との返信が。

 

「父さん、みんな来てくれるみたいですよ」

「また?いつも来てくれるけどみんな暇なの?」

「さぁ、どうでしょうね」

 

誤魔化してから俺も食事の準備に走る。

今日はたくさん人が来るだろう。

兄弟の中にはこっちがドン引くくらい食べるやつもいるから。

 

「父さん」

「なに?」

「今回の女性はどんな方だったんですか?」

「ん〜」

 

父が唸る。

どうせ答えは、

 

「忘れた」

 

……嗚呼、本当に酷い人。

 

 

「やっほー、甥っ子くん。元気?」

「……どうも。いつ帰ってきてたんスか」

「2日前くらいかなぁ。来年の4月くらいまではここら辺にいるつもりだからよろしくね」

「そうですか」

「うん。あ、それはそれとして他の奴らには僕がここにいること教えないでね!?……押しかけられるのはもう嫌だから」

「あぁ…分かってますよ」

 

突然会いに来た叔父-シルバーバレットに応対しつつ話に花を咲かせる。

叔父は放浪者だ。

好き勝手やって、とんでもない実子をトゥインクルシリーズや世界に送り出すのが趣味みたいなところがあるイカレ野郎。

 

「いつまでこんなこと続けるつもりなんです?」

 

そう、俺が聞くと叔父は一瞬きょとりと目を瞬かせて、それから獰猛に笑う。

 

「そりゃあ見届けるまで」

 

─────大番狂わせってやつをさ。そんで世界を面白くしてやるんだ。

 

心底愉しげに笑った顔は酷くおぞましく、それでいて…。

 




僕:元性別生存軸のシルバーバレット。何にも気づいてない。
見た目は現役時代と変わらず、引退後も顔の火傷隠しにフードを被っている。
現役引退後は史実生存軸をなぞるように地方などにお出かけしてうまぴょいして子どもをたくさん作ってる模様(現在進行形)。

各地に現地妻()がおり、毎度毎度『僕と運命をぶち壊そうぜ』と口説いて落として次に行って…を繰り返している。
自分自身でもその所業は『クズだな…』と思ってるので現地妻()の皆さんには恨まれてると思ってる模様。
そんな感じで罪悪感があるので有り余るくらいの養育費+生活費etc.を渡し続けている。

基本は無口無表情で相手した現地妻()の皆さんのことも全然覚えていないが子どもたちに関しては非常に大事にして面倒を見ている。
なお対騎手くんの前だけは表情が緩む。



現地妻()の皆さん:シルバーバレットに落とされた。
全員が全員シルバーバレットに激重感情を抱いている(ハルウララ以外は)。
誰にも期待されていない人生だった中で自分を唯一引き上げてくれたのがシルバーバレットだったから…。
子どもが5歳くらいなるまでのたった数年の間だけだけど、こんな自分を愛して大事にしてくれて、消えたあともえげつない額の養育費+生活費etc.を突っ込んでくるシルバーバレットにまた会いたいと思ってる方々。全然恨んでない。逆にまた会いたいし、再会したらしたで一生自分から離れられないようにする気満々の模様(ハルウララ以外は)。
みんながみんな"シルバーバレット"を自分を救いあげてくれた神様だと思っているところがあるので(ハルウララ以外は)子どもを経由してシルバーバレットと再会しようと何度も画策している。


シルバーバレットの子どもたち:いっぱいいる。
一番はじめにシルバーバレットに見出されたのが長兄のシロガネハイセイコであり、放浪から帰ってきたシルバーバレットを出迎える役をしている。
母親がシルバーバレットに激重感情を抱いているが故にシルバーバレットの思い出話を聞かされて全員育っているので漠然とシルバーバレットが自分を迎えに来てくれないだろうかと思っていた幼少期を過ごしているのが大半。
伝説の存在であるシルバーバレットの子どもであり、そんな彼に見出されたことに優越感などを抱いているんだ…。
みんなシルバーバレットにクソ重感情を抱いている。


その他のみなさま:シルバーバレットを自分ちに婿入りさせようとしたら知らぬ間に逃げられてた人たちなどシルバーバレットに関わりのある(あった)人々。
何度も終息不明になっては子どもを表舞台に送り込んでくるシルバーバレットにヤキモキしてる。
CB皇帝は言わずもがな、いろいろな奴らが激重感情抱いてるよ。
やったね、シルバーバレット!
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