さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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同居軸。



さんにんぐらし!

気付けば。

同期であるミスターシービー、カツラギエースと同居することになっていた。

まぁ僕が学園から勇退したころにはもうとっくの遠にふたりとも立派な社会人であったし、僕もまぁそこそこ稼いで…引退後も本を書いたりインタビューなどと、それなりに忙しくしていたので。

同居は良い機会だったと言えよう。

 

「にしてもよかったのかい?ミスター、キミ世界一周みたいなことしてたろう?」

「ん〜?まぁ、だいたい周ったし後に残ってるのはもう治安がちょっと…って場所だったからねぇ」

「なるほどぉ。あ、そろそろカツラギ起こしてあげてくれない?」

「分かった〜」

 

久しぶりに取れた休みということでカツラギを昼まで寝かせてあげて。

でももうそろそろ起きないとあれだろうと、昼食のタイミングで起こす。

食事の重さ的に可もなく不可もなくというメニューにしたので、カツラギも起き抜けだが元気に食べてくれた。

 

「そういやカツラギ、いつまで休み?」

「ぁ〜、とりあえず一週間は…あったはず?」

「長いね」

「だってエースずっと働き詰めだったじゃない」

「それもそっか」

 

この家に住む者の中で一番真面目に、また社会に密接して働いているのがカツラギエースだ。

…というか僕らが内々に引きこもって、引きこもっても出来る仕事してるってだけなんだけど。

 

「ねぇ、今日ふたりはなんか予定ある?」

「特にないね。ねぇ?」

「あぁ」

「じゃあさ!ちょっと買い物付き合ってくれない?買いたいものがあってさぁ!」

「いいぜ。何買うんだ?」

「んふふ〜えへへ…」

「……キミまだ呑むのかい」

「エースも呑むでしょ〜?」

「ま、まぁそうだけど…」

 

ふたりは結構呑む。

そして僕は弱い。

いや、弱いというより……その、体質的に合わないのだ。

だから正直あまり…だが、ふたりがそうしたいならそれでいっかと、付き合うことにしている。

 

「んへへ…」

「ふふふ…」

「わぁ…」

 

付き合うことにしている…のはいいのだが、こうなるともう大変だ。

なにせシルバーバレットと他ふたりの身長はだいぶ差があるし。

なんとか運べたとしてもベッドに転がすのがまた難しい。…のに加え、

 

(ギチギチに抱きしめられちゃった…)

 

ぎゅうううと左右から抱きしめという名のアームロック。

まぁ、これはこれで幸せ…か?

 

「んへへぇ……」

「ふふ……」

(ふたりとも……かわいいなぁ)

 

ふたりは、僕の大事な人だ。

そして僕はふたりのことが大好きだ。

だからもう、それだけでいいのかもしれない。

 

(…眠くなってきちゃった)





僕:
シルバーバレット。
三人生活中。
大概家事(料理)担当。
インドア派で、仕事もインドアでできるものを中心にしている。
でも頼まれたら快く表舞台には出るタイプなのでまだ知名度はある方。

CB&カツラギ:
卒業後は真っ当にURA系列の会社員してるカツラギと実は世界一周みたいなことしてたCB。
ふたりとも引退後はほぼ表に露出してないので『こういう選手も昔居たよね』ぐらいの立ち位置。
若いファンは名前と昔の活躍VTR見たことある…みたいな。
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