「はよいけ」って思ってたけど満更でもなかったんだよね。
「先輩」
そう呼ぶと、『あっちに行け』とジェスチャーされた。
呆れとも何とも言い難い顔で、シッシと指先を動かされる。
「いや、でも」
触れようとした手はパシッと払われて。
『お前が行くのはあっちだろう?』と明るい方を指さされる。
そりゃあ、確かにあっちは明るいでしょうが…。
「…だって俺、あっちに友だち居ませんもん」
無言だが、今にも『は?』と言いかねん形相。
「先輩、俺友だち居ないんですよ」
『だから?』とでも言いたげだ。
「まぁ、はい……」
『……はぁ……』と深いため息をつかれてしまった。
呆れを通り越すとこうなるのか、というお手本のようなリアクションだった。
「先輩が嫌じゃなければ一緒に居たいんですけど……」
先輩はまたも無言だが、今度は顎で『あっちに行け』と。
…あのですね?
「……もしかして俺が邪魔だとか?」
『…………』と、今度はさっきよりも大きなため息をつかれてしまった。
「あ!もしかしてあれですか?俺が居るとゆっくり出来ないとか」
『……』と、またも深いため息をつかれた。
そして先輩は自分の隣を指し示した。
「あ、いいんですか?」
『仕方ない』という顔。
「ありがとうございます」
『……』と、無言だが手で座れと促された。
とりあえずはお隣に座らせてもらうことにした。
「……あの先輩?」
『……ん?』という顔。
「いや、その……」
『どうした?』とでも言いたげだ。
いや、どうした?と言われてもですね……?
「何か近くないですか?」
そうなのだ。
お隣同士に座るにしても距離が近い気がするのだ。
肩が触れ合うどころか密着しているような気さえする。
『気にするな』と言われたので気にしないことにしたが。
「それはそれとしてですね」
『おう』
「…気まずいじゃないですか」
『あ゛?』
「だってあっちには俺の優秀で可愛い子どもたちもいるんですよ!?俺が大人ぐらいの年齢で出るんならまだいいですけど、ほぼ同年代じゃないスか!!」
『…あぁ、』
「先輩だって自分の身に置き換えて見てくださいよ!!!!」
『うるせぇ』
「あだっ、」
デコピンされた。
『お前が思うことを俺が思わぬとでも?』とでも言いたげだ。
「それはそうですけど……」
『……』
「あ、はい」
またも無言だが今度はトントンと太腿付近を叩かれ。
もう黙れということだろうか?
……まぁ、いいか。
それにこの距離なら先輩の顔もよく見えるし。
いや、いつも見てるけど近いからよく見えるというかなんというか……。
「ふへ」
『?』
「なんというか…先輩イケメンになりましたねぇ。あっ!?いたっ!何で叩くんです!?」
【銀色の王者】:
シルバーチャンプ。
お父ちゃん美少女になりたくないよ…。
自分ひとりだけならまだしも産駒(サクラスタンピード、プライドシンボリ、メジロシルフィード等々)が先に実装確定してたモンだからヤダヤダ!と駄々捏ねてた。
だって俺お前たちみたいに強くないもん…。
G1未勝利だし…(しょんぼり)。
なお凱旋門賞が実装された折には…?