さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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そういうとこだぞ!



キミは、僕の

あの子はいつもエルちゃん-エルコンドルパサーに引っ付かれている。

随分な執着だと思わずため息をついてしまうぐらいには激しい情動を向けられているというのに、それが友情だと本気でのたまうだろう姿には呆れて物も言えない。

 

「エルちゃんの好意は友情じゃないよ」

「え?」

「あれは、」

 

私は断言する。

あれだけ執着を向けられている癖に、それをただの友情と言い切るなんて無理があるだろう。

そんな薄っぺらい感情ならあそこまで熱烈にはならないし、あんな風に引っ付きはしない。

……まあ、私が言えたことではないけれど。

 

「……友情じゃないってなら、なら何なんだ」

 

私の言葉を彼女は否定する。

いや、否定するも何も事実だろうに鈍感なこの子はそれを頑なに認めようとしない。

 

「スペ…?ッ!?」

 

軽く触れるだけの。

ちょっとしたじゃれ合いというにはどこか湿っぽい、そんな触れ合い。

 

「ただの挨拶だよ?」

「なッ……!?」

 

エルちゃんもしてくるでしょ?と聞けば彼女は顔を真っ赤に染める。

その反応に私は思わず笑みを零した。

この子は本当に初心で可愛らしいと思うと同時に、あれだけ執着を見せていてもここまではしていないのかと今ここにいない相手を思い、内心嗤う。

 

(まあでも)

 

こんな初々しい反応をしてくれるならまだ…救いがあるかもしれない。

 

「これは私からの忠告。だから他意はないよ」

「……そう、か」

 

 

触れ合うだけと言えど、粘膜接触であることに変わりはない。

気づけばふたりだけの『秘密』となっていたソレに、シルバーチャンプははじめは戸惑いを隠せなかった。

 

「スペ、」

「……うん?」

「その……こういうのは、あまりしない方がいいと思うぞ」

 

この行為に深い意味はないと彼女は言うが、それでも俺はこれを他の誰かに見られたくはなかった。

 

(だって)

 

これは他人にバレたら面倒な触れ合いだ。

自分たちふたりは戯れ合いと認識していようと、世間一般では。

これを誰かに見られてしまえば、きっと自分のみならず彼女も非難されるだろう。

 

(俺は)

 

スペが非難されるのは、嫌だ。

だから、この触れ合いは止めようと言ったのに……彼女は不思議そうに首を傾げるだけだった。

 

「どうして?」

「いや……」

 

なんでって。

そんなの当たり前だろう?と俺が口にするより先に彼女が口を開く。

 

「私は別にいいよ」

「……え?」

 

いい?何が??

いや、『何を?』という問いかけはすぐに呑み込まれる。

 

「…バレた方が逆にいいかもね」

「っハ…な、んで」

「そうしたら、」





【銀色の王者】:
シルバーチャンプ。
【怪鳥】に引っ付かれるのみならず【日本の総大将】とも…?
押し切られると受け入れる性質を持つ。
または慣れたらしゃあないね感。
【日本の総大将】との触れ合いは満更でもない…らしい。

【日本の総大将】:
スペシャルウィーク。
慣れさせて押し切ろうとしている。
当人を前にした攻め方が案外露骨。
普段は普通だけど二人きりになったらGoGo!
なので【怪鳥】って意外と奥手なんだなと思っている。
…あんなに執着してるのに。

【怪鳥】:
エルコンドルパサー。
魂から【銀色の王者】に執着中。
噛み付く(物理)は普通にするが直接的なことには奥手。
知らん間にかっさらわれそうですよ!!
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