きょうだい仲がとても良好な一家です。
シルバーチャンプの朝は早い。
目覚まし時計なしにいつも通りの朝早くに起きると慣れた手つきで朝食をこさえていく。
そして30分ほど経ったあとに1歳下のきょうだいであるカウンタアタックを起こしに赴き。
「…おい、カウンタ」
「ん゛」
「朝だ。起きろ」
そう言って布団を引っぺがすと、カウンタアタックはもぞりと身じろいでから目を開いた。
まだ眠いのか目を擦りながら上半身を起こすと、寝ぼけ眼のまま頭をガリガリと掻き。
そのままボーッとした様子で虚空を見つめていたかと思えば「…はよ、チャンプ」と地を這うような、掠れ声の低音で。
「おう、おはよ。朝メシできてんぞ」
「ん」
それだけ言うと再びベッドへと倒れ込んだカウンタアタックだったが、すぐにまたモゾリと動いて起き上がった。
どうやら二度寝はできないらしい。
それからフラフラした足取りで洗面所に向かうと顔を洗い、歯磨きをしてリビングに戻ってきてテーブルに着く。
「
そんなカウンタアタックを後目にシルバーチャンプはまたキッチンへと戻り朝食作りを再開していた。
何故なら、これからどんどん下のきょうだいたちが…。
「おはよう、チャンプ」
「おう、おはよ」
「ねむ…。あ、おはよ」
「おはよ、顔洗ってこい」
ひとり、ふたり、さんにん…。
リビングに人が増えていく。
全員揃ったところでようやく食事が始まるのだ。
ちなみに席順は自然と定位置のようなものができていて、シルバーチャンプの席は一番端っこにあるテレビの真正面だったりする。
そこに座る者は誰もおらず、その隣にはカウンタアタック。
さらにその隣にはその下のきょうだいであるメジロアクター、ミスタサーデュークと順繰りに並んでいき、最後に残った空席に末の妹となるシルバラストメモリが座るという形になっていた。
…とはいっても、シルバラストメモリはまだ可愛い可愛いちったい子なのだが。
「なぁ、ラスちゃんは?」
「ラスは母さんと一緒にまだ寝てる。無理に起こしに行こうとするンじゃねぇぞ」
「えぇ~……」
不満げな表情を浮かべて口を尖らせる下のきょうだいたちだが、それでも言われた通りに起こすことはせず黙々と食事を口に運んでいき。
「まァでも、そろそろ起こした方がいいかもしんないぜ?もう8時だしさ、疲れてる母さんはともかくラスちゃんぐらいは起こそうぜ」
「……そうだな。よし、俺ちょっくら行ってくるわ」
『いってら〜』
食べ終わったきょうだいが各々流しへ食器を持っていく。
後ろから聞こえた水道の音に誰彼かが洗ってくれているのだなと思いつつ。
そうして、シルバーチャンプは目に入れても痛くないほど可愛がっている妹を起こしに行くのだった。
家族紹介。
一番目:
シルバーチャンプ。
そこそこ家事ができる。
母であるシルバフォーチュンを気遣い、ある程度の年齢から朝の家事を担っている。
二番目:
カウンタアタック。
気性が悪けりゃ寝起きも悪いが、家にいる時はまた別。
凄んだら泣かせちゃうからね、仕方ないね。
三番目:
メジロアクター。
高貴そうな見た目に反して寝たら中々起きてこない。
そのため毎日ミスタサーデュークに手を引かれて起きてきている。
四番目:
ミスタサーデューク。
早寝早起きがキチンとできる系ウッマ。
朝いちばんの仕事は一緒の部屋で寝ているメジロアクターを起こすこと。
五番目:
シェイクザシャドー。
寝起きは普通だが朝から胃に重いものを食ってはケロッとしている。
それをきょうだいたちからは「よく食えるなコイツ」という目で見られている。
六番目:
ヒーロシアトリカル。
寝癖もヤバい。し、寝相もヤバい。
なんで普通に寝たはずなのに朝になったらこうなってんの?
七番目:
シルバデユール。
豆電球をつけないと眠れない系ウッマ。
なので深夜トイレのために起きてはビクビクしながら廊下を歩いている。
八番目:
バレットシンボリ。
寝起きはスッキリでよくシルバーチャンプのことを手伝っている。
だがそれはそれとしてコッソリつまみ食いしてるとか…?
九番目:
ヒリュウジョウウン。
いつもムニャムニャさん。
朝ごはんのおかずが焼き魚だとテンションが上がる。
十番目:
テイエムハギョウ。
趣味であるトゥインクルシリーズのビデオなどの見すぎで基本夜更かし気味(軽度)。
というワケで、いつも下のきょうだいであるトロイバックドアに布団に突っ込まれている。
でも寝るとなったらすぐ寝れるくらいには寝つきがいい。
十一番目:
トロイバックドア。
どれだけ寝ても寝足りない系ウッマ。
それに加え寝付きも悪いので夜は布団の中でいつもゴロゴロしている。
十二番目:
シルバラストメモリ。
まだまだちったい子ども。
母であるシルバフォーチュンと一緒に眠っている。
上のきょうだいたちに可愛がられてはスクスク育つ未来が確定している模様。