さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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"██████"には、好きな言葉を当てはめてください。



「ねぇ、"██████"ってなに?」

「ハイセイコは知ってる?」

 

そう聞いてきた父シルバーバレットにシロガネハイセイコは片手で顔を覆った。

昔からレースにしか興味関心がない方だと理解しているため、こういうことを言われるだろうと予想していたが、まさか本当に言われるとは思わなかったのだ。

それでも、一応答えることにする。

この場ではぐらかして「へ〜」「ふ〜ん?」なんて拗ねられても困るし、あとからネチネチと文句を言われるのも面倒だからだ。

なにより、さっさと問題を解決して仕事をしてもらいたい。

 

「…で?なぜ"██████"という言葉が気になるんです?」

「えっとね〜、」

 

父が少々おぼつかない手つきで携帯の液晶をタッチしていく。

そうして現れたのはとあるSNSサービスの画面だった。

表示された画像には一人のウマとその後ろで青筋立てた顔で微笑むふたりの姿がある。

その画像を見て、シロガネハイセイコは「あぁ」と納得した。

 

「これはまた…随分と古いものを」

「でしょう?…僕らがドリームトロフィーリーグにいたのはずっとずっと前なのに、写真が残ってるものなんだねぇ」

 

表示された画像の中にいる者は三人。

真ん中で微笑みながらピースサインを送るシルバーバレットに、その後ろで片方ずつシルバーバレットの肩に手を置くミスターシービーとシンボリルドルフ。

もはやお馴染みの光景というか何というか。

若い時からこうなのかと苦笑してしまう。

いや、今現在でも同じことがたびたび起きているのだが。

それはともかくとして、父が聞きたいことはわかる。

たしかにこれは"██████"と言ってもいいだろう。

この状態はただ単に仲が良いだけでは済まされないものだからだ。

しかし、どうしてそれを今更気にするのか?

それがわからないシロガネハイセイコである。

父の気持ちなど察することなどできるはずもないのだ。

だからこそ彼は素直に聞くことにした。

 

「それで?どういった意図があってこれを聞いてくるのです?」

「うん、ちょっとね。昔同じことを言われたことがあったなぁって懐かしくなってね」

「はぁ…」

「でもその時もどういう意味か教えてもらえなかったんだよねぇ…」

 

うーん、と思い出しながら父は腕を組んで首を傾げる。

その様子はなんとも言えず、年相応…よりも下のものに見える。

が、それも一瞬のこと。

 

「ま、いっか!」

 

すぐに普段の父の顔に戻った。

この切り替えの速さは仕事モードに入っている証拠でもある。

ならばこちらも切り替えねばなるまい。

 

「今日はあと何?」

「これとこれとこれですね。あと時間があれば…」

「うん、りょーかいっ!」





僕:
シルバーバレット。
レースにしか基本興味がないため知らないことも結構ある。
SNSもいちおうしているが操作は基本的に長子であるシロガネハイセイコに任せている模様。
CB&皇帝を見て『相変わらず仲がいいんだな〜』と思っている。

【銀色のアイドル】:
シロガネハイセイコ。僕の息子兼長子。
結構それなりに世間を知っている。
それと共に父である僕のSNS管理を任されていたりもするので…ね?
なお相変わらずの仲であるCB・僕・皇帝を見て『相変わらずだなぁ、この人たち…』と眺めていたり。
ちゃんと苦労人だけど、その裏では…?
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