さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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生存√辿らなくてもあちら側で仲良くなれる可能性はあるんで…。



きっとどこでも

僕がいる場所は名馬たちがいつか辿り着く楽園なのだという。

まぁ諸々事情があったせいで辿り着くのが遅くなったんだけど。

 

『う〜ん』

 

閑話休題。

この楽園は生前に仲のよかった馬と放牧地を隣にしてくれたりするサービス?があるらしいのだが。

 

『…僕、思えば仲のいい馬っていうの、いなかったよなぁ』

 

牧場にいる他の馬たちとはあまり関わらなかったし、家族や先輩たちもまだ来てないか、ここから遠い場所に住んでるし。

……そんなわけで僕は未だぼっちなのだ。

 

『でもいいもん!騎手くんがいるからいいもん!』

 

僕のことを見つけて、話しかけてくれた優しい騎手くん。

彼だけいればいいもん!と思っていた。

しかし、

 

『…誰?』

『お前こそ誰だよ』

 

ある日、見知らぬ馬が隣に連れてこられた。

楽園の方々がいうには一時的措置とのことだけれど…。

 

『僕はシルバーバレット。キミは?』

『俺は……サンデーサイレンス』

 

よくよく話を聞くに、サンデーくんには仲のいい子がいるのだがまだこちらに来ていないようで…。

そして、サンデーくんはその仲のいい子が傍にいないと落ち着かない()ためにその仲のいい子と同じ毛色で大人しい僕が仮の相手に選ばれた、と…。

 

『なるほどねぇ〜』

 

そういうことなら仕方ない。

 

『うん、わかった。仲良くしようね』

 

こうして、僕とサンデーくんの長い付き合いは始まったのだ…。

 

 

が、

 

『バレット!これがマックちゃんだ!マックちゃん!これがバレットだ!』

『『…はい?』』

 

サンデーくん、もといサンデーとお隣同士で過ごして少しばかり経ったあと、ウキウキのサンデーから"マックちゃん"という馬を紹介された。

…たぶんあのテンションの上がりようを見るに、この"マックちゃん"がサンデーの仲良しさんなのだろうけど。

 

『それじゃあ分からないでしょう、サンデー…。あ、(わたくし)メジロマックイーンと申します』

『あ、どうも…。シルバーバレットです』

 

そうして僕に紹介されて頭を下げたのは芦毛の美人さんだった。

気品があって優しそうな彼からはどことなく"お貴族"なオーラが出ている気がする。

メジロといえば昔何度か聞いたことがある名前だし、もしかしたら彼も…?なんて考えているとマックちゃんがこちらを見てクスリと笑った。

 

『ふふっ、ごめんなさい。実は私サンデーさんからシルバーバレットさんの話を…』

『え、なんの話ですか?』

『ふふっ、それは秘密ということで…』

『ええっ!そんなぁ…』

『別に変な話はしてないぞ?』

『…う〜ん。とりあえずは、信じておくけどぉ…』

『おう』





僕:
シルバーバレット(史実√のすがた)。芦毛。
一時的措置としてSSの傍に置かれたウッマ。
SSと、後々やってきたマックちゃんとこれから仲良くやっていく。
がしかし…?

SS:
いつものあの御方(史実√)。
マックちゃんが来るまでの間の相手として宛てがわれた僕と仲良くなった。
そして三頭仲良く暮らせるようにちょっとあれこれ()した。
両手に花な勝ち組ウッマ。

MM:
メジロのマックちゃん。
予想通り出迎えに来たSSに道すがら僕の話をいろいろとされた。
たぶんギリ僕のことを知ってる世代かな…?
まぁそれはそれとして僕が穏やかなタイプのウッマだったのでひと安心した。
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