さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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完全に趣味マシマシ。矛盾とか分かりにくいところがあるかもしれない。
ンマ娘ダークサイド、もしくはそういう世界線…?
多分この世界線の僕は世間に手のひらクルーされたら「なんで今更」って言うゾ、絶対。


あ、それと活動報告にて僕と戦う夢のレジェンドレース出走馬を募っておりますので案をくれたら嬉しいです。


無辜の███の前日譚

まことしやかに囁かれている話としては"サラ系"と呼ばれるウマ娘たちは遠い先祖にウマ娘を持っているだけのほぼヒト属なのではと言われている。

ウマ娘と呼ばれる存在を証明するためには戸籍以上に『血統書』というものが必要だ。

『血統書』というのは自らがウマ娘の三大始祖に連なる者だと示す、遠い昔からある書類で基本的にはどのウマ娘もこの書類を所持している。

ある意味では『血統書』というものはウマ娘としての人権を証明するために必要なものなのだ。

 

ウマ娘から産まれたヒト属というのはまぁそれなりに存在する。

ウマ娘と人間の間に産まれた男児などがその最たる例だろうか。

(ちなみにウマ娘と人間の間に産まれた女児はほぼウマ娘であるらしい)

ウマ娘を親に持つヒト属はウマ娘には敵わずともヒト属としては身体能力が高く、アスリートとして活躍する人々も多い。

 

こんな話をして何だが話を"サラ系"に戻そう。

遠い遠い昔の日本、トゥインクルシリーズという言葉すらない時代。

海外からウマ娘が招集された。その中には血統書がない、もしくは紛失したウマ娘たちも混ざっていた。

その頃は今現在とは違い、ウマ娘の社会は実力主義の社会であり、多方のウマ娘を表す「サラブレッド」という言葉も「競走で速いウマ娘」を意味する言葉だった。

それが変わったのはとある規則が制定されてから。

その規則のために血統書で自らが三大始祖に連なる者だと証明できなくなったウマ娘たちは"サラ系"と称されるようになった。

血統よりも能力の高いウマ娘が求められていた戦時が終わったこともその時勢を後押ししたのだろう。

 

血統書のない"サラ系"はどこかへと消えていった。

ある意味人権がなくなったに近い"サラ系"は、自らの出自を隠し通し、結果として血を薄めることを選んだ。

子孫はどこかにいたのだろうがそれを証明できるものはいなかった。

子孫たちに彼女らがその出自を隠すように言い含めていたからだ。

 

だが血が薄まり、薄まり続けているうちにある日突然ヒト属しかいないはずの血筋に先祖返りのようにウマ娘が産まれる。

いつしかヒト属だけの血筋に産まれたウマ娘を"サラ系"と人々は呼称するようになった。

そして、そのウマ娘から生まれる子どもたちも"サラ系"と呼称されるようになった。

またその子どもたちが交わったウマ娘やヒト属から産まれた子も"サラ系"となり…。

負のループが永遠に続いていったのだ。

 

今も近現代の歴史書を見ると"サラ系"に関しての負の歴史が見つかる。

"サラ系"はウマ娘でありながらウマ娘ではない。

そんな言葉が恥ずかしげもなく記載されている。

政府も"サラ系"に対しての待遇改善の法律を制定しているがそれが適正に機能しているかどうか…。

 

母が言うに私の父は有名な"サラ系"のウマ娘に連なるヒト属であるらしい。

"サラ系"のウマ娘だけでなく、"サラ系"のウマ娘を先祖に持つヒト属も実のところ差別されているのだ。

そしてそんなヒト属は"サラ系"の待遇改善の法律の範囲内に入っていない。

政府のいう"サラ系"はヒト属だけの血筋に産まれたウマ娘だけなのだ。

 

それでろくに働けず、スラムのような町に流れてきたところを私の母にハンティングされ…という出会いが父と母の馴れ初めだったと聞く。

「"サラ系"だから無理だ」と拒絶する父を母は大声で笑い飛ばし、その結果僕が産まれたってわけ…なんて。

 

「お前なら大丈夫だよ。ぶっ飛ばしてこい」

 

そう言った母-ホワイトリリィに苦笑するのももう慣れたものだ。

 

「うん、頑張ってくるよ」

 

笑って、僕-シルバーバレットはその日、夢への一歩を踏み出した。

 

「"サラ系"なんて、知ったことかよ」

 

そんな彼女が世界を覆すまであと─────。

 




サラ系: この世界ではヒト属よりもウマ娘の方が力も権力も強く、大半の"サラ系"となったウマ娘たちは人知れず隠遁し、自分の出生を隠してヒト属の女として生きた設定。
『血統書』=ヒト属でいうところの戸籍のようなものと考えたのでソレがない、またウマ娘の証たる三大始祖ウマ娘に遡れない"サラ系"は生きていくことが困難と設定。
だが『血統書』はなくとも戸籍はあったのでウマ娘ではなくヒト属として"サラ系"は生き延びた。
昔は"サラ系"というだけで酷い扱いを受けたらしい(今は多少マシ…らしいが)。

今現在では時たまにヒト属だけの一族に産まれるウマ娘を"サラ系"と呼んでいる。
"サラ系"は"サラ系"が産んだ子も"サラ系"となり、ウマ娘だった場合ももちろん、その子がヒト属のオスであっても"サラ系"となる。
実力よりも血統が重視されるようになったウマ娘界はヒト属の一族から産まれた"サラ系"たちを認めず、また正当に評価することもなかった。
そんな前提があるのでウマ娘からもヒト属からも"サラ系"は疎まれていたり…。
ここ数十年で"サラ系"の待遇改善のための法律が制定されたりしたが上手くその法律が動作しているとは言えない。


僕の父:ヒト属。だが"サラ系"。
しかし今現在のヒト属だけの一族から生まれる"サラ系"とは違い、有名な"サラ系"であった『ミラ』というウマ娘に遡ることができる家の生まれ。
若い頃に両親を亡くし、働く場所もなくさまよっていたところ僕の母と出会い、求婚された。
はじめは「"サラ系"であるから」とちゃんとしたウマ娘である僕の母の身を案じて断ったが「俺はお前がいい」と押せ押せされた。落ちた。
育ちのせいで気性は荒いが家族には優しい。
唯一自分を受け入れてくれた僕の母にベタ惚れしている。


つまり、

原義の"サラ系"→『血統書』がないor『血統書』で三大始祖ウマ娘に遡れないウマ娘。

今現在の大半の"サラ系"→ヒト属だけの一族に突然産まれたウマ娘。
"サラ系"の大半がヒト属の女性として生きたという記録があることから先祖にウマ娘がいたんじゃないかな〜という子たち。
この子たちも三大始祖ウマ娘に遡れないという点では原義の"サラ系"と同じ。


なので父の血筋が『ミラ』に遡れる僕は原義の"サラ系"に属しています。
そのため"サラ系"としては良血枠…?


『ミラ』:遠い昔にいた"サラ系"のウマ娘。
ほとんどの"サラ系"がヒト属の女性として生きたのに対して、彼女とその他幾人かのウマ娘は"サラ系"のウマ娘として生き抜いた。
彼女自身も優れたウマ娘だったが、彼女の子孫も普通のウマ娘とそう遜色のない結果を出した。
のちに子孫である僕の活躍もあり朝ドラの題材になるのかもしれない。


僕:この世界の僕。史実寄りの世界線。
ジャパンカップを勝つまで"サラ系"の生まれであったためだいぶ周りからの待遇が悪く、寮には入らず一人暮らしをしている。しかし陰口叩かれてもガン無視してるタイプ。逆に自分のような存在("サラ系")に嫌がらせしてくる奴らの精神状態やら何やらを憐れんですらいる。
またルドルフの『理想』は肯定するがそれはそれとして…という考え方らしい。
漠然と「自分のような存在("サラ系")が未来で笑って、幸せに生きていける世界にしたい」という夢を抱いている。


───いつかその旅路は誰かにとっての『希望』になって、その終幕は世界にとっての『絶望』になる。


『今さら、そんなこと言ったって。
…彼を遺していくのは心苦しいけれど、最初にそうしたのはキミたちの方なんだから、僕もこうすることにした。
手の届かない場所に行くから、精々歯噛みして、後悔してね』
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