さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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何度でも。



ずっとずっとずっと

紆余曲折を経て。

何度生まれ変わっても、僕の隣にはキミがいた。

生まれた頃からの幼なじみだったこともあれば、随分と年の差があったこともあったし、そもそも種族からして違うこともあった。

初めの時みたいに一番の親友でいたこともあれば、夫婦になったことも。

…にしてもキミが女の子になる時って、僕も女の子なんだよね。

何度も出会った内の、過半数以下の確率だけどもさ。

けど。

 

「……」

「……」

「…ねぇ、」

「なぁに?」

「…」

 

もう何度目だっけ?の再会。

今生は久しぶりに再会まで間が開き、大人になってからの出会いであった。

大体は遅くとも大学生ぐらいの年齢には再会するから、今回みたいに社会人になってからの再会は珍しい。が、

 

「痛いよ」

「あ、ごめん」

 

開口一番ならぬ再会一番に強く抱き締められた。

ぎゅうううと、または骨が軋むほどの勢いで毎度変わらぬ肉体美に抱き締められ、僕は思わず苦言を呈する。

 

「だって」

「うん?」

「やっと会えたんだよ?僕ずっと探してたんだから」

「……僕もだよ」

 

キミを探してたよ。

キミが僕を探しているのはこれまでの関係性で分かってたよ。

けど、探さなくても会えるってわかってるから、探す必要なんてないと思ってたんだ。

でも今生は違った。

今生ではもう会えないかもしれないとすら思うほど、僕とキミの人生は離れていたから。

だから…もう離れたくないなとすら思う。

 

「……」

「……」

 

抱き締め合ったまま、無言で見つめ合う。

キミはいつも僕よりも背が高くて、僕はキミを見上げる形になるから首が痛い。

でも離れたくなくて、僕も背を伸ばすようにしてキミに抱きついた。

 

「……ね」

「うん?」

「キミの家に行きたいな」

「……いいよ」

 

ちょっと最近掃除してないから照れるけどね、と付け加えながら了承の意を伝えると、嬉しそうに笑ったキミは僕の顎を掬い上げるようにして上を向かせると、そのまま───。

 

「…再会の?」

「うん。再会の、記念に」

「…そう。えへへ」

 

 

再会するたびに魅力を増す、グローリーゴアの大切な人──サンデースクラッパは、よく他人から慕われていた。

どこか神秘的でありながら、あっちの方から困っている人を助けに行くので…勘違い、させているのだ。

お人好しで疑うことを知らない。

故に。

 

「…?あっ、グローリー!」

 

騙されそうになっていたところを助けに入ると、何も気が付かないままに。

 

「どうしたの?」

「道案内して欲しいって頼まれたんだけど…大丈夫です!って」

「そっか」

 





何度生まれ変わっても再会するふたりの話。
喧嘩別れとかないし、バッドエンドもありえない。
世界線によっちゃ結婚してたりするかも。
でも【戦う者】が男の時に【栄光を往く者】が女になることはない。でも逆はフツーにある。
…執念かな?
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