もしもの続き。
なお初代白銀(仁さんの父)はこの世界だったら【先祖返り】に一目惚れからのセットで【白猫】を買って馬主デビューって感じです。
まぁそれには
…とはいえ。
史さん「ホワイトキティ乗りたかったなぁ」
灰方さん「バレット乗りたかったなぁ」
白峰おじさん「チャンプ、いい馬だよね」
…三☆連☆星!
その様は、まさに蹂躙だった。
「あぁ…、どうも」
かの、初代三冠バ【聖なる光】以来の三冠達成者───それも
しかもそれが
「桜花賞や優駿牝馬の方に行かなかった理由、ですか?」
「ふふ。いえ、だって」
彼女は。
ホワイトキティは。
「こっちの路線でも誰も敵わなかったクセに、だなんて…野暮なこと言わせないでくださいな」
*
トレセン学園に入っても、ホワイトキティは病弱なままだった。
基本は一族の一存で同室となった、一年歳上のホワイトバックと共に保健室登校で付かず離れず過ごしている。
「キティ、だいじょぶ?」
「うん」
「ホントォ?」
「えぇ」
不安そうにするホワイトバックをホワイトキティは撫でる。
一族と、片手で足りる人間しか信用していないホワイトバックは、最愛のホワイトキティが心配で仕方がないのだと。
「もうすぐしたら、
「え〜」
「ふふ」
「
「ほんとに、バックは
「好きじゃない!アイツ撫でるの下手だし…」
ふたり、きゃいきゃいと話をする。
同年代と比べても華奢な体は、その実、信じられないほどのチカラを有していて。
「満更でもないくせに」
「…、」
「アラ、図星?」
「…キティ〜!!」
───────
─────
───
ホワイトバックというウマがいる。
大体はあの"バケモノ"の『最愛』だという認識ではあるが。
「よっ、と」
気安い声で抜けていく一陣の風。
まるで元からそうだと知っていたように、針の穴を通すような精密さでバ群の間隙を縫っていく走りは指の先すらもかけられないままに。
「やった〜!」
ホワイトバックは、笑顔でコースから去る。
能力も申し分なく高く、チームリギルにも勧誘されているほどなのだが……。
彼はそれを断り続け、こうして毎度気まぐれに勝ったり負けたりしている。
「今日はねぇ、キティが見に来てくれてるんだぁ。だから頑張ったノ!」
だが、彼の『最愛』-ホワイトキティが見に来た時だけは別だ。
普段病弱な彼女が自分のレースを見に来てくれる…。
『最愛』を前にしてみっともないところは見せられないという想いは、彼を強くする。
「キティ〜!勝ったよ〜!」
「はい、格好良かったですよ」
「えへへ……」
そしてホワイトバックは、いつも『最愛』に甘えている。
それは一枚の絵画のようで。
そんなふたりを、ふたりのトレーナーである白峰
【白猫】:
ホワイトキティ。美しき黒鹿毛。
史実での主戦騎手は灰方勤(20代後半)(のち調教師)。
馬主は白銀仁の父(初代白銀)。
【先祖返り】より一歳下なので53クラシック世代。
無敗で牡馬三冠とそのまま有馬記念を獲った空前絶後のバケモノ牝馬。
とはいえ虚弱体質なので三冠取得後はあんまり走ってない。
でも生涯無敗、生涯圧倒的着差で勝ち続けた。
後の自身の孫と同じくオーパーツと呼ばれるタイプのウマだなこりゃ。
で、引退後は【先祖返り】と夫婦に。
しかし不受胎が続き、唯一受胎した【白百合】を奇跡的に産んで儚くなる(競走馬として生き、体ができたためか体は正規ルートよりもだいぶ健康になっている)。
それはそれとして、現役時代は性別問わず馬にモテモテ()だったし、熱狂的なファンがついてそう。
なので、『"絶対"の淑女』とか『可憐なる逃亡者』とか色々異名がありそうだな〜…。
んで、ダービーん時の勝ち方がいずれ生まれる初孫そっくりだったり…?
【先祖返り】:
ホワイトバック。芦毛。
史実主戦騎手・馬主共に【白百合】と同じ。
52クラシック世代。
一度も怪我なく、競走生活晩年に天皇賞やら宝塚・有馬記念を取ってる。
晩成傾向だが若いころでも気分が向いたらメッチャ強いタイプの気性難。
ヒトミミは白峰史、灰方勤、白銀仁しか信用してない感じ。
物心ついた時から【白百合】にゾッコンであるため、「好いたオンナにカッコ悪い所見せられるか!」が基本。
でも【白百合】と一緒のレースに出たことがないのは、彼を扱える騎手が灰方さんしかいない&【白百合】にメロメロになっている他牡馬を見たら大暴れ()するからとのこと。
いつか生まれる二頭の孫。
たぶんコイツが走ってる時はまだ【先祖返り】【白猫】を見てた世代がいるためそこからの地続きファンがいる。
しかも走り方と勝ち方が【白猫】そっくりなモンで。
ついでみんなの共通認識兼人によっては推しカプの【先祖返り】×【白猫】配合の孫だからね。
…みんな脳焼かれてそう。