人馬共に逆行してるんだろうなあ…。
で、世界線によっちゃあ史実銀弾→Who are you?→今ココ!になる可能性も…?
瞬きの間に、その影は現れた。
『第58回皐月賞を制したのはシルバーチャンプ!!』
それまで影も形もなかったくせに。
まるで幻のように現れて、差し切って。
『そして白峰遥トレーナーは
こちらなんて、見もしない…。
*
それからの熱狂は凄まじいものだった。
そりゃそうだ。
だってあの【芦毛の怪物】の息子が、───【銀の弾丸】の甥が無敗のまま凱旋門賞を、
伯父である【銀の弾丸】とは違う、誰も逃れられぬ圧倒的な末脚。
それまで最後方にいようとも、エンジン一つかかれば、一瞬で全てを置き去りにしてゴールしてしまう。
そして何より、その強さに驕らず、常に冷静沈着な走りはまさに王者の風格だった。
『無敗のまま凱旋門賞を制したシルバーチャンプ! 次走の予定は未定ですが……』
このあともずっと、日本のみならず、世界中がシルバーチャンプを祝福していた。
まるでもう、彼だけが世界の中心になってしまったみたいに。
───『黄金世代、最強の銀色』。
そう、彼が呼ばれ出すようになったのはいつだったか。
あの皐月賞のあと、一度も日本に帰らずに世界の第一線を走り、勝ち続ける。
その姿に、誰もが夢を見て。
そして気づけば、その走りは『世界最強』と言っても誰も否定しないところにまで達した。
『シルバーチャンプ! 次のレースの予定は?』
もう誰も彼もが彼に夢中だった。
まるで
そんな姿に心惹かれてしまうのはきっと自分だけじゃないはずだ。
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シルバーチャンプ
【主な勝ち鞍】
皐月賞(1998)
欧州三冠(1998)
BCクラシック(1998)
プリンスオブウェールズS(1999)
エクリプスS(1999)
キングジョージⅥ&クイーンエリザベスS(1999)
インターナショナルS(1999)
アイリッシュチャンピオンS(1999)
コックスプレート(1999)
メルボルンカップ(1999)
香港カップ(1999)
「普通に走って、普通に勝っただけ」
「俺なんかあの人の足元にも及ばない」
「『世界最強』だなんておこがましい」
「本気で走っても俺はあの人には勝てませんよ」
「どこにでもいるただの凡人ですので」
「でも、みんな俺に期待するので」
「期待の分だけは、頑張りますよ」
笑う、嗤う。
トレーナーと、担当バ。
ふたりが、本当に、そっくりな、そっくりな顔で。
「「頑張りますから」」
【銀色の王者】:
シルバーチャンプ。
幼少期いじめられっ子だったのは据え置き。
今日も元気に脳を焼く一気怒涛の追込みバ。
実は生まれながら慢性的な脚部不安を抱えているが、誰もそのことを知らないし、もしかして…とも思われない。
人馬共に逆行しては、世界をぐちゃぐちゃにして回るヤツら。
でも当人たちは逆行前の自己肯定感↓↓↓が今もあるのでめちゃくちゃ謙虚だし、驕らない。
伯父と同じく
またこの世界線で1999凱旋門賞に出てないのは人馬共にトラウマがあるため。
とはいえ、取材とかで正直に「出てたら負けてたから」と言っても『何ふざけたこと言ってんだコイツら』って顔されるだけである。
なおこの世界線でも【金色旅程】に世話を焼かれてる&【金色旅程】だけが本当の自分+生まれながらの慢性的な脚部不安を知る相手であったりする。
白峰トレーナー:
G1初出走でコレな新人。
逆行して成熟した技術と一番相性がいい相棒をもって世界を焼き尽くす
騎手トップ層と比較しても桁違いなクソ度胸から繰り出される、まるで未来視かのごとくなポジションやコース取りが特徴。
なのに年相応に生意気とかないし、逆に出来すぎてるぐらいスキャンダルとかもない。
撮れたとしても最愛の担当バとイチャついてる写真だけである。
…伯父そっくりだあ。