誰がなんと言おうと救い。
ハローハロー。
何かよく分かんないうちに意識がプツンしたかと思えばまた仔馬になってた僕です。
『ほわぁ…』
今生のお母たまは…何か前の母であるリリィに似てるところがあるような無いような?
そんな気がしなくもないが、それ以上に気掛かりなのが今生の僕の父であり、前世の全弟であった"あの子"のことである。
なにせ腹を痛めて産んだ今世の母より僕にベッタリなのだ。
確かにはじめて会った第一声で『わぁ、
『にーちゃ、にーちゃ』
『はいはい、ここにいるよぉ』
まるで前の、まだ幼かった時みたいに甘えてくる前世全弟、今世父親に溜息吐きそうになるやらブラコンのサガでニヤケそうになるやら。
そんな日々を過ごしていたある日、
『アッ、シロガネさんだ!!!!』
前世よりは老いた?やつれた?自分の所有者だった人に再会してテンション爆上がりよ、もう。
ほら撫でて撫でて、あの下手な撫で方しておくれよ。
…とかしていると泣き始めたシロガネさんを何とか諫め、また時間が経って。
『ワーッ!騎手くん!!騎手くんじゃあないか!!!!』
またもやシロガネさんに引き取られた僕は、またもやあの強面だけどとても優しいハイカタさんのところに入って…最愛の"騎手くん"と再会した。
───なんか僕の前世の知り合い、会う人会う人窶れているような気がするな?と思わなくもなかったが、大切な相手に会えた喜びのパゥワーですべてどうでもよくなった。
『また、僕とキミとで世界中、走り回りに行こうぜ!!』
*
…あまりにも、あまりだった。
その目が、その行動が、生き写しというよりかは
「ああ、嗚呼…!」
抱き締めた、強く強く。
本当は、あの、あの子のきょうだいの一番末っ子、あの子の半弟で終わるはず、だったのに。
「そう、だね」
意志の強い目が僕を見やる。
多大なる歓喜をもって、僕を焚き付ける。
お前は
「今度は、どこまで行こうか」
もう一回凱旋門でも獲りにいこうか、それとも
ワクワクと、これからを夢想する。
今までは打ち止めることしか考えていなかったのに、ワガママなことだ。
けれど、
「キミのことを、誰かに譲るなんて、出来るワケないでしょう?」
『そうだね』と言うよりも、『当たり前だろ』と言うような態度に、苦笑する。
「ま、誰もが望む逆指名を貰ったんだし」
よろしくね、
【ヒーローの帰還】:
転生僕。
三日月の流星を持っているある馬がいる牧場で生まれた。
銀弾時代の一歳下の全弟のラストクロップ。
銀弾全弟&【ヒーローの帰還】の母馬をもらった代わりに…的な感じの無償提供馬。
1996年生まれ。オペラオーとかと同期。
ちなホワイトバックの3×4なので母親がどこかリリィに似ているのはそのため。
メンタルヤバめな前世の知り合いたちを何とか持ち直させたはいいが、その分依存というか向けられる感情が重くなってそう。
そして世界を蹂躙することが決まりきっているウッマでもある。
というか考えてみたら【銀色の王者】の一歳下なのか…。
で、白銀馬主が最後に見出して所有した子になる…。
なお体格は据え置きで脚はめちゃくちゃ厳重にケアされ、その周りからの献身をもって大逃げするものとする。
…それはそれとして、これチャンプ&遥くん逆行の『世界を焼け』世界線だとなんか凄く凄いことになりそうな気が?