さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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どうしてぇ…?



なんでぇ…?

「わ、ァ…」

 

さすがの僕もそんな声を出すしかない状況に陥ってしまった。

大体のことは「はえ〜」で受け流すけれど今回はさすがにヤバい。

 

「なんでさ…」

 

発端は友人であるミスター─ミスターシービーに呼び出されたことだ。

珍しいこともあるもんだ、と何の気なしに呼び出しに応じてみれば、『自分のモノになってほしい』と。

「ハ?」と思わず素っ頓狂な声をあげれば「ホントだよ?」とか何とか言って、

 

「…嫌だったら、抵抗して」

「「「ちょーっと待ったァァァァァ!!!!」」」

「!?」

「…チッ」

 

混乱のところを強行突破されそうだったところに強行突破(邪魔)が入った。

叫びながらドアをバァァァンと開けたのはシンボリルドルフ、カツラギエース、シリウスシンボリの三人。

よく考えてみれば、すっっっげぇ気まずい体勢でいる僕を気にも留めず、三人はミスターにやいのやいのと言い募り始め…?

 

「抜け駆けはナシと言ったろう」

「それやるんならカツラギだろうが」

「おいおい、いきなり風評被害投げてくんなよ」

「シリウス、キミは少し黙っていろ」

「ンだと?」

「まーまー、喧嘩しないで」

 

……なんかもう収集つかなくなってきた。

一触即発でバチバチと火花を散らし合う四人に僕はおずおずと声をかける。

 

「……あのー、帰ってもいい?」

「ダメに決まってるだろう!!」

 

ルドルフに一蹴された。

解せぬ。

だって話長く続きそうなんだもん。

 

「なァ、シルバー」

「ふぁいっ!?」

 

早く話終わんねぇかなぁと、ぼうっとしていれば唐突にかけられた声にピッとなって。

それまでの侃侃諤諤は水に流されたかのように自分を見つめてくる眼は…いやに真剣で。

 

「誰を、選ぶ?」

「は、」

 

四人全員同じ気持ちだと。

お前じゃなくちゃ意味が無いと。

 

「え、えぇと……」

「……アタシを選んでくれたら、嬉しいな」

「いや待て。ここは私が一番だろう」

「あァ?テメェが選ばれると思ってんのか?」

「はは……面白い冗談だな!」

 

バチバチバチィッ!と再び火花を散らす四人に僕はタジタジになるしかないわけで。

もうなんかさっさと帰りたい気持ちになってきたので、僕は意を決して口を開いた。

 

「……じゃあ、みんなで」

「「「「?」」」」

「いや、その…選べないし」

「「「「……!!」」」」

「だから、みんなで……」

 

断ったらあとが地獄そうだし…。

誰か一人って選んだら、あとの三人があれこれ妨害してきそうな気がする…。

だったら最初から全員選んどけばよくね?と。

 

(あっ…それでいいんだぁ)





僕:
シルバーバレット。
モテまくっている。
でも向けられる情の重さを理解できてはいない。
これはクソニブですわ(白目)。
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