そりゃ煽っちゃダメっすよ。
ゆるく掴まれた頸に、ニコリと微笑めばひどく苦渋を飲んだような顔をされた。
別に、キミにならいいんだよという気持ちを込めてもう一度微笑めば、込められる力。
「キ、ミなぁ……」
「ん?」
「いや、いい。とりあえず、この手はなんだ」
「だって、キミが離そうとしてくるから」
「……離したら逃げられるだろ」
「まぁ、逃げたくもなるかも?」
「………………っ!」
そう言ったあとの彼の表情にクスクスと笑えば、今度は苦虫を噛み潰したような顔。
ああもう本当に面白いな。
そんなことを考えていると、突然パッと手を離されたので、自由になった身体で首をさする。
「痛いじゃないか」
「キミが悪い。……それで?その、さっきのは?」
「ん?ああ、あれか。あれはね、僕なりの宣戦布告だよ」
「……は?」
「いやだから、宣戦布告だよ。草食系のキミに対する」
「……それをなぜ僕に言うんだ?」
「え?だって、キミが僕のことを好きなのはもう知ってるし」
そう告げれば、驚いたように目を見開くキミ。
ああもう本当に面白いな。
表情がコロコロ変わる。
「だから、僕もキミのことを好きだとわかった上で、さ」
「……それのどこが宣戦布告なんだ?」
「ふふ。僕のことが好きで、キミも僕のことが好きなら、僕にもキミに何かする権利があるよね」
「……つまり?」
「僕はキミが好きだから、キミに何をされても文句は言わないし……むしろ嬉しいよ?」
そう言って微笑めば、深いため息が。
「キミ、本当にそういうところが……」
「ん?」
「……なんでもない」
ああもう本当に可愛いな。
なんてことを考えていると、キミがこちらを向いたので、僕もキミを見る。
「とりあえず、さっきのは撤回してほしい」
「うん?何をだい?」
「僕は草食系じゃない」
「へぇ?じゃあ肉食系なのかな?」
そう茶化すように言えば、少しムッとした顔をされたあと、ゆっくりと近づいてくる…。
「キャッ!」
「…逃げるなよ」
「いや、逃げるよ。いきなり何するんだ」
「……キミが煽ったんだろ」
「僕は別に煽ってない!」
「はぁ……もういい」
そう言って離れようとするから、慌ててその服を掴めば、驚いたような顔をされる。
すると少し怒ったような顔をしたあと、僕の手を優しく解いた後そのまま手を繋ぐようにして握ってくるので思わずドキッとする。
あ……これヤバいかも。
顔が熱くなるのを自覚しながら「
「そっちもそっちだよ、煽りすぎないでくれ」
「ひ、ひぅ…」
「我慢、できなくなる」
「ヒャア」
自分の方が立場上だと思ってる奴が分からせられる姿ほど美味しいものはないですよね!!!!
「ヒョワ」
「スー」
「ひ、ヒャヒャイッ!」
「可愛いよ」
「…ピェ」