そして似たもの同士?
「モテモテだねぇ」
「……」
「うわ、すごく不機嫌そうな顔!」
そうくつくつと揶揄うと、がばりと抱き締められるのに、今度こそサンデースクラッパは腹の底から笑った。
サンデースクラッパを不機嫌そうに見るのは親友であるグローリーゴアであり、選り取りみどりの皆々様から引く手あまたの人気者…なのに。
「僕だけじゃなくて、他の人とも交流してきなよ」
「キミといたい」
「……もう、仕方ないな」
サンデースクラッパは困ったように笑う。
グローリーゴアは強情だ。
一度言い出したら聞かないし、その癖寂しがり屋なので、放って置けないのも確かである。
(……でも)
今日は何となく、そんな気分ではない。
「ほら、行った行った!」
べりべりと自分に抱きついていたデカい体を引き剥がし、ぺいっと外に放逐する。
「待ってるからさ」
「……あぁ」
渋々と言った様子で去っていくグローリーゴアを見送ると、サンデースクラッパははぁと溜め息を吐いた。
(……なんか)
今日は調子がおかしい。
いや、今日だけじゃない。
最近ずっとだ。
(なんだろな)
妙に苛々すると言うか、落ち着かないのだ。
原因は何となく分かっているのだが、それをどうこうしようと思えないのが問題だった。
(僕は……)
どうなりたいと言うのだろう?
(いや、どうなりたいとか……)
別に。
ただ、こう送り出しておきながら、グローリーゴアが自分以外の誰かと親しくしているともやもやするだけで…。
(いやいやいやいや!)
ぶんぶんと頭を振る。
そんな訳がない。
だって彼は友人だ。
親友だ。
だから、彼が他の誰かと一緒にいるのは当たり前で……。
(でも……なんか)
嫌だなと思う自分がいて。
(あーもー!)
「どうした?」
「うわっ!?」
いつの間にか戻ってきていた張本人が、目の前にいて驚いた。
「な、なんでもない」
「……そう?」
「う、うん」
「……」
じっと見つめてくるグローリーゴアにサンデースクラッパはたじろぐ。
「な、何さ」
「……いや、キミがそう言うなら良いんだが……。そうだ、今度一緒に出かけないか?二人でゆっくり話したいことがあるんだ」
「…そう」
「あぁ」
グローリーゴアはサンデースクラッパの手を握ると、その手の甲に軽く口付けた。
「……っ!?」
「楽しみにしてる」
そう言ってまた人の輪に戻っていくグローリーゴアを呆然と見送っていたサンデースクラッパだったが、やがて我に帰ると、わなわなと肩を震わせた。
(な、なんなんだ!?)
もう!もう!もう!と思いながらも、どこか満更でもない自分がいることに気付いてしまい……。
(あーもー!!)
頭を抱えて震える彼を、周りの人々は…?
周りに牽制しまくっている【栄光を往く者】と、じわっと独占欲が出てきて「ないないない!」しまくっている【戦う者】。
…お似合いですね!