さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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つれていって、もらっても。



誰も知らぬ

"お友だち"という、存在がいる。

その"お友だち"は僕の知り合いに憑いている守護霊?みたいなもので。

でも学園内の色々なところを動き回っているあたり、守護霊とは違うのかもしれないと思ったりもする。

 

████(××××)!」

 

ふよふよと漂っていた"お友だち"を見つけて声をかける。

すると疲れたような感じでこちらに来るのに、「またマックちゃんを探してたのかなぁ?」と苦笑する。

なにせこの"お友だち"はマックちゃん…メジロマックイーンのことを好ましく思っていて。

マックちゃんが視えるウマではないのをいいことに、いつもエグいくらい抱き締めてるんだよな。

そのせいでマックちゃん肩こりみたいなのになってたな、この前…。

 

「お、おおう?」

 

とか、考えていると"お友だち"に抱き締められた。

実は案外"お友だち"というのは温度があるし質感もあるのだ。

とはいえ、フツーの生きている存在よりはぬるい温度だし、質感も微妙なのだが。

 

(ぎゅ…)

 

"お友だち"からは、いい匂いがする。

 

「……」

 

"お友だち"は僕を抱きしめたまま、何かを言っている。

やっぱり"お友だち"の匂いは安心するなぁ、と僕は"お友だち"を抱き締め続ける。

 

「…えへへ」

 

 

"お友だち"が基本傍にいる少女でも、"お友だち"を知覚することは出来ても触れられないことを考えると、そのウマ娘-シルバーバレットは規格外が過ぎた。

はじめは、異様なまでにトレセン学園に蔓延る怪異に狙われている様に「流石に…」と。

けれど何やかんや退けている姿を見てドン引きするやら、かんやらして。

 

████(××××)!」

 

明るく、『嬉しい』との気持ちを全面に押し出して自分を呼ぶ声に"お友だち"は苦笑する。

自分だって、いちおうは怪異寄りの存在であるというのに、こんなにも明るい感情を向けてもらえるなんて。

伸ばされた手が"お友だち"の体に触れ、そのまま抱き締める。

生きている、その体温はじんわりと"お友だち"に熱を与え。

 

「えへへ」

(ぎゅ……)

 

"お友だち"は、この少女を気に入っている。

いつか、と期待したこともあるけれど、それ以上に。

この少女は、生きているのだ。

だから、

 

(ぎゅ…)

 

 

生まれながらにして、プラスかマイナスかで言えば、マイナスの気配が強い子どもであったらしい。

そのため神隠し紛いにあったりなどは日常茶飯事で、そのたびに自力で帰還してはよく怒られていた。

とはいえ。

 

(…████(××××)だったら、いいんだけどなぁ)

 





僕:
シルバーバレット。
仲の良い"お友だち"がいる。
何やかんや狙われやすいタイプらしい。
でも自力でどうにか出来るぐらいにはチカラがあるとかどうとか。
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