さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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…のはず?



道楽

その家は新興寄りの家だが、いま現在の中央・地方問わずトゥインクルシリーズに深く関わり、また大きな影響を持つ家だ。

シンボリやメジロだってトゥインクルシリーズに関わっているが、最終的にその事業すべてがトゥインクルシリーズに帰結するかの家は…あまりにもあまりだった。

 

まだトレセン学園に入学することのできない子どもたち用のトレーニングスクールに始まり、ジムを建て、果てには蹄鉄からトゥインクルシリーズに関わるものなら何でもござれの会社を立ち上げる始末。

勝負服でも何でもかんでも高品質で取り揃うくせに、質を鑑みれば異常なまでにリーズナブルな価格設定。

しかし元よりそちらの世界に関わっている会社等を食いつぶすわけではなく、程々に儲けを出しつつ、トゥインクルシリーズに深く食い込む。

その家の名前は────『シロガネ』と言った。

 

 

はじめは単に、道楽だった。

何か知らない内に資産が増えるし、子どもたちも多くなってきたもんだから、自分が子どもの時にこういうのがあったらな〜と思ったものを、形にしてみただけ。

それがトゥインクルシリーズに関わるものなら何でもござれの会社…になったのは流石に予想外だったが。

 

「やっとドリームトロフィーリーグの人たち用のジムとトレーニングスクールも軌道に乗ってきたなあ」

 

毎月上がってくる報告書に目を通しつつ飲み物を飲む。

元が有名選手でもそうじゃなくてもドリームトロフィーで走りたいって人は応援すべきだから。

普通の人はトレーナーなんて探しても見つからないわけだし、裾野は広げるに越したことはない。

 

「勝負服の方もいい感じだし、プライズとかおもちゃの方も上場と」

 

それはそれとして、この会社ではぬいぐるみやキーホルダーなどとファングッズにのみならず、某日曜朝の女児向けアニメみたく勝負服をそのままサイズダウン&勝負服をモチーフにした服も作っている。

有名なウマの勝負服ならほぼ作ってるんじゃないかな?

 

「次は何作ろうかなあ」

 

そんなことを考えながら、また一口飲み物を飲んだ。

 

 

「にしてもちょっと稼ぎすぎちゃってる気も…」

 

道楽で資産減らせたらいいなって感じだったのに。

言うなれば趣味のはずだったのに!っていう。

 

「でもまあ、後進のためにはなってるしね…うん」

 

これだけ稼げれば子どもたちの将来も安泰だろうし、やってる事業も基本的に安泰だし。

 

「心配することは…何もなさそう、かなあ?」

 

けど、心配は尽きないよね親心としては。





僕:
シルバーバレット。
趣味で会社作ったら中々のことになった。
トゥインクルシリーズに関わるものなら基本何でもやって事業成立させている。が、どの部門においてもシェア一位というわけではなく、そこそこの順位でやっている。
事業合算すると気づけば大企業になっているだけ。
でも会社興した本人にしてみれば道楽なんだよなあ。
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