さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

871 / 1416

仲良し定期。



【名優】と!

「よければ、マックちゃんも食べるかい?」

「はぁ…」

 

その日、待ち合わせ場所に着いたメジロマックイーンが見たのはもう既に餌付けされているサンデーサイレンスと餌付けしているシルバーバレットという友人ふたりの姿だった。

聞くに早々とサンデーサイレンスが「お腹すいた」と漏らしたため、そんなことを聞いちゃ黙ってられないシルバーバレットが本日の昼食として持っていたものの一部を与えていたらしい。

しかし、いつもならメジロマックイーンの姿を見ただけで「マックちゃん!!!!」と嬉しそうにする男か?コレが。

食事の方にしか目が行っていない。

まさに眼中に無しの一心不乱。

 

「なぁ、もうない?」

「なんで今日はそんなにお腹へってるのさ」

「お前のメシが楽しみすぎて昨日からメシ抜いてた」

「おバカ!」

 

ぐ〜と大きな腹の虫が鳴く。

しかも一度ではなく強弱をつけて何度も。

「ひもじいよう、ひもじいよう」と訴える腹の虫に、シルバーバレットが「もう!」と呆れながら自分の分を半分に分け与える。

 

「ほら」

「ん」

「全く……。あ、そうだ、マックちゃん」

「?」

 

メジロマックイーンはついでにシルバーバレットからもらったサンドイッチを頬張りつつ首を傾げる。

するとシルバーバレットは懐から小さな包みを取り出しそれをメジロマックイーンに手渡した。

 

「……これは?」

「いつもお世話になってまーすって言うことで僕の手作り」

「!」

「…マックちゃんだけズルい」

「はいはい、サンデーにもあるからね」

「!」

「でもこっちは後で」

「……」

「そんな見るからにしょぼんとするなよ…」

 

サンデーサイレンスが胃袋を掴まれているように、メジロマックイーンもシルバーバレットに胃袋を掴まれている。

 

「あ、そうだ。マックちゃん」

「?」

「今日メジロのお屋敷に行ってもいい?」

「……はぁ!?」

 

それはそれとして、シルバーバレットはメジロ家とも交流がある。

意外と歓迎されているぐらいには交流がある。

がしかし、サンデーサイレンスの方は誘われない代わりに勝手に来る感じなので、シルバーバレットがメジロ家のお屋敷に行く時は大体サンデーサイレンスは不在。

その逆もまた然りである。

 

「俺もマックちゃん家行きたい」

「いや、それ僕に言われても…ねぇ?」

 

困ったようにシルバーバレットがメジロマックイーンを見る。

そう、今この現状をどうにか出来るのはメジロマックイーンしかいないので。

 

「はぁ…、分かりましたよ」

「!」

「よかったねぇ、サンデー」





【名優】:
メジロマックイーン。
実は餌付け済み。
シレッと胃袋掴まれてる。
また年下枠として可愛がられてもいる。
たぶんSSも基本独り占めする銀弾の料理をマックちゃんにだけは分けるんだろうなあ…。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。