傍において、見せつける。
「パーティーするの?」
「パーティーとは言っても、個人的なものだけどね。そういった家の関係とか仕事の関係のものじゃない、気楽なヤツだよ」
「ふぅん」
休日、ぼうっとしていた流れで色々と採寸されながら話をする。
僕の服をオーダーメイドすることが趣味みたいなこの親友に、はじめは「もったいないから」とか何だとか理由をつけて説得していたのだけど、それが徒労でしかないと気づいたあとはもうどうにでもな〜れと言わんばかりにされるがままだ。
「そういえば、前に言ってたパーティーっていつやるの?」
「ああ、再来週だよ」
「早いね……」
「まあね。でも、早めにやっておかないと準備が間に合わないんだ。招待客も結構多くてさ」
「へえ……そうなんだ」
僕は話半分に聞きながら相槌を打つ。
……と、そこでふと思い出したことがあったので話題を変えることにした。
「そういえばさ──」
そうしてしばらく談笑していると、「OK、もういいよ」と言われたので上着などを着直す。
「にしてもパーティー多いね。…というか、いつも僕を連れてってくれるけど大丈夫なの?僕、邪魔になってない?」
「邪魔? どうして?」
「いやだって……ほら、僕ってキミの友人でしかないでしょ? そんなヤツをパーティーに連れて行くなんてさ……」
そう言うと「ああ」とキミは納得したように頷いた。
そして、少し考えてから言う。
「……確かにキミの言う通りだ。普通なら連れて行かないだろうね」
「なら──」
「でもキミは特別だから」
その笑みに僕は首を傾げる。
どういう意味だろうか?
「まあ、気にしなくていいさ。僕がいいと言っているし、何かあっても僕が守るから」
「そ、そう……」
「それに、キミだって僕以外の人とパーティーに行ったりするだろう? それと同じだよ」
「それは……まあ、そうだけどさ」
納得のいかない僕は曖昧な返事を返す。
そんな僕にキミは優しく微笑んだあと、キミは少し真面目な顔をして言った。
「……そうだ。ひとつお願いがあるんだけどいいかな?」
「ん?」
「再来週のパーティーなんだけどね──」
そうして告げられた言葉に、僕は思わず目を丸くしたのだった。
*
「ほんとに似合ってる…?」
「うん、とっても」
親友の影に隠れるのはいつもと変わらないが、なにせ僕の着ている服がいつもと違う。
「なんでこんなのなのさ」
「周りの大人がうるさくてね」
「…、」
「できるだけ早く帰るつもりだから、ね?」
「…ん」
差し出された手を掴む。
…あぁ、あんまり挨拶とかしないのならいいのだけど。
牽制というか、それが当たり前だよねってなるようにいつも傍に置いてる方と特段何も気づいていない方。
多分めちゃくちゃ金かけられて、見るからに寵愛されてるってわかる感じなんだろうなあ。