さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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う〜ん?



出会っちゃった

「おはようマックちゃん!」

「はいはい、おはようございます」

 

僕-シルバーバレットとマックちゃん-メジロマックイーンは自他ともに認める友だちだ。

けれど、───ばりっ。

 

「え?」

「…」

 

いつも通りマックちゃんに抱きつくと知らない青鹿毛の子に引き離された。

本当に綺麗な青鹿毛だ。

それに目も金色に近い黄色で見惚れるほど。

…というか本気で見惚れていると、

 

「マックちゃん?」

 

今度はマックちゃんに引き戻された。

なんだなんだと首を傾げていると無言で見つめ合うふたり。

 

「えっと、マックちゃん?」

「シルバーさん。この方とお知り合いですの?」

「いや?初対面だけど」

 

そう答えるとまた見つめ合うふたり。

そして青鹿毛の子が口を開いた。

 

「初めましてメジロマックイーン。俺ァサンデーサイレンス」

「そうですか。それでご用件は?」

「なァに、タイセツな親友に会いに来ただけさ」

 

大切な親友?

 

「マックちゃん、親友なんていたの?」

「いや、いませんわよ」

「メジロ家は親友も作らねェのか?寂しいねェ」

 

サンデーサイレンスと名乗った子はカラカラと笑う。

けれど、その目だけは笑っていないように感じた。

……なんか怖いなこの子。

 

「……それで、本当にそれだけですの?」

「あァそうさ。だからもう行くぜ」

 

そう言うとサンデーサイレンスは踵を返して歩き出す。

……と思ったら僕の手を掴んでいるわけで。

 

「え?」

「こいつは俺のモンだ」

 

サンデーサイレンスは僕の腕を掴んだまま歩き出す。

その横顔は、笑っているのに寂しそうで……どこか物思いに耽っている時のマックちゃんに似ていた。

 

「ま、待ってくださいまし!」

 

けれどマックちゃんも僕を掴むから結局3人並んで歩くことになったのだった。

 

 

それから、僕はマックちゃんとサンデーと三人で親しい友人関係になった。

サンデーはマックちゃんのことを『マックちゃん』、僕のことを『バレット』と呼ぶ。

 

「なァ、バレット」

「どうしたの?サンデー」

 

ある日の昼下がり。

僕はサンデーの家でお茶会をしていた。

 

「……あいつとはどうなんだ?」

「あいつって誰のこと?」

「お前ェがさっき呼んでたヤツだよ」

 

ああ、と納得する。

サンデーとマックちゃんって仲いいのに僕が関わるとなんか仲が悪いような?

 

「マックちゃんともサンデーとも友だちだよ」

「……そうか。ならいい」

 

サンデーは満足そうに頷く。

……なんで聞いたんだろ?

 

「ところで、今日はメジロのご令嬢サマはいねェのか?」

「いるよ」

 

そう言うと奥のキッチンからお盆を持ったマックちゃんが現れる。

その盆の上には紅茶とケーキが載っていて、それを見たサンデーの顔が嬉しいような、また別が感情が混じりあった顔になっている。

 

「それで、なんのお話をしていましたの?」

「別にぃ?」





僕:
シルバーバレット。
何も知らない。
でも、犬みたいに懐くのはやめた方がいいと思う。
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