さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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似たもの同士。



自分の方が好きだもん!

みんな可愛い可愛いと、シルバーバレットは年下を可愛がる癖がある。

それにはシルバーバレットを慕う()者たちが多いのもあるが、当の本人が下に多くのきょうだいを持つ上の子なのもあって、年下の面倒をよく見ていたのも理由の一つだろう。

 

「いい子いい子」

 

ふわふわと笑いながらシルバーバレットは自分を慕う物たちの頭を撫でる。

とはいえ、シルバーバレットの体格は同年代と比べても小さいので背伸びする…のだが、背伸びしてもなお届かない。

 

「あーもう、可愛いなぁ」

 

シルバーバレットは背伸びしたままでやさしく身を寄せる。

 

「よしよし、いいこいいこ」

 

抱きしめて、いい子だと褒めながら撫でる。

その姿はまるで母性にあふれた聖女のようにも見えた。

 

(……)

 

そんな様子を遠巻きに見ているのが二人の子どもだ。

ふたりはシルバーバレットに似た顔立ちで、ひとりは完璧に色が抜けた芦毛の髪をストレートに長く伸ばしており、ひとりはまだ色が抜けきっていない黒っぽい芦毛で、どこか不安げにしているようにも見える。

すると、

 

「兄さん!」

 

髪の長い方が声をかけた。

その声にシルバーバレットはいち早く反応し、「フォーちゃん!」とそれまで可愛がっていた目の前の存在を無きものにしたかの如く、とんでもない素早さでふたりに駆け寄った。

 

「どうしたの? フォーちゃんにスーちゃん」

「あのね、兄さんにお願いがあるの」

「うん! なぁに?」

「えっとね、その……」ともじもじしている髪の長い方だったが、意を決したように顔を上げて言った。

 

「私たちも、撫でて欲しいの…」

 

……その言葉にシルバーバレットは固まった。

いや、正確には固まっていないが、そう見えたのだ。

そんな兄の様子に不安になったのか、黒っぽい髪の方-スーちゃんはおろおろし始めたが、姉である長い髪のフォーちゃんがシルバーバレットを抱きしめたことによって、自分も負けじとシルバーバレットを抱きしめた。

 

「僕も、撫でて欲しい……」

「……っ!」

 

その言葉に感極まったのか、シルバーバレットはふたりを抱きしめ返した。

 

「もちろんだよ! おいで!!」

 

ふたりは顔を見合わせると、嬉しそうにして兄へ擦り寄った。

そんな様子を遠くから見ていたいつものメンツは三人の様子を羨ましそうに見つめていた。

……が、すぐに我に返ってブンブンと頭を横に振ると、耳まで真っ赤になっていた顔を両手で覆って、言葉にならない奇声を発したのだった。

 

「おにいちゃん大好き!」

「…大好き」

「僕も大好きだよぉぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」





僕:
シルバーバレット。
超シスコンでありブラコン。
年下を可愛がるクセがあるが一番可愛がっているのは弟妹である。
…脳を焼くなぁ!
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