ここまでなくてもいいのに。
僕も大概サンデーに甘いが、サンデーも僕に大概甘かったりする。
「よう」
「やあ」
彼の手の中にあるプレゼントの箱の山に僕はため息を吐く。
慣れたものだとはいえ、毎度毎度こんなプレゼントの山、持ってこられるものである。
「今日は何を持ってきたの?」
「何でもいいだろ。お前、物に無頓着なんだから」
「そうは言ってもね……」
僕は彼の差し出したプレゼントの包装紙を綺麗に剥がしていく。
中身は……、うん、確かに何でもいいかも。
僕は、物に無頓着だ。
使えればなんでもいいし、使えなければ誰かが処分する。
だから、プレゼントの山にも無頓着だ。
「服とか、本当に色々だね」
服はもちろん、調理器具もあれば、本もある。
雑多としか言いようがないそれは、きっと彼が僕のために選んできてくれたものだから
「お前、本当に無頓着だからな」
「そうかな?」
「そうだよ」
彼はそう言って笑う。
僕は……どうだろう?
そんなつもりはないんだけどなぁ。
「あ、これ……」
ふと手に取ったのは一冊のアルバムだ。
「ああ、それな。お前が写真に写るの嫌いっていうからよ」
「……うん」
確かに僕は写真が嫌いだ。
いや、正確には写真に写っている自分が嫌い、か。
「テメェんトコのガキ共と写ってるんなら、いいかなって、撮り溜めてたの…アルバムにした」
「そっか……」
僕はそのアルバムをめくる。
そこには、確かに僕が写っていた。
いつの間に撮ったものやら。
本当に隠し撮りって風情の物もあれば、普通に撮られているものもある。
「そういえばさ」
「ん?」
僕はページをめくりながら彼に尋ねる。
「なんで僕の写真なんて撮ったの?それも、こんな……もの好きだなあ」
「…………」
彼は答えない。
ただじっと僕を見るだけだ。
その目にはどこか……熱があるように思えるけど……気のせいかな?
そんなことを考えていると不意に彼が口を開いた。
「……好きだからに決まってんだろ」
「…………え?」
あっけらかんと言われた言葉に僕は一瞬呆気に取られたが、どうせ僕も同じ穴のムジナなのだ。
そういうことかと納得すると「えへへ」と笑ってみるのだった。
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まだ初対面に近かった頃に訪れたコイツの部屋は寒々しいほどに何もなく。
だからそれが怖くて物を贈る俺に張本人は不思議そうにして。
だってお前、ふとした時に消えてしまいそうだったから。
消えてしまいそうだから、物を与えて此処にいさせようとした。
少しぐらいの執着でも此処にいて欲しかったから。
「ありがとね、サンデー」
物を与えて縛り付けないと今にもどこかに行ってしまいそうで。
初めてその部屋を訪れた時のあまりのがらんどうさに怖気が走ったから。
だから、今も。