地味に満更でもなさそう。
僕の弟妹はたくさんいる。
で、みんな僕よりも大きい。
妹なんか2m近くある子もいるし、弟もそこまではないけど一番大きい子なら180はある。
で、僕はというと……身長が150…あるかないか、しかない。
体重も平均よりも軽いし……。
まあ、そんな訳で、妹にからかわれているわけです。
「ねえねえお兄ちゃん」
「なに?」
「お兄ちゃんってホント可愛いよね!」
「……ありがとう」
……まあ、ここまではいつものことだ。
だけど、ここから妹はとんでもないことを言ったのだ。
「私ね! お兄ちゃんとなら結婚してもいいよ!」
……え?
色々と大きな体に抱き締められながらそう言われた。
「ねえお兄ちゃん! 結婚しよ!」
妹は、まだ小学生。
そんな子に結婚を申し込まれてしまった僕……。
まあ、それはともかくとして、僕は今とても困っている。
「お兄ちゃん」
「……なに?」
「結婚しよ!」
あのこと以来妹が僕にベッタリなのだ。
いや、別に嫌ではないけど、流石にちょっと困るんだよねー……。
なんでかって? だってさ……。
「……ねえ、僕の可愛い可愛い妹ちゃん」
「なあに?」
「たしかにキミは可愛いし、リリィ似の美人さんだけどさ」
「えへへ」
「でもさ、キミは小学生だよね?」
「うん!」
「……僕もキミもまだ結婚出来る年齢じゃないんだよ」
そう。
僕はまだ二十歳にもなっていないのだ。
で、妹はそれよりももっと若い。
つまり、結婚出来ない年齢なのだ!
……まあ、法律的にはね?
「だから結婚は出来ないよ……」
「えー! なんでー!?」
あ、あれ? なんか凄いショック受けてる!?
いや、だって仕方ないじゃん!
法律的に、というかそもそも!
「僕ら血の繋がったきょうだいだよ!?」
「それぐらい些事よ!」
「些事じゃないよ!?」
「じゃあなに! 血が繋がってなかったら結婚してくれるの!?」
「え、いや……まあ……」
あ、あれ? なんか話が変な方向に行ってない?
いやでもこれはミスったか……?
このままじゃ押し切られ……!
「……ねえお兄ちゃん」
「な、なに?」
「私ね、お兄ちゃんのこと大好きなの」
「あ、ありがと……?」
「だからね。私をお嫁さんにしてくれたら何でも言うこと聞いてあげるよ!」
…と言われたものの。
「なにインモラルな会話してんだテメェら」
「あう」
「迫る方も迫る方だが迫られる方も迫られる方だ」
「ごめんなさい…」
「顔の好みはアイツに似たかぁ?」
「父さんの子だから仕方ないでしょ」
「それはそう」
「いや、納得しないでよ」
……まあ、妹は可愛いけど。
流石に結婚は出来ないよね。
好き好き大好きな妹ちゃんとタジタジなお兄ちゃん案件。
がんばえ〜(笑)。