さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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未来の話。



僕のものでしょう?

不意に目についたその文字列に、サンデースクラッパは呆れるやら、感心するやら、よく分からない感情のため息をついた。

随分とその文字列は注目されているようであり、その文字列自体以外にもその文字列に関連して感想を述べている人々もいることから、サンデースクラッパは半ば無意識のうちにその文字列をクリックした。

 

「ふぅん…」

 

内容としては、よくあるゴシップだ。

あの有名人が逢い引きしていたとかそういうの。

その有名人とやらがテレビとかで見るという、どこか世界の違う相手であるのならよかったのだが…。

 

「へぇ」

 

その有名人は、サンデースクラッパにとって…?

 

 

「ただいま」

 

そう告げても真っ暗なままの家に、グローリーゴアは首を傾げる。

子や孫も巣立って久しくなり、昔からの親友と暮らしているこの家は確かにその親友がいるはずで。

しかし、電気のひとつもついていなければ、いつもする生活感の匂いがしない我が家に、グローリーゴアは嫌な予感を覚えながら、その親友の名を呼ぶ。

 

「スー?」

 

返事はない。

明かりもない。

キッチンにもトイレにも浴室にもいない。

ならふたりの部屋(自室)か?

そう考えつつも、一番いる可能性の高いはずのそこに向かう足取りは重い。

そしてたどり着いたそこには……。

 

「おかえり」

「ただ、いま」

 

月明かりに照らされて、まるで吸血鬼がごとく鋭利な雰囲気をまとった親友-サンデースクラッパがいた。

 

「どうしたの?そんなバケモノにでも会ったような顔して」

「……」

 

足が地面に縫い付けられたかのように止まるグローリーゴアを見て、にこりと笑いながらそう言うサンデースクラッパではあるが、その目はあまりにも温度がなくて。

とはいえ何も悪いことをした覚えがないので、グローリーゴアは意を決して、その疑問を口にした。

 

「スー……どうしたの?」

「うん?」

「ほら、この時間になっても家が真っ暗なんて今まで無かったでしょう?心配したんだから」

「へぇ、」

 

にこりとした笑みは未だ止まない。

本当に何かしたかと戦々恐々としながらとりあえず、グローリーゴアはサンデースクラッパの機嫌をよくしようと行動し始めるのであった。

 

 

『あの人のゴシップ出すなんてバカだよな』

『まあまあ。最近の子は知らんのでしょ。…俺ら世代ではめちゃくちゃ有名で、今も常識なのに』

『凄い口説きようだったもんなあ、ホントに』

『相手のあの子が表舞台に出なくなったのも要因だろうけどね〜。だってほら、あの人全然あの子の話しないじゃん?』





拗ねた【戦う者】と初めは困惑するけど後に元凶を知ってちょっとキレて制裁する【栄光を往く者】の話。
昔からのファン内では常識だけど今の子はね…という話でもある。
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