さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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だからって!



この肉体に恥などなし

「アタシの体のどこに恥じるところがあるってんだ、あ゛ぁ!?」

「たしかに母さんの肉体に恥じるところはないけど服着ようね」

 

慣れた手つきで服を差し出す先には早着替えもかくやという勢いでマッパになったホワイトリリィがいて。

『そういやあの子たちも同じように脱いでたな』と妹たちを思い出しながらシルバーバレットは苦笑する。

 

「ったく、アタシが脱いだんだからお前も脱げよ」

「え゛っ」

 

シルバーバレットは絶句した。

『いやいやいやいや』と内心で頭を抱える。

 

「なんでだよ! なんで僕まで脱がなきゃいけないの!?」

「うるせぇな、お前はアタシの子どもだろ? ならアタシの裸を見ていいし、むしろ見ろ!だから見せろ!!」

「理不尽だ!!」

 

そう叫ぶものの、ホワイトリリィに腕を掴まれて逃げられないように拘束されてしまう。

 

(まずい……!)

 

ここで父さんが来たら…!と思ったのもつかの間、

 

「リリィ〜、…は?」

「あ、」

 

……なんっっっっでこう!

タイミングよく来るかなあ!?

 

「ちょ、父さん!違うんだ!」

「あ゛?何が違うんだよ」

「いや、だから……!」

 

シルバーバレットは必死に弁明しようとするが、ホワイトリリィに捕まっているせいで何も言えない。

 

「……おい、てめぇら……なにしてやがる?」

 

父さんの背後からゴゴゴッという効果音でも聞こえてきそうなほどの威圧感を感じる。

(あっこれ終わった)と悟ったシルバーバレットは現実逃避を始めた。

 

 

……数分後。

無事に誤解を解くことができたものの、シルバーバレットはポイッと外に追い出されてしまった。

まぁこのあと起きることはいつも通りの仲良し()だろうし、と諦めて、シルバーバレットは昼寝でもしようと部屋に戻る。

 

「あ〜、疲れた……」

 

今日は本当に色々あったな……と、ため息をつく。

 

「……なんか眠くなってきたかも」

 

ふわぁ〜っと欠伸をすると同時に眠気に襲われてそのまま寝てしまった。

数時間後……、

「おい起きろ!」という声で目が覚めた。

 

「んぇ……?」

 

寝ぼけ眼で声の方を見ればそこには父さんがいた。

 

「お前なぁ、いくら暑いからってそんな格好で寝るやつがあるか」

 

自分の姿を見ると確かにパンイチで。

 

(いやでもこの姿で追い出したの父さんなのに…)

 

と思いながらも反論すると面倒なのでスルーすることにした。

 

「それで、どうしたの父さん」

「あぁ……いや、メシだから呼びに来たんだ。服着てさっさと来いよ」

「…はぁい」

 

返事をして服を着る。

 

「あ、そういえば父さん」

「なんだ?」

「母さん、大丈夫?」

「…おう」





リリィ含めてこの家庭の女性陣は結構裸族だと思う。
なぜなら自身の肉体を恥だと思ってないので。
自信満々なので…。
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