どっちかと言えば。
ホワイトリリィは夫であるヒカルイマイのことを愛している。
その愛はもはや世間一般の愛とは一線を画しており、その愛は、『この身が朽ち果てても、永遠に』と、言わしめるほどのものである。
「…ホントに、可愛いなあお前は」
そう甘ったるくも、粘っこくて、昏い声で告げるのは、件の夫であるヒカルイマイだ。
自身よりやや上背がありつつも、体格的には自分よりも少々薄い妻を易々と抱き寄せると、裏稼業もかくやという悪い笑みを見せては、妻に囁く。
「……なあ、ホワイトリリィ」
「はい?」
「……今日も可愛いな。愛してるぜ」
「あ、ありがとうございます……?」
唐突な愛の言葉に戸惑うホワイトリリィだが、夫からのストレートな愛情表現には慣れているのか、すぐにその頬に朱を浮かべては照れる仕草を見せる。
そんな妻の初々しさと可愛らしさがたまらないとばかりにヒカルイマイは彼女の小さな身体を抱き寄せると、その耳元で甘く囁いたのだった。
「ああ……お前は俺をどうしたいんだ。毎日毎日こんなに可愛くなって…俺は毎日浮気してるようなもんだよ。なにせ毎日一目惚れだからな」
「え、あ……そうなのか? えっと……浮気は良くない、だろ?」
「そうだな。でもな、ホワイトリリィ……お前は俺にとっての唯一無二で最愛の妻なんだ。だから俺は毎日お前に一目惚れしてるんだよ」
そう言ってヒカルイマイは妻の耳元から顔を離すと、彼女の顎に指を添える。
そしてそのままクイッと持ち上げると、その唇を奪おうと顔を寄せたのだった。
そんな夫からの情熱的なアプローチに、思わずホワイトリリィが目を瞑り反射で──ぺちっ!
「…はは、」
「あ、わ、悪い…!」
「いや、良いんだ。お前のそういう所も可愛いからな」
「……うう……すまん……」
「謝らなくていいさ。というか、お前が謝る必要はないだろ?」
そう言ってヒカルイマイは妻の頭を優しく撫でてやると、彼女を自身の膝の上に拘束する。
そんな夫からの優しくも決して逃がさないことがありありとわかる拘束に、思わずホワイトリリィが目を細めると、その小さな身体を預けるのであった。
自身の腕の中の妻を愛おしそうに見つめるヒカルイマイだが、そこでふと何かを思いついたのか、彼女の耳元で甘く囁く。
「なあ、ホワイトリリィ……今日は俺がお前にキスしていいか?」
「……え? あの、いつもしてるだろ……?」
「いやまあそうなんだけどよ。ほら、たまにはいいだろ?」
そう言ってヒカルイマイは妻の顎に手を添えると、その唇を奪おうと顔を寄せるが──、
「……っ!」
「おっと」
そんな夫からの情熱的なアプローチに思わず目を瞑り反射で顔をそらしたホワイトリリィだが、そんな彼女の反応に気を悪くすることなく。
「……奪っちゃった〜、なんてな」
クソデカ愛情向けあってるけどちょっと照れ気味。
でも嫌がらないあたり…ねぇ?
それはそうと惚れた欲目か、何がなんでも妻を可愛い可愛いする夫。
その妻、傍目から見ればつよつよなんですけろ…。