だいたい毎年こんな感じ。
ぎゅうと抱き締めると子どもたちから「きゃあ〜」と嬉しそうに歓声が上がる。
「ねぇ、お父さんは?お父さんも抱っこして」
「パパはいないの?」
「お仕事だから今はいないよ。でもあとでお写真撮ろうね」
そう言って子どもたちを宥めながらリビングに移動すると、テーブルの上にはたくさんのご馳走が並んでいた。
「すごい!これ全部おじいちゃんが作ったの?」
「そうだよ〜。今日はちょっと張り切っちゃった」
テーブルの中央には大きなケーキがあって、その周りには唐揚げやサラダなどの料理がたくさん並んでいる。
「今日はお父さんの誕生日だからね。お父さんを喜ばせようね」
「うん!」
子どもたちは各々紙で輪っかを作ったり、風船を膨らませたりしている。
「ねぇ、お父さん。早く帰ってくるかなあ」
「うん。もう少しだけ待とうね」
そう言って僕は子どもたちを抱き締めた。
それからしばらくして、玄関の方からガチャリと鍵の開く音がした。
「あ!帰ってきた!」
子どもたちは我先にと玄関に駆けていき、僕もその後を追った。
「おかえりなさい!」
「ただいま」
みんなで出迎えに行くと、彼は優しく微笑んでくれた。
そしてそのままリビングに向かうと、彼は驚いた顔をした。
「え?」
「あ、やっぱり。忘れてた」
「あ、ああ」
彼は少し照れたように笑った。
「お誕生日おめでとう!」
子どもたちが声を揃えてそう言うと、彼は嬉しそうに笑ってくれた。
「ありがとう」
それからみんなでケーキのロウソクに火をつけて、ハッピーバースデーの歌を歌った。
彼が火を吹き消すと、子どもたちは拍手して。
「お父さん!プレゼントあるよ!」
「え?何?」
すると子どもたちはそれぞれに手紙を渡した。
「これね、おじいちゃんと一緒に書いたんだよ」
「そっか」
「…ハイハイ、僕も書いてるから」
チラッチラッとこっちを見られては仕方ない。
僕は子どもたちと一緒に書いた手紙を彼に渡した。
「お父さん、いつもありがとう」
「お仕事頑張ってね!」
さすがの彼も嬉しそうに微笑む。
その後、今すぐにでも手紙の内容を見ようとする彼を諌めてみんなでご馳走を食べて、ケーキも食べて。
子どもたちは満腹で今にも眠りそうになって。
そして夜になると子どもたちはすぐに眠ってしまったので、僕と彼はふたりでリビングでくつろいでいた。
「……なんかさ」
ふと彼が呟いた。
「ん?」
「幸せだなって思ってさ」
「…そりゃそうでしょ」
僕みたいな愛してる人と暮らしてて、幸せじゃないって言われたらさ。
「一生、幸せで殺してやるから」
「…ふふ」
お互いに盛大な誕生日会してそうというか、金かかってる度としてはグローリーの方が…うん。