「…………という事になった。悪いが付き合ってくれ。」
櫛田は急に目を伏せ
「急に「付き合ってくれっ」て言われても…私困るよ……」
「ばっ……ち……違う。話聞いてたか?」
「ははははっ。冗談だよ。そんな焦んなくてもいいのに
それぐらいなら大丈夫だよ。
どうしても男子には目が届かない所もあるしね。」
櫛田に協力をとりつけた所で無人島1日目が終わった。
……
次の日、朝の点呼を終えた俺達は自由行動に移った。平田は頼れるクラスメイト達に指示を出し、ポイント節約のための作戦を開始する。
俺は暑さを避けるため、木陰で休んでいると櫛田がやってきて小声で話しかけてきた。
「八幡!すぐにCクラスのとこ、行こっ!
青い海。白い砂浜。肉だよ!牛さんだよ!」
「後半、肉のことしか言ってないが?
まず落ち着け。意味がわからん」
「さっき、Cクラスの小宮と近藤がきたんだけど
龍園からの伝言で夏休み満喫したかったら
浜辺に来いって」
「ただの嫌がらせだろ」
「そうだと思うけど、
もし一緒に遊べたらラッキーじゃない?」
「他クラスとか気まずいだろ」
「私は誰?」
「櫛田桔梗」
「気まずく感じると思う?」
「……ないな」
「あなたは?」
「比企谷八幡」
「同じクラスの生徒といても?」
「気まずいな」
「なら、ここにいてもCクラスに混ざっても
一緒だよね?という事で、
平田くんに許可もらってくるね」
……
「クククッ。鈴音の次は桔梗か。うしろのは誰だ?」
「う〜ん。背後霊っ!」
「おいっ」
「まあいい。俺に何か用か?」
「龍園くんの伝言聞いたんだ。夏休み満喫したかったら
浜辺に来いって。あーあそこでバーベキューしてる!
私達も混ざっていいかな?いいよね?」
「あぁ。構わないぞ。せいぜい楽しんでいけ」
「そうだ!お土産無しだとクラスのみんなに
何言われるかわからないんだ。
余りそうなものでいいから持って帰ってもいいかな」
「ククッ。思っていた以上に面白いな。桔梗。
食料なら好きなだけ持っていけ」
「ありがとう龍園くん。じゃあ。今日はよろしくね」
そう言って俺達はバーベキューをしている場所に移動した。
「美味しいそう!」
「あれっ?櫛田ちゃん?どうしてここにいるんだ?」
「私達もバーベキュー参加してもいいかな。石崎くん」
「龍園くんにはさっき了解もらったよ」
「龍園さんがOKなら大丈夫だ。
櫛田ちゃんなら歓迎するぜ」
「ありがとね。
そうだ。Dクラスへのお土産も欲しいんだ。
あれとあれとそれ。少し分けて貰ってもいい?」
「それは…」
櫛田は上目遣いで石崎を見ながら交渉する。
「ダ…ダメかな…?
龍園くんは好きなだけもっていけって…」
……
「美味しかったね。比企谷くん
お土産もいっぱい貰っちゃったしね。大漁大漁」
「遠慮ないな。お前」
「え〜。向こうから誘ってきたんだし
好きなだけ持っていけって言質もとったよね?」
「まぁ…そうだな…」
「さて、戦利品でクラス黙らせないとだね」
「フォロー宜しくね。背後霊さん」
「誰が背後霊だ!」
……
「みんな〜。Cクラスからいっぱい食料もらったよー」
「おおっ。すげえぜ桔梗ちゃん」
「肉だ。肉がある!」
「ちょっと櫛田さん『Cクラス』から貰ったって
どういう事かしら」
「言葉のままの意味だけど…」
「あなたはCクラスの罠とは考えないの?」
「大丈夫だよっ。
みんなの為に毒味もしてきたんだ」
「そういう事ではないの」
「堀北。食料に問題があればCクラスを訴えればいいだけだ。仮にCクラスが白をきったとしても、これらはポイントで購入した食材だ。それが原因で体調を崩したとなれば学校側の管理責任じゃないのか」
「Cクラスほどじゃないけど、
簡単なバーベキューぐらいはできると思うんだ。
折角の夏休みだしね。
みんなはどうかな?」