ようこそ正反対の二人がいく教室へ   作:ゆうき35

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説明回 よう実読書の方はほとんど読み飛ばしてもらって大丈夫です。
今回から船上試験が始まります。ルールと結果に間違いがないよう気をつけてますが、誤りありましたらご報告頂けると幸いです。


4巻
夏季グループ別特別試験① ※特別試験説明回


「桔梗。何があっても俺を信じられるか?」

 

「うん。もちろんだよ。」

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無人島での特別試験が終わってから3日。高度育成高等学校の生徒をのせた豪華客船では、何事も起きることなく、平穏な時間が保たれていた。

 

『生徒の皆さんに連絡します。先ほど全生徒に連絡事項を記載したメールを送信いたしました。各自確認次第、その指示に従ってください。なお、メールが届いていない場合はお近くの教師まで申し出てください。繰り返します───』

 

届いたメールを開くと次のような内容が書かれてあった。

 

『間もなく特別試験を開始します。各自指定された部屋に、指定された時間に集合してください。10分以上の遅刻をした者にはペナルティを科す場合があります。本日20時40分までに2階206室まで集合してください。所有時間は20分ほどですので、お手洗いなどは済ませた上、携帯をマナーモードか電源オフにしてお越しください』

 

特別試験まだあったのか……

 

20時35分 俺は指定された部屋に入る。既に平田・堀北・櫛田が座っていた。

 

「これから特別試験の説明を行う。こちらから質問の有無を尋ねたとき以外は黙って聞くように。尚、質問の内容によっては答えられないこともあるのでそのつもりでいろ」

 

俺たちに試験の説明をするのは茶柱先生のようだ。

 

「今回の試験は一年生を干支になぞらえた12のグループに分け、そのグループ内での試験を行う。試験の目的はシンキング能力を問うものとなっている。」

 

そう言って先生はハガキサイズの紙を配った。

 

「今配ったのはこのグループのメンバーリストだ。お前たちのグループは『辰』。この紙は退室時に回収するので、必要であれば今覚えておけ」

 

 Aクラス;葛城康平 西川亮子 的場信二 矢野小春

 

 Bクラス:安藤紗代 神崎隆二 津辺仁美

 

 Cクラス:小田拓海 鈴木英俊 園田正志 龍園翔

 

 Dクラス:櫛田桔梗 比企谷八幡 平田洋介 堀北鈴音

 

「今回の試験では、大前提としてAクラスからDクラスまでの関係性を一度無視しろ。そうすることが試験をクリアするための鍵になるからな」

「今から君たちはDクラスとしてではなく、辰グループとして行動することになる。そして試験の合否はグループ毎に設定されている」

「この試験の結果は4通りしか存在しない。例外は存在せず、必ず4つのどれかの結果になるように作られている。分かりやすく理解してもらうためにそこに結果を記してある。この紙に関しても退出時に回収するのでこの場で確認しておくように」

 

書かれてある基本ルールは以下の通りだった。

 

『夏季グループ別特別試験説明』

 

本試験では各グループに割り当てられた『優待者』を基点とした課題となる。

定められた方法で学校に回答することで、4つのうち1つを必ず得ることになる。

 

・試験開始当日午前8時に一斉メールを送る。『優待者』に選ばれた者には同時にその事実を伝える。

 

・試験の日程は明日から4日後の午後9時まで(1日の完全自由日を挟む)。

 

・1日に2度、グループだけで所定の時間と部屋に集まり1時間の話し合いを行うこと。

 

・話し合いの内容はグループの自主性に全てを委ねるものとする。

 

・試験の解答は試験終了後、午後9時30分から午後10時までの間のみ優待者が誰であったかの答えを受け付ける。尚、解答は1人1回までとする。 

 

・解答は自分の携帯電話を使って所定のアドレスに送信することでのみ受け付ける。

 

・『優待者』にはメールにて答えを送る権利はない。

 

・自身が配属された干支グループ以外への解答は全て無効とする。

 

・試験結果の詳細は最終日の午後11時に全生徒にメールにて伝える。

 

以上が基本的なルールとして書かれていた。

 

・結果1:グループ内で優待者及び優待者の所属するクラスメイトを除く全員の解答が正解していた場合、グループ全員にプライベートポイントを支給する。ポイントの内訳は優待者に100万ポイント、優待者以外の者に50万ポイントである。

 

・結果2:優待者及び所属するクラスメイトを除く全員の答えで、一人でも未解答や不正解があった場合、優待者には50万プライベートポイントを支給する。

 

「この試験の肝は言わずもがな『優待者』の存在だ。グループには必ず1人優待者が存在する。その優待者が誰かを見極めることが試験の行く末を左右する。例えば、平田が優待者だとしよう。この場合、解答は『平田洋介』となる。後はこれをグループ全員で共有すればいい。試験終了後の解答時間の間に全員が平田の名前をメールで打ち込めばそれで結果1が確定する。平田には100万ppt、他のメンバーは50万pptを手に入れる」

 

「結果2についてだが、これは優待者がその情報を明かさなかった場合。あるいは嘘の情報を広めるなどして最後まで正体を隠した場合に起こる。文面にある通り、この場合は優待者のみがポイントを得ることができる。尤も、半額の50万pptだがな」

 

「先生、残り2つの結果はどんなものなんですか?」

 

「それについては今から説明する。全員裏面を見ろ」

 

そう促され、紙を捲って裏面を見た。

 

以下の2つの結果に関してのみ、試験中24時間いつでも解答を受け付けるものとする。

また試験終了後30分以内であれば同じく受け付けるが、どちらの時間帯でも間違えばペナルティが発生する。

 

・結果3:優待者以外の者が、試験終了を待たず答えを学校に告げ正解していた場合。

 

 答えた生徒の所属するクラスはクラスポイントを50ポイント得ると同時に、正解者にプライベートポイントを50万ポイント支給する。

 

 また、優待者を見抜かれたクラスにはマイナス50クラスポイントのペナルティが課せられる。

 

 及びこの時点でグループの試験は終了となる。尚、優待者と同じクラスメイトが正解した場合、解答を無効とし試験は続行となる。

 

・結果4:優待者以外の者が、試験終了を待たず答えを学校に告げ不正解だった場合。

 

 答えを間違えた生徒が所属するクラスはマイナス50クラスポイントのペナルティが課せられる。

 

 またその場合、優待者は50万プライベートポイント得ると同時に、優待者の所属するクラスはクラスポイントを50ポイント得る。

 

 答えを間違えた時点でグループの試験は終了となる。

 

尚、優待者と同じクラスメイトが不正解した場合、解答を無効とし試験は続行となる。

 

「今回学校側は匿名性についても考慮している。試験終了時には各グループの結果とクラス単位でのポイント増減のみ発表する。優待者が誰だったか、解答者が誰だったかについては公表しない。クラスポイントは結果発表後に反映される。プライベートポイントについても基本的には同じだ。だが結果3と4についてのみ、結果確定直後に学校から受け取り方法についてのメールを送ることになっている。受け取り方法だが、一括で受け取るか分割で受け取るかなど生徒が要望すれば好きにすることができる。仮IDを発行してそこにポイントを振り込むなんてことも可能だ。つまり本人さえ黙っていれば、試験後に発覚する恐れはない。もちろん隠す必要がなければ堂々と受け取っても構わん」

 

「ここまでで理解したと思うが、3つ目と4つ目の結果は他の2つとは異なるものだ。グループ内でよく話し合い、どの結果を選ぶかよく考えて決めろ。以上で試験の説明は終了だ」

「お前たちは明日から午後1時、午後8時に指示された部屋へ向かえ。当日は部屋の前にそれぞれグループ名の書かれたプレートがかけられている。初顔合わせの際には室内で必ず自己紹介を行うように。室内に入ってから試験時間内の退室は基本的に認められていない。そのためトイレ等は事前に済ませておくように。万が一我慢できなかったり、体調不良の場合はすぐに担任に連絡して申し出るようにしろ」

 

「それからグループ内の優待者は学校側が公平性を期し、厳正に調整している。優待者に選ばれた、もしくは選ばれなかったに関係なく変更は一切受け付けない。また、学校から送られてくるメールのコピーや削除、転送、改変などの行為は禁止だ。発覚次第ペナルティを課す場合もあるから注意しておけ」

 

その後、先生から退室を命じられ、部屋を後にした。

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