ようこそ正反対の二人がいく教室へ   作:ゆうき35

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4.5巻?
八幡くんと桔梗ちゃん④


豪華客船でのクルージングからようやく解放された日。

 

「やっと寮に戻ってこられたー。」

 

「もしもし?ここ俺の部屋なんですが???」

 

「う〜ん…旅行から帰ってきて、お茶漬けとか食べるとホッとするよね。そんな感じ?」

 

「全くわからん。俺も疲れているんだ。さっさと部屋に戻れ。」

 

「うっ……じゃあ、ご飯食べたら帰るよ。」

 

「ポイント十分にあるだろ?」

 

「ずっと外食みたいな感じだったからね。久々に八幡のご飯が食べたいんだよ。」

 

「買い物にも行ってないからな。簡単なものしか作れん」

 

「それがいいのっ!」

 

断りきれん。このままベットに飛び込むつもりだったが、仕方ない。何か作ってやるか。

 

「へいへい」

 

「八幡は残りの夏休みどうするの?」

 

「ポイントに余裕ができたからな。本棚や買えなかった本を買いにはいくつもりはあるが、あとはいつもどおりだ。」

 

「じゃあ!服買いに行こう!!いつにする?」

 

「いや……聞いてましたか…櫛田さん?」

 

「読書時々綾小路だよね?」

「間違ってる?」

 

「はぁ〜。そのとおりだな……。分かった。都合の良い日連絡くれ」

 

「なら、この日がいいかなっ。」

 

「少し先だな。何かあるのか?」

 

「プールが開放される日なんだよ。たぶん、そこだと思うんだ。」

 

「なにがだ?」

 

「そのうち分かるよ」

 

そう言った櫛田な晩ごはんを食べ終わり帰っていった。

さて、俺も風呂はいって寝るかな。

 

……

「チェックメイト」

 

「あ〜また負けた。ホント強いなお前」

 

別の日、綾小路に誘われてチェスをしていた。最初は綾小路の部屋でやっていたが、3バカに無断で合鍵を作られたらしく最近は俺の部屋に訪れるようになっていた。

 

「昔からやってただけだ。別にたいしたことはない。

 それに比企谷も最初に比べるとかなり成長している。」

 

「まだ、一回も勝っていないんだが?あ〜少し休憩すっか。」

「何か飲むか?」

 

「いや。遠慮する。比企谷の部屋にはアレしかないんだろ。」

「持参したから大丈夫だ。」

 

俺の部屋でしか飲めないアレはもちろんマックスコーヒーである。何度か綾小路にもすすめたが口に合わなかったらしい。

疲れた頭にはこれが1番なのにな。

 

少し休憩していると綾小路が話しかけてきた。

 

「この前の試験だがお前何をしたんだ?」

 

こいつには優待者を教えてもらったしな。

特に内緒にしておく必要もない。俺はあらましを説明した。

 

「龍園と取引か。大胆な事をしたもんだ。裏切られるとは思わなかったのか?」

 

「何もしなくても結果は変わらんだろう。」

 

「どういうことだ」

 

「俺からの情報がなくても龍園は法則に気づいただろう。これがAクラスの……」

 

「葛城か?」

 

「そっ…そいつなら100%の確証がないと動かんだろうが龍園はそういうタイプではない」

「確信に至らずとも動いたはずだ。今回、俺はそれを後押ししてやったにすぎん。」

「それにだ。優待者の共有・Aクラスへの攻撃はそもそも龍園が最初に言い出した事だ。3年生の後半なら分からんが、今、それもDクラス相手に裏切るメリットよりデメリットのほうが大きい。」

「龍園とは……そうだな。悪魔と契約すると思えばいい。契約に問題があれば付け込んでくるが、それなりに誠実だと思うぞ。」

 

「結果1の件は…?」

 

「単純に立場の違いだ。Bクラスに龍園が持ちかけても信じんだろう。逆に俺がAクラスに持ちかけてもだ。」

 

「適材適所というわけか」

 

「Cクラスは俺との誓約で裏切れなかったからな。」

「失敗しても誰にもデメリットはない。乗ってくる可能性は高いと思っていた。」

 

「やっぱり面白い奴だな。」

 

「はぁぁぁ?いきなり何言ってるんだ。」

 

「そういえば、池がプールに櫛田を誘ったらしいが先約があると断られたらしい。何か知らないか?」

 

「……知らん」

 

「そうか。なら、八幡も一緒にいかないか?」

 

「いつだ?」

 

「明日なんだが」

 

「…………悪い。その日は俺も予定がある。」

 

「そういう事か。了解だ。」

 

……

「お待たせ〜。今日も早いね。」

 

「利用しただろ?」

 

「利用なんてしてないよ〜。たまたま、3バカに誘われた日が一緒だっただけだよ?」

「クラスのみんなとなら行くけど、あのメンバーと行くメリットないよね?赤髪は高飛車狙いだし、山内は佐倉さん。佐倉さんは根暗だから、残ったのは池だけ。いや。ホント無理……」

 

「き……桔梗さん??」

 

「あっ。ごめんね。じゃっ。早速行こうか♪」

 

櫛田に連れて行かれたのは予想に反して男性物の店だった。

「桔梗?今日は服みるんじゃなかったのか?」

 

「そうだよ。あなたの服だけどね。」

 

「どういうことだ?別に服装なぞ気にせんが?」

 

「夏はTシャツで誤魔化してるけどこれからの時期には必要だよ?」

「ポイントに余裕があるうちに何着か揃えておくべきだよ。」

 

そんな会話をしていると店員が話しかけてきた。なんで、おしゃれな店はわざわざ客に声かけてくるんだ。話し掛けられる気配感じると逃げたくなる。いや、逃げよう!

 

「いらっしゃいませ〜。かわいい彼女さんですね。」

「あちらに試着室もありますので、気に入ったものがあれば試してくださいね。」

 

「秋冬物見に来たんですが、オススメってありますか?」

 

「そうですね。ではこれとか……」

 

俺の意思に関係なく店員と櫛田の会話は続いていく……。

そもそも『彼女さん』否定せんのか?

その後、着せ替え人形のように何着か試着させられ、言われるがまま服を購入した……。

 

「はぁぁぁ〜。疲れた。みんな服買う時、こんな苦労してるのか?」

 

「君だけだと思うよ?」

 

「でも、女の子はもっと時間かかるかなー。」

 

「マジで?桔梗なら元がいいんだし、何でも似合うだろ。悩む意味がわからん。」

 

「え…えっ?」

 

「??」

 

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