週に1度設けられることとなった2時間のホームルームの時間で平田を進行役に話し合いが始まる。
「まず練習を始める前に決めなきゃいけないことがあると僕は思うんだ。それは競技の参加順と推薦競技。それをどうやって決めるかだと思う」
「クラスで運動神経の良い人が優先的に推薦競技に参加できるのはもちろん全員参加の競技は勝てるように速い人は遅い人と戦うべきよ。」
「ちょっと待ってよ。堀北さん。その作戦って運動が苦手な私達は切り捨てられるって事!!!」
「納得できないんだけど!運動が苦手だからって強い人と勝負だなんて……絶対に勝てないし」
「仕方がないわね。それがクラスのためよ。篠原さん」
「それはそうだけど」
「どう考えても能力で決めるべきだろ。自分の事は自分でわかってんだしよ。」
「須藤くん……むかつくけどそうかもね」
「俺は運動が苦手だ。だから須藤が推薦競技を一手に引き受けてくれるなら賛成だ」
眼鏡男子も須藤達に賛成のようだ。
「平田くん。ちょっといい??」
「なにかな軽井沢さん」
「あたし反対なんだけど」
「篠原の言う通り運動できない子が泣きをみるってどんな訳?それでクラス一丸となって戦っていけるっての?」
「一丸になるということはそういうとこなのよ。わかるかしら?」
「全然よくわからないんだけど?」
「比企谷はどう思う?」
なっ…なんでこの流れで指名されるんだ。ギャルみたいな女とは接点ないはずはんだが…
「うん。私も比企谷君の意見聞きたいなっ♪」
『楽しみにしてるよ!』
櫛田まで乗っかかってきやがった……はぁ〜
「順番なんて何でもいいだろう。なんなら籤で決めてもいいと思うぞ。恨みっこなしだ。推薦競技もでたいやつがでればいい。定員が足らんかったら、じゃんけんで決めたらいいんじゃないか?知らんけど」
「ふふっ」
櫛田さん?楽しそうですね。
「なっ。何を言ってるのあなたは。やる気がないのかしら?」
「堀北の言う通りだせ。やる気ないなら意見すんなっ」
いや。やる気ないから意見する気なかったのだが……
「どういう事かもう少し説明してもらえないかな?」
ひ……ひらた……お前もか……これ以上話したくないんだが…
「速い人は遅い人と戦うべきって言うが、そもそも他クラスの順番分かるのか?」
「それはこれから調べていくわ」
「今回の試験。参加順は重要だ。他クラスが教えてくれると思っているのか?」
「そっ……それは各クラスの戦力を分析して」
「所詮予想レベルだろ?なんの確証もない。」
「つっ……」
「どんだけ考えた所で全員参加競技は各クラスのポテンシャルに集約していく。順番なんてものに時間を費やすぐらいなら各自のレベルアップと戦略に時間をあてるべきだと思うが?」
「戦略って例えばなにかなっ?」
いい笑顔で聞いてくる櫛田さん…知ってますよね?
「俺たちは赤組だ。棒倒しや玉入れのような全クラス参加の競技は頭怪我したといって鉢巻のうえに包帯をまけばどっちのチームかわからんだろう。騎馬戦とか鉢巻に滑る素材も染み込ませてもいいと思うが?」
「ぶふっ」楽しそうですね。櫛田さん!
「…………」
櫛田の反応を除いてクラスに静寂か訪れる。
「そっ…そんなことルール違反だわ。」
「別に誰も傷つけてないだろ。ルールの範囲内だと思うぞ。」
「………」
「まぁ…まぁ…クラスとしてどうするか平等に多数決で決めよう。」
平田の提案の結果、Dクラスは堀北の案を採用することになった。