ようこそ正反対の二人がいく教室へ   作:ゆうき35

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体育祭 午前の部

体育祭当日ーーーーーーー

「いいとこ見せて桔梗ちゃんに猛アピールだぜ!」

 

「おー!!」

 

(お前らじゃ無駄。下の名前で呼ぶな。)

 

あれっ?今……何か聞こえたか??

 

『次のプログラムは100M走です。』

 

午前中は全学年全員参加競技というのもあり、たんたんと進んでいく。我らDクラスはと言えば、いつも通り高円寺は欠席しており、須藤はイライラしている。Cクラスのアルベルト?あれには勝てん。

 

俺?俺は無難に4〜6位あたりを獲得している。

 

それにしても……確実にメンバー表漏れているな。堀北が狙いうちされているのが、ここまででもわかる。

綾小路……何を考えているんだ。

 

そして、障害物競走

 

「うおっ。結構凄いことになったぞ!?」

 

堀北が倒れている。Cクラスの生徒と接触したようだ。

 

「……」

 

「どうしたんだい?綾小路君」

平田が声をかけた。

 

「次も同じ「偶然」が起こるようなら、「偶然」ではないかもしれないな。」

 

どの口が言ってんだ……

 

堀北は他生徒に支えられて、ようやく歩けている状態だ。

 

「やっぱり君もそう思う?多分他の生徒も感じ始める頃だと思う。」

 

「ああ」

 

「でも、こうなったって事は状況は悪いほうへ動いているって事だよね」

 

……

「堀北さん……大丈夫かな……」

 

「あのかんじだと難しいんじゃねぇか。

 堀北の性格考えると競技には参加するとは思うが」

 

「次は私との二人三脚なんだ。

 (足引っ張られないか)心配だよっ」

「それに推薦競技も…もし出られないってなると

 (ポイント的に)影響大きいよね……」

 

「…………」

 

「どうしたの?」

 

「幻聴が聞こえるんだが?」

 

「(八幡にしか聞こえないから)大丈夫だよっ」

 

櫛田と堀北の二人三脚は最下位に終わった。

続く騎馬戦も堀北が集中的に狙われ、散々な結果だ。

 

男子の騎馬戦。龍園の戦略により、須藤のイライラは頂点に達していた。俺言ったよね。。。滑りやすい素材染み込ませたらって……

 

「比企谷少しいいか?」

 

「なんだ。綾小路」

 

「体育祭。なにがあっても手を出さないでもらえないか?」

 

「なんの事だ?」

 

「これはこれからのDクラスに必要な事だ。」

 

「わかった。ただ、見過ごせない状況になったら約束できんぞ」

 

「あぁ。それで構わない。」

 

……本当に何を考えてやがる。

 

綾小路との話が終わり、クラスメイトのもとへ戻ると須藤の怒声が聞こえてきた。

 

「マジでボコボコにしてやる、あの野郎!」

 

「須藤くんの言いたい事は分かるよ。でも、少し冷静になる必要があるんじゃないかな。君が龍園くんに暴力を振るったらどうなるか結果は分かるはずだよ」

 

悪い流れだ。周りからも須藤への批判があがりだした。

口論が続くと須藤はとうとうキレた。

 

「俺はクラスの為に必死になってんだろうがっ……」

 

ちっ。

 

ゴッ、と鈍い音がして平田の代わりに俺は後ろに吹き飛んだ。

 

(あ…あいつ…絶対潰す!)

 

「やってられっか。勝手に負けてろよ雑魚ども。体育祭なんてクソ喰らえだ」

 

いやいや。お前から運動とったら何が残るんだ。

 

「比企谷くん!!」

 

「ど…どうして、」

 

「急に割り込んですまない。」

 

「どうして僕を庇うような事したんだ!」

 

「平田はこの後も競技控えてるだろう。堀北・須藤が戦力になりそうもない今、お前に退場されたらDクラスは本当に終わりだ。」

 

「だ…大丈夫??」

櫛田がやってきた。

 

「あぁ。大した事じゃない」

 

「そんな事ないよ。赤くなってるし、先生に診てもらわないと。」

 

「いらん」

 

「そうだよ。何にもなくても一度診てもらうべきだ。あと、さっきはありがとう。」

 

……

「俺が勝手に割り込んだだけだ。自業自得だな。」

 

「それで?」

 

「だから、抑えろよ。」

 

「なんの事かな?」

そういった櫛田は全く笑っていなかった。

 

「いっらっしゃ〜い」

 

保健室に入ると星之宮先生の気の抜けた声に出迎えられる。

 

「八幡くんと櫛田さんかぁ〜。どうしたのかな?」

 

「じつは…「コケて顔打ちました。」」

 

櫛田を遮るように言う。

 

「ホントかな〜。普通そうはならないよ?」

 

「世の中不思議な事があるみたいですね。」

 

「まぁ〜いいかっ。ちょっと診るからこっちに座ってね。」

俺が座ると、いつも通りつんつんとアホ毛の状態を確認してくる。

 

「先生?ナニヲシテイルンデスカ?」

櫛田さん。怖いです。

 

「ごめん。ごめん。ちょっとした冗談だよ〜。うん。少し赤く腫れてるけど、それ以外は大丈夫そうね。競技に戻っても問題ないよ〜。もし、この後で気持ち悪くなったりしたら直に保健室にきてね」

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