一瞬順番おかしくなってます。すいません。
予定外に2話連続投稿ですorz
「はぁ、はぁっ、悪ぃ待たせた!今どうなっている!?」
息を切らせた須藤と、そして少し遅れて堀北も戻ってきた。
「須藤君戻って来てくれたんだね」
「…悪ぃな、ちょっとウンコ長引いた」
その顔には、どこか晴れ晴れとした様子が見受けられた。
「悪かった。オレがキレたせいで士気をさげた。それにDクラスが負けそうなことも俺の責任だ。」
誰かに責められる前に、須藤はそういって深々と頭を下げたのだ。
「リレーの代役がまだ決まってねーなら、俺を走らせてくれ」
「っつ」俺は何かを言いかけた櫛田を止める。
(な…なんで……)
「須藤君以外にまかせられる生徒はいないよ、ね、みんな」
「私は代走をお願いできないかしら……。この足では満足な結果残せないから」
須藤の話がまとまったところで、堀北が申し訳なさそうに申し出る。堀北の代わりとして繰り上がりで櫛田がでる事が決まった。
「待ってくれ。悪いんだけどさ……俺も棄権させてくれないか?」
そう言ったのは男子で参加予定の三宅だ。少し右足を引き摺っているようにみえた。
「となると、男子からも一人代わりに出てもらう必要がありそうだね」
そう言い平田はあたりを見渡す。
「じゃあ、オレが走ってもいいか。もちろん代走のポイントはオレが払う」
「僕は賛成だよ。今まで皆を見てきたけど、しっかりと結果を残してくれる人だと思う」
こうして、須藤が1番手。2番手は平田。櫛田を含む女子3人をいれ、アンカーは綾小路となった。
スタートの合図とともに須藤は好スタートをきる。そのまま15M以上のアドバンテージのまま平田にバトンタッチした。
平田は差をほとんど詰められることなく小野寺へ。
そのリードか確実に詰められていく。前園に渡るときにはリードはほぼなくなり、走り出した所で2年A組の男子に抜き去られてしまう。5番手の櫛田にバトンが渡る頃には7番手にまで落ちてしまっていた。
3年Aクラスのアンカーにバトンが渡ると異変がおきた。受け取った眼鏡先輩はその場で立ち尽くしている。
櫛田から綾小路がバトンを受け取ると二人のレースが始まった。
「すげぇな。あいつ。」
以前できない事はほとんどない。って言ってたがホントだな。俺は二人の一騎打ちを眺めていた。
二人の驚異的な追い上げに慌てたのか前の走者が転び、綾小路の目の前の進路が塞がれてしまった。避けたもののその僅かなロスは大きく、眼鏡先輩に前に行かれてしまった。
こうして、俺たちの体育祭は幕を閉じる事になった。
1位 1年Bクラス
2位 1年Cクラス
3位 1年Aクラス
4位 1年Dクラス
……
「…なるほど、なるほどなるほど。なるほどなぁ。クク、面白いじゃねぇか。これがどういうことか分かるか?裏切者がCクラスにいるってことだ。そして、そいつは影でおまえだけじゃなく俺も手の平で転がしていたって事だ。鈴音が俺の前に敗れる事を計算していたってことさ。クハハハ!面白れぇ!面白ぇなオイ!おまえの裏で糸引いてやがる奴は最高だぜ!」
間違いない。どうやったかは分からないけれど、綾小路くんがCクラスの誰かを利用して龍園くんの作戦を録音させた。それだけは確信がもてた。
「今回はこれで終わりだ。このメールの差出人もこれ以上は追求してこないだろうさ」
「鈴音からポイントと土下座を引き出す事には失敗したが収穫があっただけ良かったとするか」
……
「あの赤髪〜。ぜっっったいに許さない。なにをしても潰す!」
あぁ〜ダメだわこれ。いつも通り愚痴を聞くだけだと本当に須藤を退学まで追い込みかねん。
ふぅぅぅ~。よしっ!
「少し俺の話聞いてくれないか?」
「なにっ!」
「桔梗。言ったはずだぞ。今回の件は俺が勝手に割り込んだだけだ。須藤に俺を害する意思はなかった。」
「そんなの関係ないっ。比企谷くんを傷つけた。私にはそれで十分」
「あそこで殴らせるわけにはいかなかった。怪我をさせる可能性はもちろんだが、女子に絶大な人気のある平田を殴る影響は…わかるだろう?」
「それでも殴っていい理由にはならない!」
「戻ってきた時も比企谷くんには一言の謝罪もなかった。絶対に許さない。」
「桔梗。俺の行動を無駄にするつもりか?」
「……そんな事はないよ。……それでも……」
「何度も言うが今回は俺が勝手にやった事だ。」
「………」
「なっ?」
「……わかった……でも、次はない。それは覚えておいてね。八幡」
体育祭編はこれで完結です。八幡は身体能力に優れているわけではないので、さらっと終わる事も考えたのですが、櫛田さん中心に構成してみました。今回、色んな表情が伝われば幸いです。
さて、次回から二学期後半にはいっていきます。なんとか1年生編は最後まで続けたいと思いますので応援頂けると頑張れます。