ようこそ正反対の二人がいく教室へ   作:ゆうき35

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ペーパーシャッフル②

かなりピンチなんじゃないか?総合点では中の上ぐらいではあるが、理系科目は相変わらず。ペア次第では退学確定だ。

 

そう考えているうちに教壇にたった平田が今回の試験について、堀北に意見を求めていた。

 

「…まず始めに。過ぎた事ではあるけれど一つだけ謝罪させて欲しいの。私は体育祭で不甲斐ない結果を出してしまった。強い態度で臨んだにも関わらず、Dクラスの為に何も出来なかった事を謝らせて」

そう言い、堀北は一度だけ深々と頭を下げた。

 

正直驚いた。堀北は決して自分の非を認めるやつではなかった。体育祭が終わった後の須藤といい……綾小路……何をすればこうなるんだよ…。

 

そんな感想を抱いているとさらに堀北は続けた。

 

「けれど謝罪はここで一度終わり。次の小、期末テストに向けて全力で挑みたい。クラス全員が一丸になって闘わなければ乗り越えられないと思っているの」

「ペアの法則は既に解明されたも同然。上手く運べばここにいる生徒全員に理想的な相手をつける事も可能よ。平田くんお願い」

 

指示を受けた平田は黒板にペアの法則を書き始めていく。

 

ペア決めの法則 

 

・クラス全体で見たとき、最高得点と最低得点の所持者がペアを組む

 

・次に二番目に成績の良い生徒と悪い生徒、次が三番目の〜という法則に沿っていく

 

例:100点の生徒は0点の生徒と、99点の生徒は1点の生徒とペアになる

 

「これが小テストが行われる意味とペアの法則。シンプルでしょう?」

 

「良く気づいたな堀北!すげぇぜ!」

 

「これから確実で的確なペア分けをするための戦略を説明するわ」

 

堀北が話した戦略は成績順にクラスメイトを10人毎のチームに分け、例えば最も成績が優秀なチームは85点以上、最も成績が悪いチームは0点のようにチーム毎に小テストの点数を調整していくものだった。

 

これだと俺は神に祈るしかないな。

 

「比企谷君は今度の小テストで0点を取ってもらうわ。」

堀北がそう言った事に、成績下位の生徒から声があがる。

 

「山内や池ならわかるが、なんで比企谷なんだ?」

「成績も平均ぐらいだよね?」

この学校に入学してから約半年。どうやらクラスメイトに認識はされたらしい。

 

「比企谷君。前回の中間テスト。国語と数学の点数を教えてもらえないかしら?」

 

「なんで皆の前で「私も聞きたいなっ。ダメかな?」」

 

…知ってますよね?

 

「国語は98点。数学は46点だ。」

 

「実力で数学50点以上を取ったことはあるかしら?」

 

「ないな。」

 

「大なり小なり得意・不得意はあるけれども、おそらく比企谷君がこのクラスで一番極端なはずよ。理系科目が不得意な生徒とペアになれば退学の可能性は高くなるわ」

 

堀北が言い終わると理系科目が得意でない生徒は押し黙った。俺とペアになった時の事を想像したようだ。

 

「その代わりあなたには国語の問題を作成してもらう」

 

「なっ…なんで俺が!」

 

「不本意ではあるけれども国語だけをみれば私と同レベルよ。今回の試験は与えられた条件の中で、どれだけ捻くれた問題を思いつくかが重要になるわ。あなた以外に適任者がいるかしら?」

 

「そうだね。比企谷くん以外思いつかないよっ。

 私も手伝うからお願い出来ないかな?」

 

「僕も比企谷くんになら任せられると思う。」

 

堀北・櫛田・平田の推薦がある以上逃れられる可能性は低い。一縷の望みをもって、綾小路を見ると首を横に振られた。

 

……

ふっふふ〜ん。

 

「どうしたんだ?」

 

「なにが?」

 

「いつもより機嫌が良さそうだが?」

 

「あの高飛車女が謝ったんだよ。八幡も意外に思ったよね?」

 

「それはそうだが…」

 

「それに『国語だけみれば私と同レベルよ。』って、さっすが八幡♪」

 

「いや…数学に関しては貶められてるんじゃ…」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「茶柱先生!」

 

「めずらしいな。どうした櫛田?」

 

「次の試験!ペアを指名する権利は何ポイントで買えますか?」

 

「残念だが受け付けられない。」

 

「例えば0点が複数人いて、その中から選択する場合は?」

 

「今回、ペアの選定は学校側に一任される。また、決定後の変更も認められない」

 

ちっ!

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