ようこそ正反対の二人がいく教室へ   作:ゆうき35

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八幡くんと桔梗ちゃん①

入学式が終わり、クラスメイトがこれから遊びにいく計画を立てている中、俺はひとり下校した。3年間この学舎で過ごすにあたり重要な施設を確認する為だ。

 

最初に訪れたのはそう書店。国が管轄する施設という事で参考書やおかたい本ばかりではと心配していたが、雑誌・マンガやライトノベルといった娯楽にもしっかりと配慮されているようで安心した。また、品揃えも街の大型書店となんら遜色はないようである。

購入はこの学校の図書館の蔵書を確認してからでも遅くないだろう。無料で借りれる本にポイント使う必要はない。

 

『ない……何処にもないぞ……』

 

次に向かったのは生活必需品購入や夕食準備の為、スーパーやコンビニ。はたまた目につく限りの自動販売機を確認していったが、どこにもマックスコーヒーは見あたらなかった…

 

ポイントがなくなった生徒用の救済処置なのかシャンプーや歯磨き・賞味期限が近づいた食材等無料なものが存在した。食料や消耗品はありがたく頂戴し、フライパンや鍋といった調理器具を中心に購入して寮に向かった。

明日、どこかにマックスコーヒーが売ってないか?先生に確認するしかないか……

 

思っていたより遅く寮の部屋に帰ってきた俺は鍵をあけ扉を開くと驚く事に照明がついており、人の気配がした。

直に部屋番号を確認したが間違いはなく、誰かと相部屋という話も聞いてない。暫く玄関で思考していると中から聞き慣れた罵声が聞こえてきた。

 

「あ……ウザい。マジでウザい、ムカつく死ねばいいのに……山内とか池とかいうヤツなに?初日から胸ばかりジロジロ見てくるなよっ。自己紹介もウケ狙いのつもりなの?あれで女子に相手されるとおもってるのがホント残念」

 

俺は恐る恐る声をかける。

 

「あの櫛田さん?なぜ俺の部屋に??」

 

「あっ。八幡 お帰り〜♪」

 

「た…ただいま……じゃなくて、この状況説明しろ」

 

「うん?」

 

櫛田は可愛く首をかしげる。

クラスの人気者(推定)が男の一人部屋でそういうのやめてもらえますかね。勘違いして告白して、次の日からクラスの晒し者になるまである。ソースは俺。振られるのかよっ!

 

「寮の管理人さんに遠い親戚って言ったら簡単に部屋教えてくれたよ。合鍵もポイント払えば作ってくれるって話だったから作ってもらっちゃた。何か問題ある?」

 

「ここ学校の寮。周り全員同級生。問題大有りだろ」

 

「誰かに見られるようなヘマはしないし、仮に見られても言い訳できる布石はしてるよね。愚痴ぐらい聞いてやるって言ったの八幡だよ。あれ嘘なの?」

 

卒業までのつもりだったのですが……

 

「そんな事より…「そんな事ってどういう意味?」」

無視して続ける

「言い訳できる布石って何の事だ」

 

「自己紹介の時に言ったよね。聞いてなかったの?

 中学からの友達は1人だけって。」

 

「あれって俺の事なのか?」

 

「当たり前でしょ。中学から一緒なの八幡と堀北ぐらいだろうし、堀北はあんなだから友達になれるわけない」

 

全員と友達になる宣言はどうした。

というか、堀北って誰だ。

 

「八幡はどうせ高校でもボッチでしょ。私みたいな美少女と話している所、学校で見られた時、お互いに言い訳は必要だよね?」

 

正論すぎて言い返せん。

 

「分かった。ストレス溜まった時だけだからな。

 そんで、合鍵渡せ。」

 

「やだ」

 

「はぁ〜。ポイントで合鍵作ったらしいけど、来月どれだけ振り込まれるか分からんし、あまり無駄遣いすんなよ。」

 

「えっ!?来月も10万振り込まれるよね?」

 

「誰もそんな事いってねぇだろ。」

 

「だって、今日のHRで茶柱先生が……」

 

「先生が言ったのは『ポイントは毎月1日に自動的に振り込まれる』ってだけで10万振り込まれるとは言ってない。嘘だと思うなら来月いくら振り込まれるか聞いてみろ」

 

「皆んな10万振り込まれると思っているから、それが本当なら結構ヤバイよね。うん、明日先生に確認してみる。もちろん一緒に来てくれるよね。」

 

「なんで俺「来てくれるよね?」」

 

「はい」

 

マックスコーヒーの確認もあるし、俺は了承した。

 

 

「で、今から夕飯作るけど食べていくか?」

 

「うん!」




「櫛田桔梗」

学力:B
知性:B−
判断力:C+
身体能力:B
協調性:A
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