ようこそ正反対の二人がいく教室へ   作:ゆうき35

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混合合宿②

「質問があれば受け付けよう」

 

即座に平田が手を挙げる。

 

「もし、退学者が出てしまったとして………」

 

混合合宿に向け先生との質疑応答が始まると俺の携帯が震えた。

 

ーーーーー

《グループチャット:比企谷・綾小路・櫛田》

 

櫛田:今回の試験勝ちにいこうと思う。

   アドバイス下さい。

 

比企谷:クラスで?個人で?

 

櫛田:もちろん個人♪

 

比企谷:グループ分けが全てだ

    そこさえ間違えなければいい。

    あと責任者になっとけ

    退学のリスクなんてほとんどない

 

櫛田:りょ!

 

櫛田:きよぽんはなにかない?

 

綾小路:グループに堀北の確保。

    坂柳・一之瀬への積極的不干渉

    上級生は旧生徒会役員は避けておけ

 

櫛田:りょ!あと、軽井沢さん貸してくれない?

 

綾小路:俺からの指示に影響がない範囲でだ。

    あとこちらからもいくつか頼みたい。

 

櫛田:わかったよ。きよぽんからも伝えておいてね~

 

綾小路:詳細は恵から伝える

 

比企谷:恵?

 

綾小路:忘れてくれ

ーーーーー

 

「僕ら男子が手を貸せない状況になる以上、女子から明確なリーダーを一人決めておくべきだと思うんだ。引き受けてもらえないかな、ほ「平田君!」」

 

平田が堀北を指名する前に桔梗が割って入る。

 

「この試験は私にリーダーさせてもらえないかな?

 いつも堀北さんに頼ってばかりだから、たまには私も頑張らないとと思うんだ。どうかな。軽井沢さん?」

 

「櫛田さんなら問題ないでしょ」

 

「うん。ありがとう♪平田君、今回は私でもいいかな?」

 

櫛田と女子を二分する軽井沢が賛成した時点で形勢は決している。

 

「ありがとう。

 櫛田さんにやってもらえるなら僕に異存はないよ。」

 

「みんな〜。些細なことでも全然構わないよっ。

 何かあったら遠慮なく相談して下さい。

 全員でこの試験乗り越えようね。」

 

……

全学年の男子生徒が、体育館に集められた。肩身の狭い一年はすぐに集まり指示を待つ。程なく他学年の教師と思われる男性が壇上にたつとマイクをもって生徒達に声をかけた。

 

「これより、小グループを作る為の場、時間を設けさせてもらう。各学年、話し合いのもと6つの小グループをつくるように。また、大グループを作成する場は、本日の20時から設けている。以上だ」

 

それぞれ学年別に距離をとられ、体育館内でのグループ分けが始まった。

 

さて、グループ分けであるが、いつもは余った俺をどのグループが引き取るかで決定する。そこに俺の意志は介在しない。今回、おそらく綾小路グループの誰かが声をかけてくれると思うが…。

 

Aクラスの戦略は相変わらずだ。船上試験の時もそうだが学校側の意図を完全に無視している。勝つための戦略と言えば聞こえがいいが、特別試験は生徒が成長する為の場でもある。その機会を放棄しているのも同然なのだが理解しているのか。効果は今のCクラスを見れば、明らかなのだが…。

それにAクラスの的場というやつは上から話をしているが、この作戦、既に破綻してないか?

 

「なあ。清隆?」

 

「なんだ?」

 

「あいつら、さも自分達が有利みたいに話しているが

 そもそもの作戦破綻してないか?」

 

「どういう事だ」

 

「1名の募集枠だろ?大勢になんの影響もない。

 Aクラス14人がいなくてもB〜Dクラスで

 残り5グループ作れるんじゃないか?」

「Aクラスは上から「いれてやる」っつってるが

 「入って下さい。お願いします。」

 の間違いじゃないか?」

 

「あ…あぁ…そうだな…」

 

「作戦にのるにしても、平田達は人選に悩んでいるが

 龍園一択だろ。何を悩んでんのかわからん。」

 

「やはり。面白いな。八幡は」

「提案しないのか?」

 

「あの場にはいる勇気はないぞ」

 

最終的に池・外村とのじゃんけんに勝った山内がAクラスのグループに参加する事に決まった。

その後、B〜Cクラスを中心としたグループが形成されていく。

 

「清隆と八幡はどうするつもりだ?」

 

啓誠と明人が、そんな確認をしてきてくれた。

 

「2人は?」

 

清隆が悩んでいる様子を見せながら聞き返す。

 

「俺は啓誠に合わせようと思ってる。頭を使って考えるのは得意じゃないしな」

 

「…Cグループの固まるグループは魅力的だ。ただ、正直平田のやり方には不満がある」

 

「というと?」

分からない明人が聞き返す。

 

「平田は勝つことよりも仲間を守ることを優先している。それが悪いことだとは言わないが、確実に勝つ確率も下げることになる」

 

「まあ、それはそうか……」

 

ほぼ全ての生徒が各クラスの代表格の思惑通りにチームを形成する中、そうはいかない生徒も存在した。

その代表格は間違いなく龍園翔だろう。龍園の処遇について、平田が声をかけるもチームメンバーの反対もあり、なかなか決まる事はなかった。

 

「ひとつ提案させて欲しい。龍園がどこに入るかでグループの結成が揉めているんだろう?だったら、龍園を引き受ける代わりに俺がそのグループの責任者になってもいい」

そう発言したのは静観していた明人だった。

 

「あ…明人?何を考えているんだ?」

横にいた啓誠が疑問を口にした。

 

「簡単な話だ。見返りに1位をとった時の成功報酬も多くもらいたい。」

 

反発の声がなかったわけではないと思うが、龍園を抱えるリスクが高い事は全員分かっている。ただ、明人の場合報酬目当ての行動には思えなかった。誰も龍園を引き受ける生徒がいない以上、何かしら引き取る理由を付けただけのようだ。

 

「どういう提案だ。もし責任を取らされることになったとき、誰か道連れにする気なんじゃないのか」

 

「露骨に足を引っ張らなきゃ、そんな事しない。そもそも出来ないルールだろ」

 

明人のハッキリとした物言いに仮グループのメンバーは黙り込んだ。こうして紆余曲折あったが、ついに1年男子が6つのグループに分かれる事になる。

そして、俺のグループも同様に決定する。

 

Cクラス:『綾小路』『高円寺』『比企谷』

Bクラス:『墨田』『時任』『森山』

Aクラス:『戸塚』『橋本』

Dクラス:『石崎』『アルベルト』




グループ分けは原作と違い啓誠が外れて八幡が参加となりました。色々悩んだのですが、明人が「啓誠にあわせる」と言っていたので、これが一番無理がないかな?と考えました。
啓誠は「龍園だけはイヤ」って言ってますけどね。なんだかんだで明人に付き合ってくれると思います。

混合合宿…全くストーリー定まってませんが、少しづつ物語進めていきたいと思います。
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