ようこそ正反対の二人がいく教室へ   作:ゆうき35

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選抜種目試験④

ついに1年度最終特別試験の当日がやってきた。

 

カンカンカン

 

「お〜き〜ろ〜!」

 

はっ。俺はあのまま寝てしまったのか…。

 

「ようやく起きたかな八幡」

 

「な…なんで桔梗がいるんだ…」

 

「きよぽんに頼まれたからね〜。

 それより急がないと遅刻だよっ」

「じゃあ、あとで学校でね」

 

時計をみると本当にぎりぎりだ。急いで準備しないとな。

 

……

 

オレは特別棟に足を踏み入れ、目的の場所へ。すると一足先に到着していた坂柳と一之瀬が雑談していた。どうやらまだ多目的室は開場されていないらしい。

 

「おはようございます綾小路くん」

 

「おはよ、綾小路くん」

 

2人同時に声をかけられ、オレは軽く手を挙げて答える。

 

「あとは金田だけみたいだな」

 

「だねー」

 

振り返る。金田の姿はまだ見えないが、流石に遅刻することはないだろう。

 

「それにしても一之瀬さんはラッキーでしたね」

 

「え?ラッキー?」

 

「今のDクラスなど赤子も同然。彼らでは万に一つもBクラスには勝てませんし、あとは何勝積み重ねる事が出来るかという部分だけでしょう」

 

「きっと、そんな簡単な試験にはならないよ」

 

一之瀬に対して坂柳が面白そうに笑う。

 

「あれ、私変なこと言ったかな」

 

「一之瀬さんには何か…

 私にみえてないものがみえているのでしょうか」

 

「にゃはは。そんな大した事じゃないよ。」

 

5分ほど経っただろうか。そろそろ遅刻を意識しなければならなくなる頃。ようやく廊下の先から、歩いてくる足音が微かに聞こえ始めた。

 

「遅刻、あるいは怖気づいての棄権ではなさそうですね」

 

オレたちは間もなくやってくる金田と合流し、全員で多目的室に入る。そのビジョンを勝手に思い描いた。

 

だが……

 

ここで予想外の人物が姿をみせる。

その人物が視界に入った途端、

一之瀬は気を引き締め直した。そんな表情をみせた。

 

「やっぱり龍園くんが来たんだね」

 

「なるほど。これは想像してませんでした。一之瀬さんが

 先ほどおっしゃってたのはこの事なんですね」

 

「クククッ。もっと驚いてくれると思ったんだがな」

 

「ある人が龍園くんが出てくるってアドバイスくれたからね。その後、クラスのみんなで検討したんだけど、最後まで否定できなかった。なら、その可能性も考慮して準備してきただけだよ」

 

きっと八幡だな

 

「Bクラスはクラス内投票で龍園くんを救う事になったけど、この試験で引導を渡してあげるよ」

 

「クククッ。ハッハッハ。いい女になったじゃねぇか一之瀬。今のお前なら俺の女にしてやってもいいぜ。どうだ俺の所にくるか?」

 

「お断りだよ」

 

「どうやら

 BクラスとDクラスの対決も面白くなりそうですね」

 

「さて全員揃ったことですし、参りましょうか」

 

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