ついに1年度最終特別試験の当日がやってきた。
カンカンカン
「お〜き〜ろ〜!」
はっ。俺はあのまま寝てしまったのか…。
「ようやく起きたかな八幡」
「な…なんで桔梗がいるんだ…」
「きよぽんに頼まれたからね〜。
それより急がないと遅刻だよっ」
「じゃあ、あとで学校でね」
時計をみると本当にぎりぎりだ。急いで準備しないとな。
……
オレは特別棟に足を踏み入れ、目的の場所へ。すると一足先に到着していた坂柳と一之瀬が雑談していた。どうやらまだ多目的室は開場されていないらしい。
「おはようございます綾小路くん」
「おはよ、綾小路くん」
2人同時に声をかけられ、オレは軽く手を挙げて答える。
「あとは金田だけみたいだな」
「だねー」
振り返る。金田の姿はまだ見えないが、流石に遅刻することはないだろう。
「それにしても一之瀬さんはラッキーでしたね」
「え?ラッキー?」
「今のDクラスなど赤子も同然。彼らでは万に一つもBクラスには勝てませんし、あとは何勝積み重ねる事が出来るかという部分だけでしょう」
「きっと、そんな簡単な試験にはならないよ」
一之瀬に対して坂柳が面白そうに笑う。
「あれ、私変なこと言ったかな」
「一之瀬さんには何か…
私にみえてないものがみえているのでしょうか」
「にゃはは。そんな大した事じゃないよ。」
5分ほど経っただろうか。そろそろ遅刻を意識しなければならなくなる頃。ようやく廊下の先から、歩いてくる足音が微かに聞こえ始めた。
「遅刻、あるいは怖気づいての棄権ではなさそうですね」
オレたちは間もなくやってくる金田と合流し、全員で多目的室に入る。そのビジョンを勝手に思い描いた。
だが……
ここで予想外の人物が姿をみせる。
その人物が視界に入った途端、
一之瀬は気を引き締め直した。そんな表情をみせた。
「やっぱり龍園くんが来たんだね」
「なるほど。これは想像してませんでした。一之瀬さんが
先ほどおっしゃってたのはこの事なんですね」
「クククッ。もっと驚いてくれると思ったんだがな」
「ある人が龍園くんが出てくるってアドバイスくれたからね。その後、クラスのみんなで検討したんだけど、最後まで否定できなかった。なら、その可能性も考慮して準備してきただけだよ」
きっと八幡だな
「Bクラスはクラス内投票で龍園くんを救う事になったけど、この試験で引導を渡してあげるよ」
「クククッ。ハッハッハ。いい女になったじゃねぇか一之瀬。今のお前なら俺の女にしてやってもいいぜ。どうだ俺の所にくるか?」
「お断りだよ」
「どうやら
BクラスとDクラスの対決も面白くなりそうですね」
「さて全員揃ったことですし、参りましょうか」