ようこそ正反対の二人がいく教室へ   作:ゆうき35

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選抜種目試験⑤

坂柳を先頭に多目的室に入ると、初日には無かった壁が作られていて、丁度室内の半分で区切られていた。即席にしてはしっかりとした壁になっていて、防音性も高そうだ。1年を担当する4人の教師が並んで待機している。

 

「BクラスとDクラスの生徒は

 あちら側に移動するように」

 

真嶋先生の指示と共に、2人は隣の部屋へと姿を消していった。それに茶柱も続く。オレ達AクラスとCクラスの進行役はDクラスの坂上先生とBクラスの星乃宮先生。それぞれの試験につく担当教師は受け持つクラス以外になるってことらしい。

 

「やっと…やっとこの日がやって来ました。

 昨夜は正直眠れなくて、朝寝坊するところでしたよ」

「普通なら、お手柔らかに…

 と申し上げるところですが…」

 

その目は少女のモノではなく、獲物を狩るハンターのような鋭さをみせていた。

 

「全力で向かってきてくださいね」

 

「はーい。そろそろ試験を始めまーす。席について」

 

 

「特別試験の進行を担当する坂上です。早速ですが1年度最終の特別試験を始めたいと思います。各クラス、5種目を選択し決定ボタンを押すように」

 

Cクラス

『弓道』『バスケット』『卓球』

『タイピング技能』『テニス』

 

Aクラス

『チェス』『英語テスト』『現代文テスト』

『数学テスト』『フラッシュ暗算』

 

 

【1戦目 バスケットボール】

24対16 勝利:Cクラス

 

できれば須藤は温存しておきたかったんだがな。

Aクラス相手では難しいか

 

「まさかCクラスが先勝するなんて、

 勝負って分かんないな!」

 

独り言のように、星乃宮先生が感心したように呟く

 

【2戦目 タイピング技能】

Cクラス 外村秀雄 90点

Aクラス 吉田健太 83点

勝利:Cクラス

 

「少しながら届きませんでしたか。

 簡単にはいかないものですね」

 

【3戦目 英語テスト】

Cクラス 合計443点

Aクラス 合計651点

勝利:Aクラス

 

「こちらの平均点は81点。Cクラスが総力戦を仕掛けてくれば拾える目もありました」

 

【4戦目 数学テスト】

Cクラス 合計631点

Aクラス 合計655点

勝利:Aクラス

 

「危ないところでした。堀北さんや高円寺くんを

 投入しておけば勝てたのではありませんか?」

 

「……そうかもな」

 

【5戦目 フラッシュ暗算】

 

「1位は10問中8問を正解し最高点を出した葛城康平。

 Aクラスの勝利です」

 

【6戦目 弓道】

 

明人の奮闘によりCクラスの勝利

 

順当に自分たちの選んだ種目を取り合っての

3勝3敗で並ぶ。

 

……

 

AクラスとCクラスが第3戦目の英語テストの集計を行っている最中。Bクラス対Dクラスは早くも4戦目の決着がつこうとしていた。

 

「集計の結果、Bクラス601点。Dクラス409点。

 4戦目はBクラスの勝利とする」

 

真嶋先生による結果発表を受け、

一之瀬はホッと息を吐いた。

 

「ハッハッハ。想像以上だぜ一之瀬」

「クラス全員が万全の状態で今日を迎えるとはな」

 

「龍園くんには盤外戦で苦しめられてきたからね。

 私達も成長しているって事だよ」

「これで私達の3勝。瀬戸際だよ龍園くん」

 

「はっ。言ってろ。次だ。次」

 

第4戦目『空手』

第5戦目『柔道』

とDクラスの種目が続き3勝3敗となる。

 

「さて、最後の勝負だ。天に祈るんだな。」

 

「随分と余裕だね。」

 

「ククッ。オレは悪運だけは強いからな。

 最後は必ずこちらの種目になる」

 

 

「あぁあ〜。負けちゃったかぁ。

 最後に伊吹さんは反則だよっ」

 

「なかなか楽しませてもらったぜ。じゃあな」

 

Bクラス対Dクラス 4勝3敗 Dクラス 勝利

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