ようこそ正反対の二人がいく教室へ   作:ゆうき35

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特別試験②

「なぜ?今日の夕食はハンバーグなのかな?」

 

「一色のリクエストだからな。

 これぐらいは構わんだろう」

 

「私今日の食費ださないよ」

 

「えっ!?ちょっといい肉買ったんだが…」

 

「知らない」

 

桔梗と話していると部屋の扉が開き、一色が入ってきた。

 

「あらためまして、お久しぶりです。先輩♪」

 

「おい。なんで当たり前のように鍵開けて入ってきた」

 

「この前管理人さんとお話していたらポイントで合い鍵作れるよって教えてくれたんです。今日、先輩の部屋番号分かりましたからね。早速作っちゃいました!」

 

「没収」

 

「いやですよ。なんで櫛田先輩に言われなきゃいけないんですか?どうせ櫛田先輩も持っているんでしょう?私が没収されるなら櫛田先輩の分も先輩に返して下さい」

 

「ぐぐぐっ」

 

「はあ…、とりあえず準備はできてるから飯にするか」

 

「リクエスト通りハンバーグなんですね。先輩のそういう所、好きですよ。あっ。いまのいろは的にポイント高いっ」

 

俺達は食卓に座り、夕食を開始した。

 

「で、いろは。

 何でここにいるか説明してもらえるかな」

 

「えっ?先輩に会うために決まっているじゃないですか。この1年間そのためだけに頑張ってきたんですよ。まさか櫛田先輩もいるとは思ってませんでしたが。リサーチ不足でしたね」

 

「邪魔って言ってんの」

 

「櫛田先輩がそれを言いますか。私は中学の時の件、許してないですからね。先輩を犠牲にして救われた。それを傍で見ていた私がどんな気持ちだったか?今の櫛田先輩には分かりますよね?それに先輩との付き合いは私のほうが長いんですよ?」

 

「1年間のブランクあるだろっ」

 

「う〜ん…そうですね。では、こうしましょう!去年1年先輩を独占してたんですから、今年は私の番ですね。で、最後の1年は先輩に選んでもらいましょう!いい案だと思いませんか」

 

「却下。うー八幡も何か言ってよー」

 

「そのへんにしといてやれ。桔梗の件は俺が勝手にやったことだと言っただろう?」

 

「先輩は相変わらす甘いですね。それも魅力のひとつでもありますが。私も少しだけ大人気なかったのは認めます。櫛田先輩、申し訳ありませんでした」

 

「う…うん」

 

「先輩はあげませんけどね。それにしても、先輩?いつから『桔梗』って呼んでるんですか!ずるいです。今から私も『いろは』って呼んで下さいっ。じゃっ!練習してみましょう。はいっ」

 

「い…いろは」

 

「まあ、最初はこんなものですね。ご飯も冷めちゃいますし、食事続けましょう。櫛田先輩。去年のお話伺ってもいいですか?」

 

「えっ。私なの?」

 

「先輩だと話続かないじゃないですか」

 

「…………」

 

「そうだねっ」

 

「今日はギスギスしてしまいましたが、私にとって櫛田先輩も尊敬する先輩の一人なんです。ライバル?は変わらないと思いますが、それ以外では親しくしていただけると嬉しいです。ダメでしょうか?」

 

一色…1年間で成長しすぎじゃないか…。誰が教えたんだ。下手するとこの学校より優秀じゃね。

 

(尊敬する先輩!新鮮かもっ!)

「ううん。私こそいきなり喧嘩腰でごめんね」

 

「ありがとうございます。仲直りのお礼にひとつ情報提供させて頂きます。先輩のクラスに綾小路先輩っていますよね?1年生の中心となりそうな生徒が理事長代理に呼ばれたのですが、その綾小路先輩を退学にすると2000万ポイントくれるらしいですよ」

 

「「えっ!?」」

 

「清隆に伝えても問題ないか?」

 

「とくに口止めされてませんからね。

 先輩のお役に立てるなら問題ないですよ」

 

「助かる。今から清隆を呼ぶがいいか?」

 

「問題はありませんが……櫛田先輩?

 櫛田先輩の事知ってるの誰がどれくらいですか?」

 

「八幡・いろは 10

 Bの帆波ちゃん 7

 清隆・軽井沢 5

 他は0と思ってくれれば間違いない」

 

「分かりました。では、それで対応します。

 後日、帆波ちゃん?も紹介頂けると助かります」

 

ピンポーン

 

それから程なくして、清隆がやってきた。

 

「はじめまして。私は1年Aクラスの一色いろはといいます。今日のお昼休みはお騒がせして申し訳ありませんでした。先輩達とは中学の時に出会いまして親しくさせて頂いてます。綾小路先輩もこれからよろしくお願いしますねっ」

 

「ああ、こちらこそよろしく頼む。

 で、急な話という事だかなんだ?

 一色の紹介ってわけじゃないだろう」

 

「ああ…いっし「い・ろ・はですよ」いろはからの情報なんだが…」

 

「なるほどな。そこにいた生徒は分かるのか?」

 

「ちょっと待って下さいね」

 

そう言って、いろははOAAを起動する。

 

「この子とこの子と……この子。

 これで全部だと思います。」

 

「わかった。正直助かる」

 

「これからどうするんだ」

 

「ここまで分かれば十分だ。あとはオレの問題だ。

 こちらで対処する」

 

そう言って、清隆は帰っていった。

 

オレは思わぬ情報を手にいれる事はできたが、心の中では頭を抱えていた。八幡と櫛田だけでもやっかいなのに一色か…二人に、しかも他学年の正統派優等生が加わるとか想定外にも程がある。

 




次回から原作に戻ると思います。
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