ようこそ正反対の二人がいく教室へ   作:ゆうき35

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無人島サバイバル⑤ 4日目〜7日目

特別試験4日目。この日はこれまで同様特に問題はなく1日を終えた。天沢が食料を確保し、俺が料理をするというルーティンが確立しつつある。

……

4日目終了時

 

比企谷八幡 69点

綾小路清隆 52点 出発地点に移動中

……

 

無人島での生活が5日目を迎えたその日、私は1年グループの1人と会っていた。私は密かに託されていたトランシーバーから連絡をうけ、意図的にある1年生と接触を図った。

なお、これまで八幡からの連絡は一切ない。当然、他のクラスメイトからの情報で天沢と共に行動している事は把握済みだ。

 

「今朝トランシーバーで受けた報告なんだけど説明してくれるかな?八神くん」

 

「ご足労頂きまして、ありがとうございます」

 

「そんなことはいいの。

 私は説明してってお願いしてるんだけどな」

 

「想定外のことはつきものですよ。櫛田先輩」

 

他人事のようなふざけた物言いだ。

 

「なにが想定外よ。あなたのせいで1年生に私の過去知られたって事だよね」

 

「その事については謝罪します」

 

はあ…。もう少し使えるやつかと思ったんだけどな〜。もう要らない♪

 

「うん。わかったよ。4月の特別試験では八神くんには助けてもらったからね〜。これで貸し借りチャラ。協力関係も解消って事でいいかなっ」

 

「なっ…綾小路先輩の退学については…」

 

「私、別にきよぽんに退学して欲しいと思ってないけど?」

 

「…僕はあなたの過去を知っています。協力頂くには十分な理由になるのでは?」

 

「いやいやいや。もう、しゃべっちゃたよね?秘密は誰にも言わないから価値があるんだよっ」

 

「ちっ」

 

八神はそう言うと何か行動に移そうとする。

 

「いろは」

 

後ろで控えていたいろはがやって来る。

 

「はーい」

 

「貴方がた二人で僕に敵うとでも?」

 

「いや。全く」

 

「全然」

 

「でも、二人同時に相手できるかな?いろはと私、どちらかが八神くんに襲われたって訴えたらどうなるかな?想定外の事が想定できないようじゃきよぽんに勝てないと思うなー。じゃっ、今日の事は黙っといてあ・げ・る・ね。あっ。本当に1年生に話しちゃったら、その時は覚悟しててね〜。ばいばい、八神くん」

 

そう言って私達はその場を立ち去った。

 

「なに勝手に巻き込んでくれてるんですか、完全に八神くんないしはBクラスと対立関係になりますよね。先輩と待ち合わせって聞いたから行ったのに嘘ですか?嘘なんですよね」

 

「助かったよ〜、いろは。知ってると思うけど、試験始まって天沢ちゃんと八幡ずっと一緒らしいよ?」

 

「えっ!?」

 

「同じグループなのに知らないんだ〜」

 

「kwsk」

 

……

5日目終了時

 

比企谷八幡 86点

綾小路清隆 ??点 龍園・坂柳と会談

……

 

特別試験6日目。1回目の移動先は【B6】。一直線に南下して1位を獲得。やはり朝は周りの動きが遅いようだ。無人島での生活が始まって丸5日。疲れもでてくる時期だろう。

 

「はちま〜ん。何位だったのぉ?」

 

「1位だな。というか、なんで呼び捨てになった」

 

「こっちのほうがわたしっぽいじゃん」

 

「ツッコむのも面倒だ。いくぞ」

 

その後の2回目が【A5】。近場であったが『到着ボーナス』のみだった。そして、午後1時。本日3か所目の指定エリアは【C3】。

 

「山越えしなきゃすっごく遠いね〜。どうする?」

 

「無理はせん。『競争』に参加しつつ迂回ルートでいくぞ」

 

「は〜い」

 

……

6日目終了時

 

比企谷八幡 103点

綾小路清隆 67点 ルート復帰

……

 

7日目の朝がきた。指定ルートの到着を優先に進めてきたが下位5グループとはそれなりに点差が離れている。これからグループ合流も可能性としてある為、決して安心はできないが方針はこのままでいいだろう。この数日、俺と同様早起きを続けてきた天沢だったが、今日は時間ぎりぎりにテントから出てきた。

 

「いつも早いねっ」

 

「ああ、今後の方針だが、このまま水を確保しつつ指定エリアを目指す。お前はどうするんだ」

 

「……あっ。ごめんごめん。

 もちろん一緒にいくよ〜」

 

昨日までの6日間は天候に恵まれたが、今日からは状況が大きく変わってくる。灰色の厚い雲が空を覆い今にも雨が降り出しそうだ。天気が崩れるまでに最初の指定エリアまでは進んでおきたい。俺達はいつもどおり朝7時に移動を開始する。

 

指定された【C3】と近場だ。タブレットを閉じようとしたところでメッセージが届いていることに気付く。

 

『天候の状況次第では基本移動、課題を休止する可能性がでて参りました。定期的にタブレットを確認して下さい』

 

どうやらこの天候に学校側も判断を迫られているようだ。

 

「おい。今日明日で雨が降る可能性は高いと思うか?」

 

「高いんじゃない?」

 

「……移動はできるだけ急ぐぞ。雨が降り出したらその時点で今日の活動は終了だ」

 

「ペナルティどうすんの?ソロだと痛くない?」

 

「構わん。雨の中、強行するやつは一握りだ。ポイントの差は開かんだろう。それより雨で体力を消耗するほうが問題だ」

 

「りょ〜か〜い。わたしはついて行くだけだしね」

 

今日の天沢はおかしい。歩くペースなどに変化はないが時より物思いにふけっている。何か気がかりの事があるのか…

 

【C3】に到着した俺は『着順報酬』10ポイントを獲得。近場の『課題』を確認したが、天候の兼ね合いもあってか昨日よりも出現する数が少なく参加できそうな場所はなかった。結局余った1時間半ほどの時間を休息にあてる。午前9時、本日2度目の移動となる新しいランダム指摘エリアは【E2】。ランダム指定であることを思えばかなり近いエリアが選ばれた。

 

「山越え?迂回?迂回だよね?」

 

「そうだな。今日は【E2】に到着したらそこでテントをはる。だから、行ってきていいぞ」

 

「えっ?」

 

「このままついてこられても迷惑だ。気がかかりな事があるなら、とっとと解決してこい」

 

「ふ〜ん。ちゃ〜んと見てくれてるんだっ。

 じゃあ、これもよろしくね〜」

 

そう言って天沢はバックパックを押し付けてくる。

 

「はいはい」

 

「中身、見てもらっても全然おっけいだよっ」

 

「誰が見るか」

 

そういって天沢は駆けていった。荷物は増えたが仕方ない。約束どおり【E2】で待たないとな。

 

……

7日目終了時

 

比企谷八幡 115点

綾小路清隆 78点 七瀬撃退&懐柔。天沢登場

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