ようこそ正反対の二人がいく教室へ   作:ゆうき35

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ニ年生編 4巻
無人島サバイバル⑥ 7日目夜〜11目


その日の夜、ずぶ濡れの状態で天沢が戻ってきた。

 

「はちま〜ん。ここにいたんだ。探したんだからね〜」

 

こちらに近づいてくる天沢だが足元が覚束ない。雨の中での移動で体力を消耗しただけというわけではなさそうだ。こちらに向かってくるが、一瞬天沢の姿がぶれた。俺は慌てて天沢に近づくと体を支えるかたちになった。

 

「ちょっと疲れちゃた」

 

「天沢のテントはたててある。

 さっさと着替えて今日はゆっくり休め」

 

「え〜。一緒のテントでよかったのにー。

 着替え手伝ってくれないの〜」

 

「ここに置いてくぞ」

 

「それならそれで♪」

 

「そのへんにしとけ。余裕ないんだろ」

 

「はちまんは誤魔化せないんだね…」

 

天沢をテントにつれていき、俺も今日は休むことにした。

 

……

次の日、大雨が続く中、学校からメールが届く。予測できたことだが、今日の試験は中止となった。基本移動と『課題』が無くなれば、その分逆転が難しくなるが泣き寝入りしないで済むよう補填方法も検討中との事だ。天候の回復が見えないことには、学校も補填内容を確定させられないって事だろう。無人島での生活が始まってちょうど折返しのタイミング。昨日少し無理をしたこともあり、俺にとっては恵みの雨だった。天沢にもいい休息になるはずだ。

 

試験が中止になった事で各グループは状況の再確認と戦略の練り直しができる時間が生まれた。タブレットに表示される上位下位それぞれの10グループ。

 

「はぁ〜。目立たないんじゃなかったの?」

「なにやってんですか。先輩。バカですか」

「ふふっ。思ったより面白い人のようですね」

「にゃー。ソロで神崎君達より上だよっ」

「クククッ」

「確かにアドバイスはしたが…」

 

『上位10組一覧』

 

2年比企谷グループ 115点 9位

 

 

「はちま〜ん。入るよ〜」

 

「せめて確認しろ」

 

「一人じゃ暇じゃない」

 

「一人のほうがいいんだが…」

 

「…………」

 

「…………」

 

「…………」

 

「何も聞かないんだね」

 

「天沢にとっては必要だったんだろ」

 

「ねぇーはちまんだったら、

 自分の使命と感情どっちをとる?」

 

「そもそも使命を背おわんが?」

 

「た・と・え・ば」

 

「なにが聞きたいか知らんが義理は果たせ。それ以外の事は好きにしたらいいんじゃないか?困ったら桔梗といろはに頼ればいい。あの二人ならなんとかするだろ。知らんけど」

 

「ははっ。はちまんは助けてくれないの?」

 

「できる事しかやらん」

 

「じゃあ出来ることをお願いするねー」

……

明け方近くまで振り続けた大雨は、生徒たちに大きな不安の影を落とした。しかし、朝6時を迎える頃には嘘のように消え去り、一昨日までのような晴天を取り戻し空は青で塗り尽くされた。

 

「準備できたよー」

 

「これからどうするんだ」

 

「え〜とー。もう暫くは一緒にね」

 

「分かった」

 

今日最初の目的地である【E3】に到着。1点を獲得した。タブレットで『課題』を確認するが今から参加できるものはなさそうだ。俺達は次の指定エリアが発表されるまで休息を取ることにした。午前9時、次に指定されたエリアは【E6】。少し距離はあるがランダムエリアとしては近いほうだ。なぜか俺は上位10グループに含まれていた。これからは無理をするより確実に点を積み重ねていく事にする。できれば上位10グループからは名前を消したい所だ。

 

……

8日目終了時

 

比企谷八幡 124点

綾小路清隆 96点 七瀬と別行動開始。堀北と出会う

……

9日目〜11目のハイライト

 

9日目 比企谷八幡 130点 指定エリア踏破中

    綾小路清隆 112点 伊吹と水・干し肉交換

 

10日目 比企谷八幡 142点

ときおり他学年の邪魔がはいるが天沢が蹴散らす。気分は水戸黄門

     綾小路清隆 1??点

白波救出。坂柳との連絡手段確保

 

11日目 比企谷八幡 172点

高円寺と3年生の鬼ごっこを目撃するが華麗にスルー。

     綾小路清隆 1??点

ひより・石崎達に遭遇。七瀬より1年生襲撃の密告あり

……

 

無人島サバイバル終盤12日目。1年生2年生3年生それぞれの思惑が入り混じった戦いが始まろうとしていた。

 

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