ようこそ正反対の二人がいく教室へ   作:ゆうき35

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無人島サバイバル⑦ 12日目〜結果発表

12日目の試験が始まる。非常に残念な状況であるが変わらず俺は上位をキープしていた。想定以上に上位陣の点が伸びてこないのだ。本日最初の指定エリアは【H10】。

 

「そろそろ出発するぞ」

 

「ワン♪」

 

「…………」

 

「その目で蔑まれるのもキライじゃないかも…」

 

この子はホントにどうしてこうなった…。

 

本日の指定エリアも無事まわり終え、夕食の準備をしていると、これまで沈黙していたトランシーバーから声が聴こえてきた。

 

『あ〜やっと繋がったよ〜』

 

聞こえてきた声は桔梗のものだ。

 

『は〜ち〜ま〜ん〜。

 今まで連絡なしってどういう事かなぁ〜』

 

「特に何も問題なかったからな…」

 

『それでもだよっ。定期な報告、報連相は社会人として基本だよ?』

 

「その社会人になりたくないのだが…」

 

『ずっっと天沢と一緒だよね?それも連絡不要かな?』

 

あっ。忘れてた。。。

 

「な…なんで、」

 

『須藤くんとか他のクラスメイトから聞いたよ〜。あと、GPSサーチすれば、すぐわかるよねっ』

 

あっ。忘れてた…。

 

「それより…今日は何のようだ?」

 

『誤魔化そうとしてる?まあ今の所はいっか。おそらくだけど明日1年が連合組んできよぽんと対決すると思うんだ。そうなったら私達も坂柳さんに協力することにしたんだよ』

 

「荒事だろ?俺にできる事なんかないぞ」

 

『八幡には期待してないよっ。

 単刀直入に言うけど天沢貸して』

 

「相手は1年だろ?天沢が動くと問題にならんか」

 

『そのへんは上手くやる。それに天沢ちゃんがそんな事気にすると思う?』

 

「桔梗先輩の言う通りぜ〜んぜん」

 

『という事でお願いできるかな?』

 

「高円寺と3年生の鬼ごっこはまだ続いてんのか?」

 

『まだまだ続きそうだね』

 

「分かった。このトランシーバーも天沢に渡すぞ」

 

『りょ!じゃあ、あと2日。そこそこにね』

 

桔梗はそう言うとトランシーバーの通信は切れた。

 

「聞いてただろ。悪いが頼まれてくれるか?」

 

「綾小路先輩の為だからねー。わたしとしてもケジメにできそうだし。これで無人島試験では、はちまんとお別れかなっ?」

 

「そうなるな」

 

「じゃー。船内に戻ったらあそぼーね〜」

 

こうして、天沢とはここで別れる事になった。無人島試験も残す所2日。リタイアさえしなければ下位グループに落ちる事はないだろう。俺は明日以降の戦略を考えつつその日は休む事にする。

……

12日目 比企谷八幡 184点

     綾小路清隆 1??点

……

13日目。朝7時を迎え指定エリア【C3】が発表される。桔梗の情報ではおそらく1年生と2年生とでなにかしらの衝突がある。また、3年生と高円寺の鬼ごっこも継続中だ。今日から上位下位グループの発表もなくなった。退学を回避する為、安全策をとるなら、この場で腕時計を壊し2日間潜伏するだけでいいが…悩ましいな。

 

ふぅ。覚悟を決めるか。仮にリタイアになっても救済分のポイントはある。おそらく今日1日主要なグループはポイントの獲得には積極的には動けないはずだ。また、明日はポイントが2倍になる為、体力を温存するグループも多い事を考えると今日が勝負の1日になる。ペナルティを覚悟しても『課題』を優先して狙う価値はあるだろう。そうと決めたら、すぐに行動を開始する。タブレットを確認しながら近場の『課題』に片っ端から挑戦していった。

……

12日目 比企谷八幡 2??点

     綾小路清隆 119点

1年包囲網突破。宝泉・龍園退場。バトルモード継続中

椿が単独グループの襲撃を止めた事で八幡生還の可能性UP

……

「どこへ行くの?」

 

「どこ?うーん、とりあえず指定エリアかなー。一応特別試験はやらないとさ。あ、そうだ。綾小路先輩を追いかける必要はもうないと思うけど?」

 

「……どうして?」

 

「もう全てが終わったってこと。

 嘘だと思うなら行ってみれば?」

 

わたしはそう言って今まで戦っていた堀北・伊吹の横をすり抜ける。それからしばらく歩いた後で地面に仰向けに横になった。

 

「あ〜疲れた…」

 

そのまま少しの時間が経つと、不意に顔をのぞき込まれ、一昨日までずっと聞いていた声が聞こえてくる。

 

「おーい。生きてるか〜」

 

「なっ…はっ…はちまん。どうしてこんにゃとこに」

 

焦った私は思いきり噛んでしまう。

 

「なんだ猫か」

 

「な〜」

 

「おいっ。何でそれを知ってる」

 

「なんで?ここに?そんなにボロボロ?」

 

「片言になってるぞ。ただ、指定エリアに向ってるだけだ。昨日ちょっと無理をした。それに最終日だからな。極力人に会わんようにしてる。それより義理は果たせたのか?」

 

「うん…」

 

「そっか。あと一踏ん張りだ。いけるか?」

 

「もちろん♪」

…………

長い長い2週間にも及ぶ無人島試験が終了した。スタート地点での設営地では教員たちが労うように生徒を迎え入れた。そして、夕方の6時過ぎ、参加中の生徒が全員戻った事を受けて船内へと引き上げる作業が完了した連絡がはいる。

 

7時の夕食時間になると、自然と2年Cクラスのメンバーは集まり始め、同じ場所での食事が始まる。なお、八幡は啓誠や明人に無理やり連れてこられたようだが、席につくなり熟睡しだした。ひとりで2週間の無人島生活は相当負担が大きかったのは想像に難しくない。オレ個人としては、12日目まで上位にいたので、少し八幡の順位が楽しみでもあった。

 

「まずは…僕たち2年Cクラスのどのグループも欠けることなく特別試験を終えることができたのは、とても良かった事だと思う。そして、この場にCクラスの生徒全員がいるということは、退学を避けられたという重要な要素だ。本当に良かったよ」

 

クラスメイトを見渡し、平田はただただそのことを本心から口にする。2週間ぶりの豪勢な食事に舌鼓を打つ生徒たちだが、楽しんでばかりもいられない。教員たちが集まり始めると、午後8時の合図とともにマイクがオンになる。なお、八幡が起きる気配はない。

 

「一時食事会話を中断して下さい」

 

そんなアナウンスのあとに教員から労いの言葉と下位5グループが発表される。下位5グループは全て3年生のグループだ。結果15名の退学者が出る事になった。

 

巨大スクリーンに電源がはいり、白い映像が映し出されたところでもう一人出て来る。

 

「では、これから無人島特別試験の結果、上位3組の発表を行います」

 

月城理事長代理だ。

 

『第1位 2年Cクラス高円寺六助。327点』

 

「本当にやり遂げてしまったのね。高円寺くんは」

 

高円寺は一度だけ視線を堀北に向け、分かっているね?と問いかけをする。これには堀北も頷いて答えるしかないだろう。

 

「全く…素直に喜べないというか、呆れてものも言えないわね…」

 

「今は喜んでいいんじゃないか?単独で300ポイントを得たのはAクラスに上がるためには極めて大きなポイントだ。Bクラスへの昇格も確定したんだからな」

 

「ええ、そうね。これで私達は一気に上に詰め寄ることになるのよね」

 

『第2位 3年Aクラス南雲雅グループ。325点』

 

2位は南雲会長のグループとなる。

 

『第3位……』

 

はははははっ。この結果には正直驚かせられた。となりで堀北は唖然としている。また、坂柳のほうに目をむけると無表情を装っているが悔しさが滲みでている。当の本人は起きる気配がないが完全に目をつけられたな。

 

『第3位 2年Cクラス比企谷八幡。268点』




やっと…無人島サバイバル終わりました…。結果は最後まで悩んだんですが、あれっ?普通に勝てんじゃね?という事で、八幡はラスト2日間馬車馬のように働いております。書き出した当初は腕時計壊して潜伏する予定だったのですが
次の試験はあれですね。。。桔梗ちゃんが動く理由がないので原作通りにはならないと思いますが
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