ようこそ正反対の二人がいく教室へ   作:ゆうき35

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二年生編 5巻
満場一致特別試験①


夏休みが明け今日から2年生2学期が始まる。3年間の学校生活と大きく見れば、間もなく折り返しを迎えるということでもある。茶柱先生が1学期と変わらぬ様子で口を開いた。

 

「この2学期は、お前たちにとって幾つか大きなイベントが控えている。まずは去年も行われた体育祭だ。10月に行われる学生たちの身体能力を試す試験になるだろう。去年と異なるルールもあるが、必要とされる能力に大きな違いがない。そして、11月には高度育成高等学校としては初の試みとなる文化祭の開催が決定した。詳細は体育祭同様改めて告知する。これも9月から並行して時間をとっていく。更にこのイベントの合間には、もちろん中間テストや期末テストも行われる。体育祭についてはまた後日詳しい説明をするとして、まずは文化祭から話をする。文化祭は大勢の来賓を迎え入れてのものになる。そして、お前たちは文化祭において全学年全クラスと売上の規模で勝負をしてもらう事になる。出し物は幾つでも申請可能だが、予算は限られている。詳しくはタブレットに目を通してもらおう」

 

【文化祭概要】

 

・2年生には各クラスに文化祭の準備のみで使用できるプライベートポイントが生徒1人に対して5000ポイント与えられ、その範囲内で自由に活用する事ができる

 

・生徒会奉仕などの社会貢献、部活動による貢献などで追加資金が与えられる

 

・1位〜4位のクラス:100クラスポイント

 5位〜8位のクラス:50クラスポイント

 9位〜12位のクラス:増減なし

 

その他、出店できる場所や条件の説明が付け加えられる。

 

「以上が文化祭の説明とルールだ。具体的な準備、設置期間は体育祭が終わった後からスタートするが、今日から話し合いをして催し物を何にするか、どのような予算配分にするか、どのような予算配分にするかは各自の時間を用いて行っていくように」

 

文化祭か、文実を思い出すな。今、思えば、いい思い出…と言うことは全くなく、ロクな事なかったな…。

 

俺達Bクラスはまず堀北か平田に催し物のプレゼンを行う。そして本採用の可能性が生まれれば話を先に進めるという流れで決着が着いた。

……

それから2週間ほど、俺たちの学校生活はいつも通り進んでいた。ある日の放課後、清隆から呼び出しがあり、特別棟の一室を訪れると堀北と清隆の二人が待っていた。

 

「まずはこれに目を通して」

 

堀北から企画書が渡される。考案者は佐藤、松下、みーちゃんの3人。内容はメイド喫茶とありふれたものだが、コンセプトや収支見込み等しっかりと考えられているのが一目で分かった。

 

「で、俺にどうしろと?」

 

「綾小路くんの推薦でね。あなたにこの企画の総合プロデュースを任せたいの。引き受けてもらえないかしら」

 

「分かった。引き受けよう」

 

「そうね。今までクラスに積極的に関わってこなかったあなたにまかせるのは大抜擢だわ。比企谷くんの意に沿わないかもしれないけど、今回はなんとか引き受けてもらえないかしら?」

 

「引き受けると言っているが…」

 

「えっ?」

 

「この企画なら俺は文化祭、学校で1位にしてみせる自信がある。俺のやり方に注文をつけない事。『クラス全員』が協力する事が前提だがな」

 

「クラス全員の協力を得るのは比企谷くんの仕事よ」

 

「ああ、それは構わない」

 

「企画に関して、最終チェックはさせてもらうわ。それ以外ではあなたのやり方に任せる。それでいいかしら?」

 

「了解した」

 

「現時点では、あくまで候補の一つよ。それは理解してもらえるかしら」

 

「あぁ。必ずこの企画通してみせる」

 

「いつになくやる気なのが不安だけど…」

 

佐藤達も良い企画を考えたものだ。接客に関しては桔梗に監修させればまず間違いないだろう。それにBクラスには隠し玉も多い。企画が被っても負けないだけの自信がある。メイド喫茶は材木座と1回行ったきりだが、その魅力はイヤというほど聞いた。俺が必ず東京一のメイド喫茶にしてみせる。

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