ようこそ正反対の二人がいく教室へ   作:ゆうき35

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二年生編 8巻
修学旅行①


11月も下旬になり、待ちに待った修学旅行の日が近づいてきた。

 

「修学旅行旅行楽しみだねっ」

 

「………休んでいい?集団生活とか無理です。ごめんなさい」

 

「はぁ…。却下」

 

「まだ京都なら…」

 

「えっ……」

 

「……うん?」

 

「修学旅行は北海道だよね?」

 

「……えっ?」

 

「北海道2票。沖縄1票。京都1票。結果、北海道で決まりだよっ」

 

「聞いてないが?」

 

「まだ、発表されてないからね。でも、他クラスが何を選んだか確認すればわかるよね?他のと違い隠す必要もないし?」

 

「……持病の家から出たくない病が…」

 

「却下♪」

―――――――――――――――――――――――――――――

今日は午前の2時間を使って、修学旅行に関する時間が設けられている。普通の学校ならもう少し早い段階で説明をうけているかもしれないが、この学校の生徒にはその前に期末テストの結果のほうが重要だ。

 

「それではこれより2学期期末テストの結果を発表する」

 

去年の今頃はペーパーシャフルが行われたが、今年はルールもスタンダードで

1位 50クラスポイント

2位 25クラスポイント

3位 マイナス25クラスポイント

4位 マイナス50クラスポイント

純粋なクラスポイントの奪い合いだ。

 

「学年での順位だが、一之瀬クラスの平均点を超え2位を獲得した。よくやったな」

 

1位坂柳クラス、3位一之瀬クラス、4位龍園クラス。やはり単純な学力では、まだまだ坂柳クラスには届かない。

 

「さて、お前達が修学旅行を楽しみにしている事は期末テストの頑張りからもよく分かっている。が、まずは話し合いの前に1つやってもらうことがある」

 

茶柱先生の指示は2年生全体クラス毎に順位づけを行うもの。とは言っても他クラスに俺が知る生徒は少ない。おそらく修学旅行の班決めに使われるんだろうが、誰と組む事になってもあまり変わらないだろう。自由に班決めしてよいと言われるよりは百倍マシである。開始から30分。俺は早々に書き終えた。

 

予定時刻まで残り数分というところで茶柱先生が声をかける。

 

「よし。全員が終わったようなので以上でリスト作成作業の方は終わりとする。こちらの想定よりも少し早いが、これから修学旅行について話を始めよう」

 

行き先は桔梗が言ってたとおり北海道だった。京都…。スケジュールは下記のとおりだ。

 

1日目 移動→講習→スキー

2日目 自由行動

3日目 観光スポット巡り

4日目 自由行動 ※条件あり

5日目 帰路

 

自由行動の時間が多いな。そもそも自由とは何だ。辞書をひけば〚他からの束縛を受けず、自分の思うままにふるまえること〛とあるが、この人間社会にそんな事はありえるだろうか?また、既に重力という枷がはめられて時点で自由と言うのは幻想である。結局何が言いたいかと言えば、ボッチにとって自由行動はただただ地獄の時間だ。そんな事を考えている間にも説明は続く。グループ分けはクラス内ではなく、学年全体で行われる。それにはやはり先程行われた順位づけで決まるようだ。とにかく静かに過ごせれば、それ以上望むものはない。そんな俺のささやかな希望はあっさりと打ち砕かれる事になった。

 

堀北クラス:比企谷八幡、櫛田桔梗

坂柳クラス:鬼頭隼、山村美紀

一之瀬クラス:渡辺紀仁、網倉麻子

龍園クラス:龍園翔、西野武子

 

「よしっ!」

 

「終わったわ…」

 

 

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