この素晴らしい世界であなたに幸福を! 作:エリス様にはやんでれの素質があります
1、ウィズ魔法道具店へようこそ!
本日は快晴、素晴らしい買い物日和。
キャベツの報酬金はまだらしいので今日は下見だけの予定で街を練り歩いている。
その事を三人に伝えたところクエストに行くとかなんとか誘われたがそれを拒否してここ居る。
というかエリス様に大見得きってしまったけどまさかキャベツの報酬金がまだだとは思わなかったな……まだまだゲームと同じ感覚だったってことか。
普通に考えて計算とか色々時間掛かるわな。
一先ずは目的すら決めずにぶらぶらとしている。
「さぁ! 安いよ安いよ!」
露店売りの商人達が今日も元気に声を上げていた。
商売人のおっちゃんおばちゃん達は口が達者で、雰囲気を楽しむ為と自分に言い訳しながら思わず肉の串焼きを何本か買ってしまった。
その中でも一際気合いの入った叫び声。
ただの興味本位でちらりと視線を向けるとその商人のおっちゃんは片手に緑色の塊……キャベツを掲げ、俺以外の多くの通行人の注目を集めていた。
「さぁ見てらっしゃい! このキャベツ、見て分かるこの艶! 大きさ! そして濃厚な経験値! 勿論味も特別だ! 運良く手に入った数品限りの限定特上キャベツ! さぁ一玉3万エリスから!」
キャベツ一玉3万。
日本じゃ暴利を通り越して捕まるレベルの値段設定。
確かに昨日食べたキャベツは旨かった、旨かったが……一玉3万は買うやつがいるのか……?
「おっちゃん! 一つくれ!」
「毎度あり! いやーお客さん運が良いよー! 普通このレベルのキャベツは市場なんて出回らず貴族の元行きだからね!」
「これは……おやっさん俺も一つくれ! 今日女房の誕生日なんだよ」
「家族サービスかい! 太っ腹だねぇ!」
目を疑う光景だ。
キャベツ一玉3万エリスという値段設定にもかかわらずまさに飛ぶように売れていっている。その中には冒険者らしき姿もあった。
いやキャベツは確かに飛んでたけども!
これがこの世界の普通なのだろう。
サンマは畑から採れるしな!!
それで発狂したらバイトをクビになったのは苦い思い出だ。
「しかし商売か」
元の世界の知識を使ってらくらく荒稼ぎ! なんて考えてしまう。
例えばマヨネーズ。
材料は簡単に揃って特別な機械など必要なく作れる。
知識チートっていうやつだ。
お金を稼ぐには中々に良い手だと思うが前提として他に転生者が居るのにそれを何故していないか、ということを考えないといけない。
やはり販路の確保だろうか。
信用が無ければ誰も買ってくれない、店を持つ事自体金が掛かる。
思えば経営シミュレーションゲームは商売が軌道に乗るまでが殆ど本番みたいなものだった。
エロゲのクセに変なところをリアルに作り上げるのはどうかと思うが、それはそれとしてゲームとしての完成度は高かったからついついやりこんじゃうんだよな。
「って……やっちまったな、どこだここ?」
考え事しながらの散歩は良くなかったのか、俺は何処とも知れない場所まで歩いてきていた。
「完全に商店街ルートを外れちまったか」
さっさと戻ろう、そう思い振り返ろうとして……一つの看板が目に入った。
『ウィズ魔法道具店』
そう言えば魔法道具とか最初の冒険者カードを作る時以外全然見てないな。
ちょっと気になるし寄ってみるか。
住宅街の中にひっそりとある魔法道具店……こう聞くと掘り出し物とかありそうでワクワクするな。
旅行先の工芸店に入るような気持ちで扉を開ける。
キィっと木がわずかに軋む音を聴きながら入店。
ふわっと清潔な空気を感じ取らせる店内は清掃が行き届いているのだろう、一切の不快感を感じ取らせない。
所狭しと並べられたポーション瓶の数々、見たこともない魔法道具と思われる品々、そして最後の一つの要素が俺にこの店に入って良かったと確信させる。
「いらっしゃいませ」
ボッッッ!!!!
目に入った瞬間焼き付けられる存在感。
くっ……何て戦闘力だ……めぐみんやクリスが霞んで見える……っ!
ゆったりとした衣装ゆえに正確には試算できないが……まさか、
強烈な不意打ちに足をガクガクいわせながら表面上は平静を装う。
視点を無理矢理上へと上げてその凶悪兵器の軽減を試みる。
すると、まぁ当然の結果なのだが目があった。
恐らくは年上、正確な数字はちょっと分からないがめちゃくちゃな美人さんだ。
顔の血色が悪そう、という点を除けば俺が今まであった中でも上位に位置する美人だ。
「ご来店ありがとうございます。本日は何をお探しでしょうか?」
カウンターの向こう側から笑顔の接客。
嬉しいのは嬉しいのだが、他のお客さんはほったらかしで大丈夫なのかと周囲を見渡してしまう。
……あれ? 誰もいない?
そういうこともあるか、どうやら個人経営のお店みたいだしな。
ならばその恩恵を享受することにしよう。
と言っても金は余り無いので、言葉を気を付けながら話そう。
「いやぁ、偶然見つけたから入っただけで何が目的とかは無いんですよね」
「あら、そうだったんですか」
「ええ、なので持ち合わせは余り無いんですが……次来る時の参考にしたいので、何かおすすめの品とかあります?」
「おすすめですか? ありますよ! 先日仕入れたとっておきなんです!」
店員さんは身を乗り出して答え、ぱたぱたと足音を立てながら無造作に並べられている商品の中から一つを取り出した。
見た目はただのポーションのようだけど……?
「店員さん、これは?」
「はい、こちらはなんと飲むだけでその身体に秘められた力が覚醒する覚醒ポーションにになります!」
「はい!?」
「曰く、飲むだけでドラゴンを倒せるようになるという素晴らしい商品ですよ!」
なにそのチートアイテムは!?
欲しい! 楽して強くなれるなんて夢見たいじゃないか!
「ただ一つだけ欠点がありまして」
「欠点……?」
確かにあってもおかしくないか。
どんな欠点だ? 使えば数日動けなくなるとかか? または激痛が走るとかか?
「これを飲んだ場合頭がおかしくなってしまうそうで……」
「そんなもん売り物にしてんじゃねぇ!!」
「えぇ! でもでも良い商品なんですよ? 運が良ければ副作用は起きませんし……窮地に陥った際の切り札として持っておくのは良いと思います!」
「運が良ければってことは殆どの確率で頭がパーになるってことだろうが! そんな状態で覚醒してても窮地を脱するどころかそのままお陀仏してしまうわ!」
なんて商品だ……覚醒は覚醒でも葉っぱの方の覚醒だろ。
「なんでそれをこんな平和な街に住む人間に売ろうとしたんだ。俺ってそんなポーションが必要に見える?」
「だって……お客さん、流れの商人の方ですよね? だとしたらモンスターに襲われた時の最終手段にもってこいかなって……そういう時護衛の方がやられてしまったり、そうでなくとも荷物を置いて逃げないといけなくなった方が『こうなるくらいだったら死んだ方がマシだった!』と絶叫する姿を見たことがあったので……」
「うん、その商人さんの気持ちはすんごい分かる。分かるんだけど、多分それ本気じゃないからな? 大切な貯蓄が全部無くなったから自棄になってるだけだからな?」
「そうだったんですか」
「そこで驚かれると目茶苦茶不安になるんだけど。というかさ、最終手段にしてもこれは無いわ。奥の手ってもっと段階があると思うんだよ」
「段階ですか?」
ゲームとかで良くあるよな? エリクサー症候群だっけか。
大切なアイテムを使うべきタイミングで勿体無いから使えない、そうこうしているうちに結局使わずにクリアしてしまったりするアレ。
いやこれがエリクサーみたいなもんだったら現実世界だと使う事に躊躇いはするだろうけど使うだろう。
けどこれは『使えばワンチャン覚醒できる! 無理だった場合脳ミソおかしなります』というものだ。
自分の破滅がほぼ確定したパル○ンテだ。
「例えばさ、使えば死にかけすら即座に復活させる一度きりの秘薬があったとするだろ?」
「噂に聞く世界樹のポーションみたいなものですね」
存在するのか。
「まぁ、それがあるとしてそれの使いにくさ、勿体無いから使えないレベルを10とする」
「10」
「これは100%死ぬと決まった時になら使うだろうという共通認識だと思ってくれ。そしてこの覚醒ポーション、使いにくさレベルは」
「どきどき」
「20です。死んでも使わんわこんなもん」
「えぇ!?」
「俺こう見えて冒険者だけどさ、全部の手段を試して通じなくて、どうしても駄目で、その上どうしても守りたい誰かが居て……みたいな状況じゃないと絶対に使わん。自分の身を守りたい為に自分を犠牲にするのは矛盾してるからな」
初心者冒険者だから想像の話だけど、という言葉を胸の中で付け加える。
でも俺の考えは正しいと思う。
命が助かったとしても精神が助からなかったらそっちの方が酷い。
「そうですか……うう、駄目ですか……」
うっ、めっちゃへこんでる……言いすぎたか?
「で、でも俺の言った条件に当てはまる人なら買うかもしれないなー! やっぱ飲むだけで強くなれるっていうのは魅力的だからなー」
「ほ、ほんとうですか!? 買ってくれますか!?」
「それとこれとは話は別です」
「ううう……」
ノーセンキュー不気味な薬品。
2、その花の名は
あの後、ウィズ───店員さんじゃなくて店長だった───がリベンジとばかりに繰り出してきた商品は全て正気を疑うものばかりだった。
まず最初に繰り出されたのは携帯用トイレ、俺が冒険者であると聞いて野外のトイレ事情を解決できる一品という触れ込みだった。
最初は俺も期待をした、一つ目の商品が頭おかしかったからと言って二つ目もおかしいとは限らないからだ。
まぁ、正直遠出しないといけない依頼なんか受ける場合、排せつ物は付いて回る問題だ。
事実、話を聞いている限り良い商品だと思った。うちのメンバーは殆ど女性だし。
周囲のモンスターを呼び寄せるレベルの爆音が鳴ること、そして排せつ物を流す水で周囲一帯洪水のようになるということを覗けば。
「えー……だめですか?」
「駄目に決まってんだろ! こんなんトイレじゃなくて兵器だわ!」
他にもちょっとでも揺らすと爆発するポーションとかフタを開けると爆発するポーションとか温度が変化すると爆発するポーションとか……なんだここは火薬庫かなにかか?
俺はここに居て大丈夫なのか?
何かの拍子にポーションが爆発して死ぬんじゃないか?
そんな恐怖を感じながら商品の紹介を受け続けている途中、急に電池が切れたかのようにウィズが倒れた。
俺は慌てふためき、誰か助けを呼びに行こうと駆け出そうとして……くるぎゅるるるるという苦しそうな腹の音を聞いた。
「……」
「ぅぅ……え、えねるぎーが……」
え? エネルギーってお腹空いたってこと? じゃあこれって空腹による行き倒れ?
この街じゃ町中の行き倒れって普通なのか?
自分の店の中でお腹すかして倒れることを行き倒れというかは知らんけども。
「す、すみません……カウンターの奥にある砂糖水の瓶を布に染み込ませてくれませんか?」
「えっ、砂糖水?」
「久し振りのお客さんに舞い上がってしまいました。不覚です……」
「わかった、わかったけどもなんで砂糖水?」
確かにあった砂糖水の瓶の中身を隣にたたんであった布に染み込ませてウィズに渡す。
「これをどうするんだ? 何かの魔法道具でも使うのか?」
「いえ? これを口に含んで空腹をまぎらわすんですよ」
「アホか!?」
「へ? ……ああ!」
躊躇い無く口に運ぼうとするウィズから砂糖水を染み込ませた布切れを奪い取る。
今俺は恐怖を感じている。
理解不能わけわからん商品に囲まれながら正気じゃない行動を取る店長さんの面倒を見ている。
なんだ? これがこの世界のデフォルトなのか? この世界の住民は危険物でしかない爆発ポーション(複数バリエーションあり)を使いこなして、空腹の時には砂糖水でしのぐのか!?
俺が知らないだけで皆こんなことやってんのか!?
……よし、まずは確認だ。丁度さっき買って余ったままの串焼きがある。これで試してみよう。
「あの……店長さん?」
「ウィズでいいですよ? どうしました」
「この串焼きよかったら要ります? お腹空いてるようなので」
「良いんですか? ……いやでもお客さんから恵んで貰うなんて……」
「まぁ、買いすぎて余ったやつなんで……冷めてますし、最悪このまま捨てちゃうかもしれないんで?」
「捨てちゃうなら……な、ならいただきます」
そう言ってようやく受け取ってくれた。
成る程、いくらなんでも砂糖水が主食という訳じゃないんだな。安心した。
しかし袋の中にはまだ2本ほど串焼きがある。本気で買いすぎたな……
「簡単に温めれたら良いんだけどなぁ」
電子レンジとかオーブントースターとかこの世界には無いっぽいからなぁ……何ならライターとかも無いし。
「簡単に温める道具ですか?」
行儀よく串焼きを飲み込んでから首をかしげるウィズ。
「うん、電子レンジ……あー俺の故郷では箱の中に物を入れるだけでそれを温めたり、焼いたり出来る道具があったんだよ」
「なるほど……確かに火を起こさないでも簡単に食べ物を温められたら便利そうですね。冒険者なら誰しもが一度は欲しいと考えると思います」
そういう意味ではなかったんだけど……そうだな、ちょっと考えとくかな。
ここはファンタジーな世界なんだ、電子レンジとかの詳しい原理とかはしらないけど、この世界の頭のおかしい材料を使えば結果的に同じような物に出来るんじゃないか?
「例えば火の魔法……それを封じ込めて……」
「あの……お客さん?」
「はいカズマです」
試したくなってきたな……丁度良い機会だし取るか。一ポイントだし。
素早く冒険者カードを操作しあるスキルを習得する。
「あの、急に冒険者カードを取り出してどうかしましたか?」
「いやちょっと……『ティンダー』! ってうぉ!?」
「お客さん!?」
「ダダダ、ダイジョウブデス……成る程、これが魔法か……」
習得したのは初級魔法、戦闘にはてんで使えないくらい威力が弱いらしいが……魔法は魔法だし今はこれくらいが丁度良い。
この指先に灯した火を維持したまま串焼きを取り出してあぶっていく。
じゅわっと肉に残っていた油が燃えて良いに匂いが辺りに充満する。
ん? ちょっと火力が強いか、なら気持ち火力を弱めて……ってどうやるんだ?
「魔力を調整しましょう。頭で調整する場合はメーターをイメージして、それが無理そうならリラックスすると火力が落ちます」
「……こうか?」
じっと見守っていたウィズがアドバイスをしてくれる。
魔法の使い方に心得があるのかそのアドバイス通り頭にカセットコンロのレバーを思い浮かべて、それを捻るイメージでどうにか火力を弱めることができた。
これだけあぶればあれだけ冷たかった串焼きも旨そうに見えてくる。
「ごくり……」
今更だけど店内で火を使って大丈夫だったのだろうか。思わず試したい一心で魔法を習得して使ってしまっているが……アドバイスもしてくれたし、それでももし怒られたらその時謝ろう。
「……こんなものだろ」
出来上がった再加熱串焼きを一口齧る。うん、出来立てとはまた違うけどこれはこれで旨い。
「なるほど、わざと低い火力しかでない初級魔法で肉を炙ることで冷えたお肉を温めたんですね。では私も……『ティンダー』」
そう言ってウィズは魔法を唱えて肉を炙る。
その『ティンダー』は俺のものとは違い火の揺らめきが少なく、火の加減についてもより精密に操作されているように見えた。
そうして炙った串焼きをウィズはまた口に運んでいく。
「~っ! ……はぁ、暖かいお肉を食べたのはいつぶりでしょうか。火の魔法は苦手ですけどこれくらいなら私にも出来ますね」
「やっぱ肉は暖かい方が良いからなぁ。何も用意せずに手軽に焼けるのは魔法の特権かぁ……魔法を使えない魔法職以外の冒険者ってやっぱ魔法を使いたいもんなんだろうか」
「さぁ……? 昔私も魔法を見せてとせがまれたことはありますけどどうなんでしょうね?」
「ウィズさんってもしかして元冒険者とか旅人とかなんですか?」
「そうですね……もう殆ど引退しているようなものですけど。あぁ……お肉がもう少しで無くなっちゃう……次固形物を食べれるのは何時なんでしょうか」
ヤバそうな発言をスルーし、ようやく余った串焼きを消化して、何となく外を見る。
結構時間が経過していたのか既に日が高くなっており他にも見て回ろうと思った場合そろそろここを出た方がいいだろう。
「じゃあそろそろ……ん?」
お店を出ようとした時、棚に並べられている何かが気になった。
最後にこれだけ見て帰ろうと手を伸ばして触る寸言に動きを止める。
これ、触っても大丈夫なやつ?
今まで散々爆発ポーションだの危険物を紹介された俺にとって、ここら辺にあるもの全て触れば何かが起こる危険物にしか見えない。
「どうしました? ……あぁ、その商品ですか」
「これ見たこと無いモチーフで気になったんだけど……触っても大丈夫なやつ?」
「えぇ、もちろんですよ?」
今まで紹介された商品が勿論大丈夫じゃなかったから聞いてるんだよなぁ。
気を取り直してその何かの花をモチーフにした髪飾りを手に取る。
紫の色の花、クリスの瞳の色と一緒だな。
こんな花俺は見たこと無いけどこっちの世界しか生えてないのか? それとも前の世界でもあったけど俺が知らなかっただけか。
まぁ、そこら辺はどうでもいいか。
重要なのは……変な効果が付いていないかどうかだ。
「ウィズさんこの髪飾りって何かの魔法道具です?」
「勿論です! 実はですね───」
「あっ、じゃあいいです」
「待ってください!?」
ウィズが嬉々として話し始めるということはどうせろくでもない効果が付いているに決まっている。
会ってまだ一時間くらいだけどそれくらいは分かる。
贈り物にそんな危険物を選ぶわけにはいかないので出口を目指そうとするがウィズに捕まった。
「あああまって! 話だけでも! 説明だけでも聞いてください!」
あっ、この人ヤバいくらい力が強いぞ。元冒険者って言うだけあって逃げられねぇ!
「わかったわかったから手を離して! 離してください!」
「ありがとうございます!」
「ふぅ……」
レベル差とは無情なり。この見た目であの力強さは反則だと思う。
それとも俺が弱すぎるのか……?
「では説明させていただくと、この髪飾りは何と! 高名な魔道具職人さんがモデルにした花言葉の通りに効果がでるように調整した花飾りシリーズの一つなんです!」
「花言葉って言うと……情熱とか永遠の愛とかそんなやつか」
「そうです! そしてこの花の髪飾りに込められた効果は心を強くしてくれるんです! 目標達成のため、心がくじけそうな時でもこの髪飾りを付けることで気分が持ち直し頑張ることが出来るんですよ」
へぇ、とすると試験前とかに付けとくと試験勉強から逃げなくなるようになるってことか?
心が強くなるとかよくわからんけどとりあえず聞いておかないとな。
「で、副作用は?」
「ありませんよ!?」
「嘘だ……僕を騙そうとしてる……」
「ひどくありません!?」
この後数十分悩んだ挙げ句、モチーフとなった