「(幼馴染を恋愛的に見るのは)いやーきついでしょ」と言ったオリ主が幼馴染達に娶られるまで後…   作:ネマ

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遅くなりましたがあけましておめでとうございます。今年もこの小説をよろしくお願いします。
みなさん、映画である壊れたセカイと歌えないミク。もう見ましたか?
もちろん筆者は初日の朝一番に見てきて泣きました。グッズもいっぱい買ったしね。まあ詳細はネタバレになるからなんとも言えませんが…期限過ぎたら映画版の話をちょこっと書いてみるのもいいかなと思います。あと配布のCDはレオニでした。やっぱり書けば出る


では今回の話ですが、これだけのために《残酷な描写あり》のタグを追加しなくてはならない出来になっちゃいました。まあ題名で大体察してしまう様な勘のいい読者様がいらっしゃるかもしれないので何とも言いませんが、結構スプラッタな描写がありますので注意です。

いつも通り設定崩壊・過去改変・キャラ崩壊・独自設定注意です。



八月十五日───(残酷な描写あり)

 

 

今日はよく晴れた夏日だった。咽せ返るような暑さとカンカンと照りつける太陽が一番頭上に来るそんな昼時。眩しい日差しだと全員でベタベタの日焼け止めを塗りたくって遊びに行くのは、いつものあの公園。

 

いつも通りする事もないからと願も一歌たち幼馴染5人全員が涼しい風が吹く木陰で涼み休みながらなんでもない事を話しながら、持ってきたお菓子や水筒に入れたキンキンに冷えたジュースを回し飲みしながらなんでもない雑談をしていた。

 

そんな時だった。ふと好きな季節の話になったのは。やはりみんな共通して好きな季節は、しし座の流星群が見えた秋に入り始める季節。あの初秋の空が一番星が綺麗に見えるのも好きだと合致した後でやはり気になったのは嫌いな季節だろうか。

 

「……まあ、夏はあまり好きじゃないかな」

 

そんな中ふと寄ってきた珍しい黄緑色の体毛をした猫を撫でながら、願がポツリと呟いた。願にされるがままに撫でられている太々しい猫はどうやら願以外に撫でられるつもりはないとばかりに願の股座に座り込み眠る猫を触りたげにウズウズとみている咲希たちの視線に苦笑しながら、この猫がもしもここで寝たらね。という視線だけを寄越して、会話を続けた。

 

「えー!?げんくん、夏が嫌いなの?」

 

「……たしかに汗とか不快だもんね」

 

咲希が驚いたのに変わって、志歩がポツリと呟く。夏が不快なのはやはりそこだ。ジメリと湿気が高い夏の暑い日なんて最悪だ。置いていた水もすぐに温くなったり、汗が溢れた後の匂いとかも流石にそろそろ気にするとそう考えると夏が嫌なのはわかる気がすると少女たちは納得した。

 

「でも冬も冬で嫌だよね……」

 

「……あかぎれとか、ね」

 

そうしているとやはり次に話題に出てくるとなると冬だろうか。冬も冬で寒く特に制服は足元が凍えそうで泣きそうになるぐらい寒いと言いたいし、やはり1番の天敵はささくれだとかあかぎれだとか出来たら痛いと呟く。

 

「結局、夏は暑くて冬は寒いんだよね。後春と秋は人が多い」

 

「それは、そう」

 

そんな少女たちの意見に願は纏めてポツリと呟いた。まあ当たり前の話だがやはり気温が安定すればそれほど人も動きやすいのだ。そうして何気のない話を続けていた時のことだった。

 

「あっ!猫ちゃん!」

 

今まで願の膝の上で小さく丸くなっていたはずの猫が突然顔を上げたと思ったらそのままスルリと5人の輪を抜け出して走り去っていった。トテトテとすばしっこく歩いて行く猫を追いかけて咲希が走り出して、その後を追いかける様に願が走り出した。

 

「ちょっ!?咲希?願!」

 

2人を追いかける様に水筒に蓋をした後に一歌たち3人は走り出した。やはり小柄故か非常に俊敏な動きで逃げ纏う猫を追いかけるのは至難の業だ。…だがそれでもまるでその猫は願が追いかけてくるのを待っているかの様に時々立ち止まってこちらを見ては近づいたら走り出すだなんてして追いかけ回して少し経った時だった。

 

「……猫ちゃん、捕まえた!」

 

ようやく猫を捕まえたのだと咲希がまるでラグビーの飛び込みの様な体制で飛び込んだのは……そこはもう赤になった信号機だった。そしてそこに運の悪いことに後ろから迫り来るのは大型のトラック。ただでさえしゃがんでいるかの様な体制の少女が目の前に座り込んだとしても運転手からは分からない。

 

逃れられぬ末路に咲希が目を閉じて、後ろから追いかけてきていたどうやっても間に合わない一歌が、志歩が、穂波が必死に手を伸ばして咲希への叫びの声を上げていたその瞬間だった。

 

「咲希っ!!」

 

咲希の身体に走る横殴りの衝撃。薄目に目を開いた咲希の視界の端に赤い何かを捉える。鮮やかな赤色…それはまるで血の様だとひと目見てわかる真っ赤な色。跳ね飛ばされた自分の血だろうか。いや、きっとぐちゃぐちゃになった身体から吹き飛ばされた血が目にでも流れ込んできているのか。

 

…………違う。

 

「…………ぇ?」

 

咽せ返る血の臭い。とそれと同時に分かってしまった願の香りと混ざり合った不協和音そのもの…いやきっと悪夢を匂いにしたらこんな感じなんだろうとその一瞬で咲希は気が付いて瞼を開ける。

 

その目の前の光景をなんと言えばいいだろうか。

血と血と、その返り血と血。一面全てに飛び散ったその血と想像したくない肉の塊は間違いなく…見たくないと泣き叫ぶ本能と心と、見るべきだと訴える声に引きずられて咲希はその先に横たわる“何か” を見てしまう。

 

「げ、げん………?」

 

そこにいたのは間違いなく願“だったモノ”だ。その服装も、そのかろうじて分かる薄い微笑みもつい数分前まで咲希と話していた、咲希が恋してやまない願だと否が応でも分かってしまう。分からされてしまう。

 

フラッシュバックするのは、その最期の瞬間。わかる事はただ一つ。あの瞬間、間違いなく死んでいたのは咲希自身であり、それを覆す様に願が犠牲になったということだけ。

 

「うっ………」

 

漏れる嗚咽音と共に胃の中身が、内臓がひっくり返す様な感覚と同時に咲希は手を当てた口から饐えた臭いと共に吐き戻していた。庇われたのだ、あの瞬間。咲希を後ろに放り投げてそうしてその代わりに願が轢かれた。アタシが、何も見ずに飛び出したから。アタシがただ猫だけを見て、げんくんが追いかけてきてくれるからって1人で楽しくなってしまったから。

 

そうアタシが、殺した

 

「あ、ああああああああああああああああああ!!」

 

死ねよ。死んでしまえ。お前が、お前が殺したんだと狂乱になりながら地面を必死に掻きむしる。咲希の華奢な指に血が滲み、それでも掻きむしる咲希の手を止めようと後ろから必死に3人が咲希の腕を掴む。全員考えている事は同じだ。今は少しでも身体を動かして考えたくないと周囲に集まり始めた野次馬を置いて、少女たちは動き出したその時だった。

 

世界が、咲希だけを置いて灰色になって全ては止まった。

 

「………助けたい?その人を」

 

「…………だ、れ」

 

片目、片顔を覆う様に願の鮮血を被ったままの咲希の目の前に経った1人の少女。まるで今にも崩れ落ちそうだと脚は半分解けたホログラムの様になっている緑髪に赤いメッシュの入った制服の少女が無表情に咲希を見下していた。

 

「ねぇ、咲希。どうするの?」

 

掠れ声の咲希の質問に答える気は無いのか。ただ見下して咲希にその少女は尋ねた。有無も言わさぬその少女の問いに、咲希は一瞬の迷いさえなく願の救済を求めた。その代償に差し出せるモノはなんでも捧げられると言う悲壮の覚悟を秘めて。

 

「助けて……助けたいよ!げんくんを!」

 

「分かった。やり直しさせてあげる」

 

その言葉を待っていたとばかりにようやく少女が微笑み膝をついたままの咲希に手を伸ばした。極彩色に輝くその手のひらからの光を受けて、咲希はふと暗い空間の中で輝く時計を見た。その時計は血で汚れて、壊れかけの時計。その隣に今新しく針と円で構成された時計がひとつ。覚悟した様に咲希がその時計に触れたその瞬間だった。

 

世界が、セカイが、せかいが裏返るかの様な感覚と、どこからともなく吹き荒れた風に顔を覆ったその瞬間だった。後ろに引っ張られる感覚と共に意識が少しずつ落ちていく。

 

「……じゃあ、次はとびっきりの悲壮精神を」

 

「………救いを望まぬ人を救うつもり?」

 

ふと巻き戻る刹那、アタシを今度は願を助ける力を授けてくれたあの子と、あの猫の色をした髪の毛のヘッドホンをしたままの少女が信号の向こう側でこちらを見てどこか哀しげに笑っているのが見えた。

 

 


 

 

今日はよく晴れた夏日だった。咽せ返るような暑さとカンカンと照りつける太陽が一番頭上に来るそんな昼時。眩しい日差しだと全員でベタベタの日焼け止めを塗りたくって遊びに行くのは、いつものあの公園。

 

穂波と願がキンキンに冷える様に氷を多く入れた水筒を持って、一歌と志歩がお菓子や軽食の入った鞄を持ち、咲希がランチマットを持ってピクニックだと軽い足取りで歩いていたその時だった。

 

「ふーふーふーん!……っ!?」

 

「………咲希?」

 

楽しげに、足取り軽やかに先導する咲希の姿に4人が微笑ましく歩いていたその時だった。ふとまるで何がかフラッシュバックしたかの様にフラリと脱力したと思ったら鼻歌を辞めて、こちらを振り返る咲希の姿があった。

 

「………戻って、これたんだ」

 

「?どうかしたの?咲希」

 

どこか感慨深そうに、まるで救いに出会ったかの様に目を輝かせて涙を流す咲希の姿に、立ち止まった姿よりも心配して全員が駆け寄ったその瞬間だった。誰かの何かが引っかかったのだろうか。それとも本当にただの偶然か。口に手を押さえて崩れ落ちる咲希の姿。

 

「うっ……」

 

「ちょっ!?咲希……誰か、袋ー!」

 

「あるわけないでしょ!!」

 

いやあるにはあるが今の咲希を見ているとそんな時間はない。もうえずき始めた咲希を止める方が可哀想だと、願が咲希を抱えて少し横の側溝に吐きやすい様に身体を支えて後ろから撫でた。

 

「ほら……吐いたほうが楽な時もあるから……」

 

「う………」

 

ただ咲希が吐きそうになっている原因が、あの時見た夢の中の願の最期。咲希を庇ってぐちゃぐちゃになった願の姿と血とその香りだとは誰も到底気が付かない。自分は、一度間違いなく願を殺したのだという咲希への自覚を無自覚に突きつける結果となってしまった。

 

もちろん、そんな中でも咲希は時間が巻き戻っただなんて。口外できるはずも無い。おそらくというか間違いなくこの幼馴染たちなら信じてくれるだろう。だが、だからこそ恐ろしい。未来は必ず変えなくてはならない。だけど口にした事で別の最悪が待っていないとは限らないと咲希は願に抱きつきながらえずく。

 

「………今日は、家でゆっくりする?」

 

「うん。そっちの方がいいと思う」

 

だがそんな咲希の葛藤など知る由もなく、一歌たちにとっては突然咲希が体調を崩した様にしか見えない。そんな咲希の姿にこれ以上は外にいるのが身体に差し当たるだろうと穂波の意見にみんなが合致した。

 

「まあ、たまにはゆっくりする日があってもいいじゃないか」

 

そう嘯いた願の声に合わせる様に、みんなが頷く。咲希を支えて立ち上がり、きた道を歩いて帰っていく。そうして家まで半分ぐらいまできた時だろうか。少しでも早く帰れる様にと裏道を抜けていたら、珍しい黄緑色の体毛をした猫が影で目を光らせながらこちらを見ていた。

 

「あれ?猫ちゃん?」

 

(………待ってほなちゃ……!)

 

猫はエメラルド色の瞳を輝かせてただ見ているのに穂波が気になったのだろうか。ふとその猫に近づこうと脚を進める穂波を咲希は咄嗟に止めようと静止の言葉を口にしようとしたその瞬間だった。

 

壁が、瓦礫が穂波目掛けて崩れ落ちてくる。……運が悪かったのだろう。偶然壊れかけの家の壁が自分たちよりも高く積まれており、そして質量のある礫となって今にも穂波に降り注ごうとしていた。

 

逃れられぬ末路に穂波が目を閉じて、後ろから追いかけてきていたどうやっても間に合わない一歌が、志歩が、咲希が必死に手を伸ばして穂波への叫びの声を上げていたその瞬間だった。

 

「穂波っ!!」

 

穂波の身体に走る横殴りの衝撃。薄目に目を開いた穂波の視界の端に赤い何かを捉える。鮮やかな赤色…それはまるで血の様だとひと目見てわかる真っ赤な色。頭に当たった瓦礫のせいで血を流しているのか。いや、きっと全身に当たったあの破片が身体全体に刺さって今も血が漏れているのか。

 

…………違う。

 

「…………ぇ?」

 

咽せ返る血の臭い。とそれと同時に分かってしまった願の香りと混ざり合った不協和音そのもの…いやきっと悪夢を匂いにしたらこんな感じなんだろうとその一瞬で穂波は気が付いて瞼を開ける。

 

その目の前の光景をなんと言えばいいだろうか。

滲む血が今も地面に広がって赤い、赤い小さな池を広げている。降り積もった瓦礫の山からは人の姿は見えない…見たくないと泣き叫ぶ本能と心と、見るべきだと訴える声に引きずられて穂波は瓦礫の一部から突き出た“手” を見てしまう。

 

「願…くん?ウソ、ウソ、ウソ、だよね……」

 

そこにいたのは間違いなく願の手“だったモノ”だ。その手の形状も、その端に落ちたひしゃげた水筒もつい数分前まで穂波と話していた…穂波が恋してやまない願だと否が応でも分かってしまう。分からされてしまう。

 

フラッシュバックするのは、その最期の瞬間。わかる事はただ一つ。あの瞬間、間違いなく死んでいたのは穂波自身であり、それを覆す様に願が犠牲になったということだけ。

 

「うっ………」

 

「ああ……また、なんで……や、だよ……」

 

もしもわたしがあの時、何も考えないで猫を追いかけていなかったら。もしもわたしがあの時、家の壁がグラグラで今にも倒れそうだと気が付けば。全ては変わっていた穂波が引き起こした不注意が原因で、穂波の最愛の彼が代わりに犠牲になって瓦礫に押しつぶされた。

 

「ああ………ああああああああああああああ!!」

 

死ねよ。死んでしまえ。お前が、お前が殺したんだと狂乱になりながら自分の腕を必死に掻きむしる。穂波の華奢な指が、腕が血が滲み、それでも掻きむしる穂波の手を止めようと後ろから必死に一歌と志歩が穂波の腕を掴む。今はすぐにでも助けを呼んで……そう動き出したその時だった。

 

世界が、咲希と穂波だけを置いて灰色になって全ては止まった。

 

「………助けたいでしょ?その人を」

 

「……あなた、は」

 

瓦礫と地面の間から漏れる願の鮮血を脚に受けたままの穂波の目の前に立ち尽くした陽炎の様な、ゆらりと揺れる様な生気を感じない緑髪に赤いメッシュの入った制服の少女が無表情に穂波と咲希を見下していた。

 

「ねぇ、穂波。どうするの?」

 

無言の穂波の脅迫に答える気は無いのか。ただ見下して穂波にその少女は尋ねた。有無も言わさぬその少女の問いに、穂波は一瞬の迷いさえなく願の救済を求めた。その代償に差し出せるモノはなんでも捧げられると言う悲壮の覚悟を秘めて。

 

「助ける……絶対に!助けます!」

 

「分かった。やり直しさせてあげる」

 

その言葉を待っていたとばかりにようやく少女が微笑み、立ち上がった穂波に手を伸ばした。極彩色に輝くその手のひらからの光を受けて、穂波はふと暗い空間の中で輝く時計を見た。その時計は血で汚れて、壊れかけの時計がふたつ。そしてその隣に今新しく針と円で構成された時計がひとつ。

 

(………多分これは咲希ちゃんの……)

 

時計の基盤が映したひとつ目の悲劇…それは交通事故。そして今のふたつめの悲劇…それは瓦礫による圧死。きっと隣の血に染まって動かない12時31分近くの時計は咲希ちゃんが庇われたの実際に合った未来にして過去の出来事。そんなことをふと穂波は考えていたところだった。

 

世界が、セカイが、せかいが裏返るかの様な感覚と、どこからともなく吹き荒れた風に顔を覆ったその瞬間だった。後ろに引っ張られる感覚と共に意識が少しずつ落ちていく。

 

「……じゃあ、次はとびっきりの悲壮精神を」

 

「………バカな人たち、いつまで繰り返すの?」

 

ふと巻き戻る刹那、アタシを今度は願を助ける力を授けてくれたあの子と、あの猫の色をした髪の毛のヘッドホンをしたままの少女が隣の家の壁でこちらを見てどこか哀しげに笑っているのが見えた。

 

 


 

 

今日はよく晴れた夏日だった。咽せ返るような暑さとカンカンと照りつける太陽が一番頭上に来るそんな昼時。眩しい日差しだと全員でベタベタの日焼け止めを塗りたくって遊びに行くのは、いつものあの公園。

 

穂波と願がキンキンに冷える様に氷を多く入れた水筒を持って、一歌と志歩がお菓子や軽食の入った鞄を持ち、咲希がランチマットを持ってピクニックだと軽い足取りで歩いていたその時だった。

 

「そうだね…けどわたしは……っ!?」

 

ふと雑談していたそんな中、穂波が口を開き始めたその時だった。まるで何がかフラッシュバックしたかの様にフラリと脱力したと思ったら頭に手を当てて首を横に振る穂波の姿。

 

「………ほなちゃん、わかるでしょ?」

 

そんな穂波の慌てふためく姿に、暗い眼をした咲希が小さく穂波に呟く。同じ様に繰り返したモノ。或いは同じように悲劇を引き起こした先人としてそこには今度こそと強い覚悟を秘めた瞳をした咲希が立っていた。

 

「うん……あ、ちょっと忘れ物したからついてきてくれない?」

 

「忘れ物?……穂波にしては珍しいね」

 

「まあいいけど…何忘れたの?」

 

ならするべき事は何か。最初の悲劇が公園で、そしてわたしのときは公園に行くまでの道のりで起きたとするのなら…そもそも向かわなければ良いと穂波はふと思い出したように踵を返した。

 

「いいじゃん!ほなちゃんの家に寄り道〜!」

 

「そうだな。ちょっとしたお散歩にしよう」

 

そんな穂波の姿に訝しむ一歌と志歩だったが、その後の咲希の楽しそうな声に疑問は霧散していき、結局はみんなで一旦家に戻ろうと道に抜けていったその時だった。

 

「あれ?猫だ…なんでこんなとこ」

 

抜けた先、道のど真ん中で珍しい黄緑色の体毛をした猫が横になって身体を動かしているのが見えた。あまりにも愛くるしい猫の姿。うにゃうにゃ…とも鳴いていそうなほど街のど真ん中でリラックスしている猫の姿に可愛いものが好きな志歩が近づこうとする。

 

(待って……その猫は……!)

 

(ダメだよ……!しほちゃん…!)

 

この後の事が最悪の結末を迎えると分かっている咲希と穂波が必死に制止するように声を上げようとする。……だが無意味だ。どうやっても、咲希と穂波では止める事ができない。

 

そうして志歩が猫に近づいたその時だった。周りの通行人が脚を止めて上を見上げて次々に何かを言っているようなそんな姿がふと目に映った。勿論、志歩もそんな光景に釣られて上を向いたその瞬間だった。

 

「………ぇ?」

 

ビル工事をしていたのだろう、志歩の真上から落ちてくる鉄骨たち。こんな現代社会の平日にあってはならない事故…おそらく留め具か何かが劣化していたのか破損していたのか。降り注ぐ鉄骨は志歩の真上にちょうど降り注ぐように影が重なりもう串刺しになるのだと言う恐怖に志歩は足が竦んだ。

 

逃れられぬ末路に志歩が目を閉じて、後ろから追いかけてきていたどうやっても間に合わない一歌が、咲希が、穂波が必死に手を伸ばして志歩への叫びの声を上げていたその瞬間だった。

 

「志歩っ!!」

 

志歩の身体に走る横殴りの衝撃。薄目に目を開いた志歩の視界の端に赤い何かを捉える。鮮やかな赤色…それはまるで血の様だとひと目見てわかる真っ赤な色。空から落ちてきた鉄骨に串刺しにされた自分の血だろうか。いや、きっと全身を貫通して今も血が漏れているのか。

 

…………違う。

 

「…………は?」

 

咽せ返る血の臭い。とそれと同時に分かってしまった願の香りと混ざり合った不協和音そのもの…いやきっと悪夢を匂いにしたらこんな感じなんだろうとその一瞬で志歩は気が付いて瞼を開ける。

 

その目の前の光景をなんと言えばいいだろうか。

願の身体を串刺した鉄骨から滴り落ちるその血。そして今も志歩の頭上から滴り続ける血が髪を伝い、顔に落ちていく。見たくないと泣き叫ぶ本能と心と、見るべきだと訴える声に引きずられて志歩は斜め上にある願の顔を見てしまう。

 

無事か、良かった

 

「………げ、願……願?ウ、ウソ…ウソだよ、ね……?」

 

声なき声を溢して、志歩に微笑む願の顔。身体全身を貫かれて、まるで変な体勢のうつ伏せになった状態の願が志歩に手を伸ばした。いつもように微笑む願の口から何度も何度もドス黒い血が溢れ落ち、それでもなんでも無いように笑うその顔からは力が抜けて、志歩に指が掛かるよりも先に願が脱力した。

 

間違いなく、ダメな方向での脱力だと誰もが分かっていた。今も絶えず流れるその血が地面に水たまりになってなお、今もそれは広がり続けている。フラッシュバックするのは、その最期の瞬間。わかる事はただ一つ。あの瞬間、間違いなく死んでいたのは志歩自身であり、それを覆す様に願が庇ったということだけ。

 

「あ……ぁ……ぁぁ………」

 

もしもわたしがあの時、何も考えないで猫を追いかけていなかったら。もしもわたしがあの時、自分の脚で全力で避けようとしていたら。全ては変わっていたのだ。志歩が引き起こした不注意と恐れが原因で、志歩の最愛の彼が代わりに犠牲になって今こうして風前の灯火さえも消えていく。

 

青く白く、変色していく願の姿を志歩は目の前で焼き続ける。これこそ最低最悪のデリブルディ。もしもの可能性を想像すれば想像するほど自分が死にたくなるほどの絶望が志歩の身体を締め上げる。死ねよ。死んでしまえ。お前が、お前が殺したんだとそう自分を自分だけを呪ったその時だった。

 

世界が、咲希と穂波と志歩を置いて灰色になって全ては止まった。

 

「………夢にしたい?この悲劇を」

 

「……………」

 

全身に願の鮮血を滴らせた志歩が目の前に立つ無表情の少女を眺める。その姿は脚だけでなく、腕さえもホログラムのように解けている少女の姿。緑髪に赤いメッシュの入った制服の少女が少女たちをただ見下していた。

 

「ねぇ、みんな。どうするの?」

 

これが悪魔の囁きだとしても、志歩が見た夢の話だとしてもそれでもその差し出された選択に抗うことはできなかった。今になってようやく志歩は後ろを振り向いた。そこにあったのは立ち尽くす咲希と穂波の姿。

 

「「………………」」

 

「………戻る。戻って見せる。何度でも、願を救えるまで」

 

ようやく志歩も気がついた。これが1回目でないことに。そして今から、そんな悲劇のループに足を踏み入れるのだと分かった。分かってしまった。けどそれでももう志歩はその選択から逃げることはできない。

 

「分かった。やり直しさせてあげる」

 

その言葉を待っていたとばかりにようやく少女が微笑み、立ち上がった志歩に手を伸ばした。極彩色に輝くその手のひらからの光を受けて、志歩はふと暗い空間の中で輝く時計を見た。その時計は血で汚れて、壊れかけの時計がみっつ。そしてその隣に今新しく針と円で構成された時計がひとつ。

 

(………これが、きっと咲希と穂波の)

 

時計の基盤が映したひとつ目の悲劇…それは交通事故。そして今のふたつめの悲劇…それは瓦礫による圧死。そして今のみっつめの鉄骨の事故による串刺し。きっと隣にある血に染まって動かない12時31分近くの時計と12時20分の時計の針は今まで2人が同じようになって失敗した時間のまま止まった世界。

 

世界が、セカイが、せかいが裏返るかの様な感覚と、どこからともなく吹き荒れた風に顔を覆ったその瞬間だった。後ろに引っ張られる感覚と共に意識が少しずつ落ちていく。

 

「……じゃあ、次はとびっきりの悲壮精神を」

 

「………また、終われないんだね」

 

ふと巻き戻る刹那、アタシを今度は願を助ける力を授けてくれたあの子と、あの猫の色をした髪の毛のヘッドホンをしたままの少女がビルの花壇に座ってこちらを見てどこか哀しげに笑っているのが見えた。

 

 


 

 

今日はよく晴れた夏日だった。咽せ返るような暑さとカンカンと照りつける太陽が一番頭上に来るそんな昼時。眩しい日差しだと全員でベタベタの日焼け止めを塗りたくって遊びに行くのは、いつものあの公園。

 

穂波と願がキンキンに冷える様に氷を多く入れた水筒を持って、一歌と志歩がお菓子や軽食の入った鞄を持ち、咲希がランチマットを持ってピクニックだといつもように願の家に集まって今から公園に行こうと家を出ようとしたその瞬間だった。

 

「「「願(くん/げんくん)!!!」」」

 

先に扉を開けた願の後ろから、抱きついてくる3人の姿。一歌を除く志歩、咲希、穂波の姿に流石の願も驚く。今までも突然抱きついてきた事はあったが、それでも今日のこれは珍しいとついでに抱きついてきた一歌を嗜めて3人に話を聞こうとする。抱きついてきたところが少し湿っぽいのを見るとどうやら泣いてさえいるのを考えるとこれは尋常な話ではないと、願も流石に悟る。

 

「あ、あのね!」

 

「……今日、あの公園に出かけるのはやめよう?」

 

「うん、危険。すごく危険、具体的には命の危機ぐらい」

 

どうやら3人の話を聞きまとめているとどうやら同じ夢の中で同じように公園に遊びにいったり、行くまでの道のりでどうやら庇って願自身は死ぬのだというあまりにも不吉な予感…いや、胡蝶の夢だろうか。ああ、なるほど

 

「そっか……じゃあ予定を変えて、ゲームセンターでも行くか?」

 

とは言っても買い物にも行きたいし色々としたい事だってある。だからこそ商業施設と繋がっている遊び場にでも遊びに行って、あまり危険そうな場所に近付かなければいいと口にした。

 

「………そうする?」

 

「多分、公園に行くのがダメ……だから、うん」

 

そろそろ願の買い物と重なっている事はわかっていたけど、確かによくよく考えれば公園に行くのがダメなんじゃないかと考えた。ここで悲劇を止めるのだとするのなら怪しそうなところには絶対近付かずに動けば、今日を超える事ができるのだと意気込んだ。

 

そうして3人…にいい意味で言えばボディーガードされたまま、悪い言い方すれば取り囲まれたまま歩き続ける。周囲のなんだこいつらという視線には少しばかり羞恥心を覚えないこともないが、それでも問題なく進んで行った。

 

「まあそんな気を張らなくても大丈夫だろ」

 

「………いいから!」

 

願のボヤきを志歩が強く嗜めて歩き出す。歩き続けて数十分がたち、もう目的地はすぐ近く。最後にここの歩道橋を渡ったら終わりだと脚を踏み入れたその時だった。階段の手摺りの上の柵を歩く猫の姿。

 

「あれ?……猫ちゃん?」

 

珍しい黄緑色の体毛をした猫。いつもいつも悲劇の始まりはこの猫だと言わんばかりにこちらをエメラルド色の瞳で嘲笑うかのように見ているその姿に分かっている3人の背中に冷や汗が走る。

 

(ダメ、………それだけはダメだよ!一歌ちゃん!)

 

(待って、待ってよ!……いっちゃん!)

 

トテトテと階段の手すりを歩き、こちらを見る姿に一歌が猫によっていく。咲希が、穂波が繰り返した絶望。そして遂に志歩まで理解してしまった悲劇の火蓋が切って落とされる音に少女たちは動けない。まるで今から起こる出来事を覆すことはできないとばかりに。

 

(まさか今回は一歌の、番?)

 

「ほら、捕まえ─────」

 

その瞬間だった。階段の手すりに向かった猫を追いかけて、一歌もようやく追いついた。だがその瞬間、一歌は階段の丁度境目になっている所で脚を踏み外した。襲いかかる浮遊感に、逃れられない万有引力の鎖が一歌を絡め取り、身動きできないまま真っ逆さま。

 

逃れられぬ末路に一歌が目を閉じて、後ろから追いかけてきていたどうやっても間に合わない咲希が、志歩が、穂波が必死に手を伸ばして一歌への叫びの声を上げていたその瞬間だった。

 

「一歌っ!!」

 

一歌の体を抱きしめるかのような不思議な温もり。そしてその後すぐに身体を走った不思議な衝撃。それはまるで体育の跳び箱の着地に失敗したような衝撃。

 

だが薄目に目を開いた志歩の視界の端に赤い何かを捉える。鮮やかな赤色…それはまるで血の様だとひと目見てわかる真っ赤な色。それは階段を落ちた時、どこかを切った自分の血だろうか。いや、きっと額でも切って、今も血が漏れているのか。

 

…………違う。

 

「…………え?」

 

咽せ返る血の臭い。とそれと同時に分かってしまった願の香りと混ざり合った不協和音そのもの…いやきっと悪夢を匂いにしたらこんな感じなんだろうとその一瞬で一歌は気が付いて瞼を開ける。

 

その目の前の光景をなんと言えばいいだろうか。頭から血を流して脱力している願の姿。完全に力が抜けているようで手足を投げ出したままピクリとも動きやしない願のその姿に一歌は必死に願の頭を抱きしめて手で血を止めようと押し付ける。

 

「待って、待ってよ待ってってば!!願、どうして」

 

だがそれでも血は止まらない。必死に願から流れ落ちる血を止めようと両手が血で汚れて、着ていた服が真っ赤に染まろうとも、一歌の口から漏れる言葉通りにはならない。なるはずもない。

 

間違いなく、ダメな方向での脱力だと誰もが分かっていた。今も絶えず流れるその血が一歌の着ていたお気に入りの服を染め上げても絶えることなく、染め続ける鮮血。フラッシュバックするのは、その最期の瞬間。わかる事はただ一つ。あの瞬間、間違いなく死んでいたのは一歌自身であり、それを覆す様に願が庇ったということだけ。

 

「…………なんで、なんでよ。どうして……っ!!」

 

ああ咲希が、志歩が、穂波が言っていたことは正解だったのだと青白くなった願の顔を見て放心する。まるでこの悲劇は何度も、何度でも繰り返されるのだと言わんばかりに立ち尽くした3人の姿に、一歌はただ自分を呪うこと以外できない。死ねよ。死んでしまえ。お前が、お前が殺したんだとそう自分を自分だけを呪ったその時だった。

 

世界が、少女たちを置いて灰色になって全ては止まった。

 

「こんな悪夢、覆したくない?」

 

「……ミ、ク?」

 

全身に願の血を被った様な一歌が目の前の無表情の少女を眺める。フラリと階段に腰掛けて、こちらをどうするのかと見下すその顔と姿に一歌は見覚えがある。制服を着ていて、赤メッシュが入っているがその姿は間違いなく一歌が大好きなバーチャルシンガーの姿。

 

「やり直しの機会が、ほしくない?」

 

なんの感情も色も思わせないその口調はまるで悪魔の誘いの様だと一歌は気がついた。だけどその誘いを断ることは誰もできなかったのだろうと今になって漸く気がつく。……けど仕方のない話だろう。最愛の人が自分を庇って、庇い続けて死ぬなんてそんな事許せるわけがない。

 

「………いいよ。何回でも、何百回でも、何万回でも……っ!!」

 

必ず幸せな未来を掴んでみせると、一歌は立ち上がる。繰り返す。何度でも、何度でも繰り返して幸せな未来を掴むためには何度だってやり直してやると涙を強引に拭って目の前のカゲロウに吐き捨てた。

 

「分かった。やり直しさせてあげる」

 

その言葉を待っていたとばかりにようやく少女が微笑み、立ち上がった一歌に手を伸ばした。極彩色に輝くその手のひらからの光を受けて、一歌はふと暗い空間の中で輝く時計を見た。その時計は血で汚れて、壊れかけの時計がよっつ。そしてその隣に今新しく針と円で構成された時計がひとつ。

 

(………これが、全部失敗した……)

 

時計の基盤が映したひとつ目の悲劇…それは交通事故。そして今のふたつめの悲劇…それは瓦礫による圧死。そして今のみっつめの鉄骨の事故による串刺し。そして今新しく映ったよっつめの階段からの転落。きっと隣並んだ血に染まって動かないこの短い時間の間で失敗した咲希たちの過去。

 

世界が、セカイが、せかいが裏返るかの様な感覚と、どこからともなく吹き荒れた風に顔を覆ったその瞬間だった。後ろに引っ張られる感覚と共に意識が少しずつ落ちていく。

 

「……じゃあ、終わらない悲壮精神を」

 

「………堂々巡り、だね」

 

ふと巻き戻る刹那、アタシを今度は願を助ける力を授けてくれたあの子と、あの猫の色をした髪の毛のヘッドホンをしたままの少女が階段の手すりに背をもたれてこちらを見てどこか哀しげに笑っているのが見えた。

 

 

 


 

 

 

だが、そんなうまくいくはずもなく。

繰り返せど、繰り返せど未来は変わらない。まるで決められた運命の様に願は死ぬ。そうして何回…何百回。何千回。……そうして何十年経っただろうか。巻き戻るたびに増える壊れた血塗られた時計も数えるのが億劫になる程、繰り返した夏の日の今日この日。

 

………きっともうここまで来れば分かっているのだろう。

誰もが気がついていたそのたったひとつの冴えたる回答。

 

「こんなよくある話なら……」

 

「………結末は、きっとひとつだけ」

 

そう始まりのあの時、少女たちは願を引き留めて

トラックに/壁の瓦礫に/鉄骨に/階段に/飛び込んだ。

 

その瞬間──────暗転。

 

「「「「ああ……良かった」」」」

 

轢かれた身体に軋む視界。押し潰された身体に真っ暗な視界。

貫かれた身体に真っ白の世界。滑落した体に空だけの視界。

いつかの願と同じ様に全員が微笑んで笑って……そしてその眩み始めた視界の端にいつもの陽炎とは、いつものミクとは違う誰かの姿が、あの猫の様な髪の色をした少女が立ち尽くしていた。

 

(!───────────)

 

何かに気が付いたとしても、ようやくこの恐ろしい堂々巡りについて何か分かったとしてももう終わる少女たちにとってそれを伝える手段など残っていない。そうして少女たちの意識は深い、深い闇の中に沈んでいくのだった。

 

そしてそんな中、何かが終わった。

 

 


 

 

今日はよく晴れた夏日だった。咽せ返るような暑さとカンカンと照りつける太陽が一番頭上に来るという予報があったそんな朝。ベッドの上で願はまたひとつ血に汚れて壊れた時計の幻覚を見ながら、一言ポツリと呟いた。

 

「ああ……またダメだったんだな」

 

────膝の上で願はあの黄緑色の猫を撫でて、半透明のGUMIが願を撫でていた。

 

 

 






感想、評価お待ちしています。
次回はどうしようかなぁ……いやぁ最近案が枯渇してきて。あと丁度志歩の誕生日逃したのもデカい……
もしも、誰かと兄弟だったりとか。エイプリル・フールユニット+願だとか途中ですがいい感じの案が出てこなくて。ああ、あと最初の幕間の続きを書いてみてもいいかもしれませんね。何か書いて欲しい概念とかあればちょこっと感想の隙間にでも埋めてくれると拾うかもしれません。

あ、ちなみに観察者時空から見た願くんに対する反応(掲示板形式)とか需要あります?


次回何書きましょう(最終的に全部書きます)

  • 異聞:魔法少女パロ
  • 異聞:夜の娘続き
  • もしも冬弥と兄弟だったら…
  • もしも奏と双子だったら…
  • もしもまふゆと双子だったら…
  • TS願
  • 配信者願
  • 幕間1 続きリメイク
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